中性脂肪に悩むおっさんが『リングフィットアドベンチャー』を遊んでみた感想とレビュー

「声援つきの拷問」「リアルスタミナゲー」「あれを軽々しく遊んでるガッキーは上腕二頭筋の生まれ変わり」「未知の筋肉が筋肉痛になる」などなどとTwitterで『リングフィットアドベンチャー』の話題を見ない日はないと思っていたらすっかりポケモン一色になってしまった昨今。

Twitterでの話題の移り変わりの速さに哀愁を感じつつ、発売当時からあまりにも褒める声が大きすぎて私の中の逆張りの精神がムクムクと声を上げ、「なーにが初めて３日で猫背や腰痛が治ったじゃ、そんな簡単に治るか！人体舐めるな！嘘松！」「１ヶ月程度で坂道が余裕になった？そんな直ぐ効果出るとかどれだけ脂肪の塊だったんだよ！嘘松！」とか「リングフィットアドベンチャーやっただけで筋肉ムキムキになった？筋肉を付けるには運動だけじゃくてプロテインなど上質なタンパク質を取らないと駄目なの！嘘松！」など怒涛の嘘松認定する毎日。

オタクくんはす～ぐ話を大げさにして大喜利大会を始めて気持ちの悪いツイッター構文使い出すから信用出来ない。

「自分」というモノをしっかりもっており、正義のオタクとして『リングフィットアドベンチャー』の流行りに流される事なく、あんな輪っかで操作するゲームもどきを遊ぶ事なく、しっかりとしたコントローラーでしっかりしたゲームを遊ぶ。これこそが私。絶対に曲げない。折れない。カビゴンのように重い決意で『リングフィットアドベンチャー』を遊ばない事を決めた私にやってきた健康診断の結果がこれ。

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秒速で『リングフィットアドベンチャー』ポチったよね。カビゴンだって動き回りジャンプする時代だよ。

今までガリガリな方だった私が１年でここまで悪くなる事にショックを受けた。素直に言うと泣いた。

３ヶ月後に再検査らしい。もうすぐ私は死ぬのかもしれない。これが遺書になったらどうしよう。葬式では『ヴァルキリープロファイル』の「Valhalla」を流してくれ。

これは私が悪いのではない。仕事のストレスと将来の不安が悪いのであって、私が原因ではなく安倍政権が原因なのだ。

確かに最近「どん兵衛のきつねうどん」をご飯に「マルちゃん赤いきつね」をオカズにして食べる大人の遊びをしたり、仕事帰りにたらふく酒飲んだ後に天下一品で「こってりラーメン」を頼んで残った汁をご飯にかけて食べるのがマイブームになって週３で通ったり、休日はお菓子買い込み、宅配ピサ頼んで１日引きこもりゲームをしたりしていたが、たったそれだけだ。何もかも安倍政権が悪い。

しかし、いくら安倍政権が悪いと叫んでも選挙に行くぐらいしか出来る事はないが、どう考えても３ヶ月後の再検査に間に合わないので仕方なく今の自分に出来る事を考えた私は『リングフィットアドベンチャー』を買う事を決意。

ただ、任天堂公式が謝罪と言う名の煽りをしてくるぐらいの『リングフィットアドベンチャー』は品薄状態。

[任天堂HP]「『リングフィットアドベンチャー』品薄のお詫びとお知らせ」を掲載しました。 https://t.co/rHr4w6Yc1J
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) 2019年11月29日

アマゾンや任天堂公式サイトには勿論売ってないし、ヨドバシ梅田のような店舗にも売ってない。売ってない物って更に欲しくなるじゃないですか！？

任天堂の巧妙な罠だと知らず、完全に心に火がついた私はあらゆる家電量販店やゲオを捜索。ようやく田舎にある寂れたEDIONで買うことが出来た。さすが我らがEDION。私が払った８千円でチュートリアル徳井さんのCM降板も許してあげて欲しい。

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そしてようやく本題、このゲームは本当に筋トレになるのか、面白いのか半信半疑の中遊んでみると、これが意外とゲームとして面白いし、筋トレとしても楽しい。気持ちの悪いオタクくんのツイッター構文ではなかったと反省する毎日。誠にごめんなさい。

このゲームが発売されて1ヶ月以上経ち、レビューも散々出ているので今更私が書く必要もないが、飽き性である私が普通にやっていたらこのゲームは3ヶ月後には実家で埋もれて犬のオシッコかけられてる未来しか想像出来ない。

そんな状況にならない為にもここでレビューを書いて、諸君に読んでもらい再検査に向けて自分を追い込もうと思う。これはカビゴンの様に重たい決意表明だ。

それでは本作のレビューを書いていくよ。

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運動って実は楽しい。
最後に

運動って実は楽しい。

今までの前置きを読んだ諸君なら分かってくれると思うが、私は陰キャだ。

それも小学生ぐらいからずっと陰キャという筋金入りに陰キャだ。

原因は数多にあるけれど、その一つに運動音痴が挙げられる。

学校という限られた空間において「運動が出来る、出来ない」は大きくスクールカーストに関わってくる事だ。その中で私は走るのが遅い。逆上がりが出来ない。跳び箱全然跳べない。ドッジボールの楽しさが分からない。球技ではなるべくボールに触らないようにする。無理な高跳びに挑戦して恋してくれる女性なんていない。そんな私にとって体育とは苦痛でしかなかった。同級生から笑われ、先生からは呆れられ、運動会でも期待されない、すみっこぐらし。

その結果、私の頭の中で運動＝苦痛という図式が成り立ち、大人になってもなるべく運動を避けるようになっていた。

なのでネットでいくら『リングフィットアドベンチャー』が流行っていても信じなかった。楽しい訳がないと。

ただ、『リングフィットアドベンチャー』を実際に遊んでみると違った。

苦痛ではなかった。

身体を動かすのって楽しいのである。

楽しい理由がいくつかあるので一つずつ書いていきたい。