社会の独房から

映画やゲーム、漫画など。

映画

【ネタバレ】映画『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』感想。

ハリーポッターでは明かされなかった最大の謎、解禁(それほどでもない) 【監督】デイビッド・イェーツ 【脚本】J・K・ローリン、スティーヴ・クローヴズ J・K・ローリングは発言がトランス差別だと炎上し、原作者なのにハリー・ポッター20周年記念番組であ…

映画『モービウス』感想。巨大感情モノで刺さる人には刺さる

流石に大手映画批評サイトのロッテントマトで15%とメタスコア36点は低すぎ 宣伝の仕方が悪いのかもしれないが50点ぐらいある。ただ、そんなハードル上げていくような映画でもないのに前評判が下がるのは良かったのかもしれない。そんな映画。 【監督】ダニ…

実写版『映画 おそ松さん』感想。SnowManで6つ子設定は無理があるが無理がある事に意味がある

ただでさえ荒れやすいアニメ実写化の、特にファンが濃い(偏見)あの『おそ松さん』の実写化で、SnowMan全員出演というアイドル箱売り怖いもの知らずの企画。 最初発表された時のネットの荒れようとジャニーズファンの悲喜交々、それでも見に行かなければと…

ホラー映画『牛首村』感想と解説。血筋の物語にキムタクの血筋は説得力があり過ぎる

世界で最も恐ろしい話とは何かご存知だろうか? それは「牛の首」という怪談だと言われている。 この「牛の首」の話は、そのあまりの恐ろしさから聞いた人が必ずショック死してしまうため、その話を聞いた人は現在誰も生存していないと言われており、内容に…

実写映画『嘘喰い』感想。ツインデレヤンキー時々ハーモニカ

イマジナリーハーモニカ商法 嘘を見破れなければ、即死──。天才ギャンブラー“嘘喰い”こと斑目貘が、日本の政財界そして裏社会をも支配する会員制の闇ギャンブル倶楽部“賭郎”に挑む。待ち受けるのは、賭郎の会員権を所有する一流の権力者にして欲望にまみれた…

映画『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ 』感想。

カプコンがようやくポール版バイオを「世界一金をかけた嫁自慢映像」だと気づいてくれただけで僕ぁ、嬉しいよ。 あらすじ 巨大複合企業「アンブレラ社」の拠点があるラクーンシティの孤児院で育ったクレア・レッドフィールドは、「アンブレラ社がある事故を…

映画『クライ・マッチョ』感想。

何度目だ、クリント・イーストウッドの生前葬 【監督】 クリント・イーストウッド 【原作】 クライ・マッチョ 【原作者】 N・リチャード・ナッシュ あらすじ 誘拐から始まった少年との出会いが、二人の人生を大きく変えてゆく――アメリカ、テキサス。ロデオ界…

ネタバレ!映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』感想 。全ての結末を見届けろ

トム・ホランド版ピーター、環境が恵まれすぎてスパイダーマンらしさ薄いなと思ってたけど、誰がそこまでしろと言った!!加減しろ馬鹿!!!! と言いたくなる映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』感想をネタバレありで書いていくよ。 【監督】 ジ…

Netflix映画『ドント・ルック・アップ』感想。日本沈没で観たかった奴。

世界の終わりを前にして、「どう救うか」ではなく「どう団結するか」が問題だと判明したコロナ渦以降の僕たち。 みんな大好き『アルマゲドン』の隕石モノや『インデペンデンス・デイ』の宇宙人襲来モノでは人類が一致団結し困難に立ち向かう。僕たちは信じて…

2021年の映画興行収入ランキングを見ながらグダグダ書く

賞レースの時期になると必ず現れるのが「こんな大ヒットしてる映画が賞取れないなんておかしい!」という意見。もっともである。 しかし、考えて欲しい。大ヒットしている時点でその映画は興行収入という軸で評価されている。誰しもが資本主義の奴隷である現…

ネタバレあり映画『マトリックス レザレクションズ』感想と解説

周囲が優しいエヴァQ やってることは『ANEMONE』やシンエヴァ 【監督】 ラナ・ウォシャウスキー 超人気大作の続編を作るということ アンダーソン君が1999年にゲーム『マトリックス』を開発。世界的大ヒットするものの、アンダーソン君自身は現実と虚構と区別…

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』感想と解説

史上最悪の殺人鬼に悲しき過去…… に対しての 知るかクソ野郎!!ガブッ!!! という100点満点の回答してくれる主人公側。信頼しかない。 という訳で映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の感想をネタバレありで書いていく。 【監督】 アンディ…

ホラー映画『マリグナント』ネタバレあり感想。ジェームズ・ワン監督がもっと好きになる

大量殺人、悪魔のせいなら、無罪 【監督】ジェームズ・ワン 【音楽】 ジョセフ・ビシャラ ある日を境に、目の前で恐ろしい殺人を目撃するという「悪夢体験」に苛まれはじめるマディソン。予測不能な素早い動きと超人的能力で、人々を殺していく漆黒の殺人鬼…

ネタバレあり『エターナルズ』感想。ポストクレジット解説。

アカデミー賞作品賞を受賞した『ノマドランド』監督のクロエ・ジャオ氏のMCU作品。 そんな『エターナルズ』だが、北米での評論家レビューはかなり評価が割れている。 エターナルズのレビュー出てきだけど、マーベル映画にしたら珍しく低めだし、「DC映画みた…

映画『CUBE 一度入ったら、最後』感想。キューブを舞台装置にしたヒューマンドラマ

最近の日本実写界、埋葬されている作品を無理やり蘇らせてはそのまま火葬になるのがブーム。 【公開日】 2021年10月22日 【監督】 清水康彦 【原案】 ヴィンチェンゾ・ナタリ『CUBE』 突然閉じ込められた男女6人。エンジニアの後藤裕一(菅田将暉)、団体職…

映画『最後の決闘裁判』感想。

中世ヨーロッパとかいう世界観だけはカッコイイのに知れば知るほど「住みたくね~」ってなる時代、概念。 異世界転生しても現代がいい。 公開日: 2021年10月15日 監督 リドリー・スコット 本作は、史実としていまだに真相不明なフランス最後の決闘裁判を、…

ホラー映画『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』感想。これは実話であるが誇張はしている。

原題は「The Devil Made Me Do It」直訳して「悪魔が私にそうさせた(殺させた)」なのに「悪魔のせいなら、無罪。」というふざけた邦題にしてきてこれからのシリーズが心配になる『死霊館』シリーズの8作目。 総予算1億7800万ドルに対し、総興行収入21億ドル…

映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』感想。テロリストには土下座が有効

アマプラで配信している『ジェームズ・ボンドとして』を見て、従来のボンドイメージから大きく異なる「初の金髪ジェームズ・ボンド」だったダニエル・クレイグが当初、マスコミやネットに「不快で醜い顔」「イギリス国民の71%が反対」など滅茶苦茶叩かれて、…

映画『科捜研の女 劇場版』感想。マリコのコネは世界一

『科捜研の女』について聞くと 「あ、あの日本版CSI:科学捜査班みたいなドラマでしょ」と言われ 「いやいやいや!『CSI:科学捜査班』より『科捜研の女』の方が1年早いから!あっちがラスベガス版科捜研の女(男)だから!」と返答し。 「あ、あの沢口靖子…

映画『ベイビーわるきゅーれ』感想。夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ

多様性の時代、 ライフスタイルが多様化し、トレンドが多様化し、思想が多様化している。その中でもただ1つ、皆が皆、老若男女問わず好きなモノがある。それは 明るく楽しい人殺し。 今更こんな説明もいらないと思うが、エンタメでは「命の価値が安ければ安…

映画『ドライブ・マイ・カー』感想。心が軽くなるNTRモノ。

本作は第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、日本映画では初となる脚本賞を受賞、さらに国際映画批評家連盟賞、エキュメニカル審査員賞、AFCAE賞も受賞し、見事4冠の快挙を達成した。 今晩帰ったら少し話したいことがある。そう言い残して…

映画『フリー・ガイ』感想。偶然にもコナミとスナミって名前が似ている

ドラクエとかRPGを遊んでいると「ここは○○の町です。と村の入り口で直立不動しながら機械的に地名案内を繰り返すだけの言動をする村人」を目撃する事があると思う。 主人公が何度も同じ事を聞く異常者の可能性もあるが、それでも何度も同じ答えを繰り返す村…

ホラー映画『劇場霊』感想。中田秀夫監督の底の一つ

『リング』や『仄暗い水の底から』などで知られる中田秀夫監督。 そんな中田秀夫監督は今でもJホラー界の顔的存在だが、 「中田秀夫はJホラーを産み、そしてJホラーを終わらせたがっている」 と言われる程の評価が最悪だった作品がある。 それが今回取り上…

ホラー映画『トイレの花子さん新章 花子VSヨースケ』感想

「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ」で有名なホラー映画。 今回取り上げるのはそんな『トイレの花子さん新章 花子VSヨースケ』 トイレに潜む2大霊、皆さんご存知だろうトイレの花子さんとヨースケが激突する心霊ホラー。 いや、ヨースケって誰だよ。 花…

ホラー映画『カルト』感想

『コワすぎ』や『貞子vs伽椰子』で有名な白石晃士監督の代表作ともいえる『カルト』の感想をネタバレありで書いていきたい。 【監督】 白石晃士 【出演者】 あびる優 三浦涼介 岩佐真悠子 入来茉里 岡本夏美 物語 「心霊現象が起きている家に霊能者連れて除…

映画『ゴジラvsコング』感想。怪獣宗教映画から怪獣WWEへ

監督を務めるアダム・ウィンガードが 『ゴジラvsコング』ではゴジラまたはキングコングのどちらかが勝者に、どちらかが敗者になる。 と公開前から宣言していて「えっ、もしかして我らが王が少し大きいだけのゴリラに負ける可能性あるの?」と戦々恐々として…

映画『夏への扉 キミのいる未来へ』感想。原作をいい感じに脱臭して観やすいけども。

子供の頃、家が貧乏だった僕は図書館で本を借りるのが大好きだった。例え本を借りなくても大量に並べられている本を見渡すだけでも楽しいひと時である。 そんな中、シンプルでありながら知的好奇心が刺激され、楚々としたタイトルに心を掴まれたのが『夏への…

映画『モータルコンバット』感想。真田広之、お前やりたい放題か

「過激な暴力表現の極みなので現在日本未発売のゲーム」の映画化。 北米でもその激しすぎるバトルと相手にトドメを刺すシリーズ定番描写である“フェイタリティ”の残虐さを理由に激しい議論を呼び、レーティング制度が誕生したきっかけにもなったゲーム史に残る…

『るろうに剣心 最終章 The Beginning』感想。追憶編のお陰で今までにあったポンコツさが消えている

2012年に第1作が公開された実写映画『るろうに剣心』 2作目『るろうに剣心 京都大火編』の興行収入51億円を筆頭に漫画の実写化作品としては破格の成功をおさめた人気シリーズも、2021年6月4日より公開される『るろうに剣心 最終章 The Beginning』をもって、…

『映画 賭󠄀ケグルイ絶体絶命ロシアンルーレット』感想。顔芸は良いが今更ダークナイトのジョーカーはきつい

『賭󠄀ケグルイ』の映画1作目を観て思わず感動して泣いたって、映画好きの同僚に話したら「え~ッあんなんで泣くの、お前」とドン引き&見下されて僕は激怒した。 泣くだろ!!!! 学校の中でカースト最下位の連中が、一斉蜂起して立ち上がるシーンに!!!…