社会の独房から

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ライブ童貞のおっさんがぼっちでPerfumeライブに参戦した話

人生で今まで一度も音楽ライブに行ったことがなかった。

 

理由は色々ある。

音楽を聴くのは好きだが、人混みが嫌いだし、何より子供のころは貧乏だったり、親が無趣味な方々でライブに行く文化がなかった。

 

チーターは狩りを親から学んで自分のモノにするように、人の文化資本は親から子へ受け継がれていく性質が色濃い。

特に私は小さな時から「友達」という概念が希薄だったため、誰かから誘われてライブに行くという経験もなかった。

 

1人焼肉にいった経験がある人なら分かってもらえると思うが、最初の1回目が行き辛いのである。1度でも1人焼肉を経験すると、そこでよほどトラウマ的事件が起きない限りは2回目以降は気楽に行くことが出来るが、最初の一歩が本当に足が重い。

経験がないからこそ、要らない想像をして、必要のない心配をしてしまう。

だから、新しい一歩を歩むのではなく、ついつい今までの安定したことをしてしまう。

焼肉屋ではなくラーメン屋に行ってしまう。

 

そんな私はライブというモノに興味はあるものの、何となく「行き辛いモノ」になってしまって、自分には関係ないものだと思い込み、ズルズルと歳だけとっていった。

 

しかし、去年、腰を悪くしてしまい、もう若くない自分がこのまま死んでいくだけで良いのだろうか、やりたい事をやれる奴からやっていくべきじゃないのかと思い直し、ライブに行こうと一大決心をした(大袈裟だと笑われそうだが)

 

そして、初めてのライブで、行きたいアーティストといえばPerfumeである。

大学受験の辛いときを『Dream Fighter』の「最高を求めて、終わりのない旅をするのは、きっと僕らが、生きている証拠だから」という歌詞に支えられた経験を持つ私にとってPerfumeは特別で、お大仏を拝みに行くようにPerfumeを拝みに行きたかった。

 

ちょうど2月1日、2日にPerfume 8th Tour 2020 “P Cubed” in Dome 京セラドーム大阪(大阪)公演するということで、即効1日目のチケットを予約。

ライブに対して何も知らないが、事前にググらず無知のままで参戦するのも、一度しか味わえない経験で楽しいかなと思いそのまま突撃した。

今回は、そんなライブ童貞である私が沢山の失敗と忘れられない思い出を記録するPerfumeライブ記である。

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 ライブ前

まさかのコロナウイルスの流行である。

中止になるのかもと心配したが、決行らしいのでマスクなど準備したことが無意味にならなった。

多分、私は今回が中止になってたら、ライブに行く決意が薄れていたと思う。やってくれてよかった。

 

まず大事なのは荷物である。

ライブってオタクがサイリウム振るか、野太い声でコールするか、もはや歌手を見ていないヲタ芸しているイメージしかないので、とりあえず動きやすいように荷物は最小限にした方がいいのはわかる。

そして今回は京セラドームである。

小学生のころ、まだ大阪ドームという名前だったころに一度近鉄バファローズの応援で行ったことがある。ただ昔過ぎて中村紀洋の首振り人形貰ってすぐ捨てた思い出しかない。

色々考えたが、手ぶらで参戦することに決めた。

財布とスマホはズボンのポケットに入れたらいいし、何が起こるか分からないので荷物はないほうが良いと判断した。

15時開場、17時開演だったので、どんなハプニングがあっても良いように12時には最寄りの大正駅に到着。早く来過ぎたかなと思ったが、意外ともう来ているファンらしき人はポツポツといた。

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大正駅を降りると名を知らない野球選手が何とも言えない顔をしながら道案内してくれる親切心。

名を知らない野球選手の人ありがとう。
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そして京セラ到着。
取り合えずやる事もないので、物販コーナーへ。
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まだ12時過ぎということもあり物販コーナーは人がまだ少ない。

グッズにあった傘が欲しかったが、ライブ前に大きな荷物が増えるのは本末転倒。

また、おしゃれなTシャツも良い感じだったが、顔が悪いおっさんにはちょっとおしゃれ過ぎて恥ずかしかったので見送りに。とりあえずパンフレット的ブックと、使用用途がわからないホテルキーを購入。
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袋ないのね。

手ぶらだったので、完全に裸状態である。

周りを見るとみんなカバンを持ってきているので、手ぶらは失敗だった。

大阪って3秒に1度どこかでカツアゲがあって、強者が笑い、弱者が泣いているイメージなので、裸のままは命の危機を感じ、近くのイオンで必要のないノートを買いグッズを慌てて袋に入れる。そしてラーメン屋でお腹を満たし準備は万全。

15時開場と共に京セラに入場した。

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席はここ。

ほぼほぼ一番上である。

ただまぁ、Perfumeのライブは演出がすごいらしいので全体像を掴めるところでよかったと思う。

 

そして、京セラの席って思っていたより狭い。

横が狭いのはまだいいが、前も狭いので、座っている人の前を通るのも大変である。

両端を座られたら、トイレに行くのも憂鬱になる。

小学生の時はもう少し広く感じられたが、自分の成長を実感してライブ前に独り涙ぐむ。

失敗したと思った事は2時間前に着席してもやることがないということである。

映画館みたいに予告映像が流れることもほぼないし、暇。しかも一度京セラに入ると出れない。

無駄に高いしそんなに美味しくないたこ焼きを買って食べたり、電池を気にしながらスマホで『ダンジョン飯』を読んだりしたが、次回からは早くても1時間前に来て、充電器とipadを用意していく必要があると学んだ。

そして、ライブが始まりそうになるとポツポツと野太いコールや拍手は起こり「おおおおおおこれがライブって奴だな!」と独りテンション上がる。

そして始めるPerfumeライブ。

 

Perfumeライブの魅力

曲や演出などネタバレになることは今回書かない。

あくまで私が感じたことだけ書こうと思う。

Perfumeのライブって最先端テクノロジーとかそういうのばっかりテレビなどでは目立ってしまうが、ライブを経験した私は思う。確かに最新テクノロジーを使った演出も凄いが、Perfumeの一番の魅力はあ〜ちゃん、のっち、かしゆかの三人なのだと。

すぐ涙ぐむあーちゃん、顔はカッコよいのにトークになるとポンコツが見え隠れするのっち、Sっ気すら感じられるかしゆかのMC。そんな彼女たちと同じ空間、同じ時間で過ごせるという幸せ。

そして三人のダンスの揃い方や、映像演出とのシンクロ、唯一無二であるクオリティのある動きを、あのペースであの量を踊りきるというのはどれだけの練習と、どれだけの体づくりを、どれだけの努力をしてきたのか想像すらできない。

そんな彼女たちと彼女たちを支える数多くのスタッフ達による「今出来る最高」を見ることが出来る幸せ。

 

そして思うライブの魅力。

Perfumeという何十年となるアイドルとして、歌手として、アーティストとして、走り続けたその歴史。

その「偉大な積み重ね」にライブに参戦した事で、ほんの小さな存在でも関わることが出来た、目撃することが出来た歓喜なんだと思う。

そして、ライブの終わり頃にはPerfumeの3人って最高だなと改めて惚れ直すことが出来る、その実感。

いや、最高だな!!!!!!!

あと、席は遠かったが、高画質の巨大モニターがあったので双眼鏡は要らないと思う。ただ他のアーティストはそんなモニターがあるのか知らないので一つは買っておこうと決意しました

 

ライブ後

人混みは嫌いだ。

ただ、同じ感動をし、「よかったね」とか「泣いちゃったよー」とかそういう声が聞こえてくる人混みはたまにには良いなと考えを改めた(若いカップルはタンスに小指をぶつけつつ、幸せになって欲しい)

ライブに参戦したのは初めてだったが、本当によかった。

そして初めてのライブがPerfumeでよかった。

Perfumeのライブって、老若男女問わずいるバランスの良さも初心者には有難いし、曲も映画などのタイアップなども多いので、これ知らない!が少なく盛り上がれる。

やっぱりどうしても「恥」を気にしてしまうので、声を出したり、手を振ったりするのも最低限になってしまうが、少しずつ経験して勉強して動けるようになっていきたい。

私の空っぽの文化資本はここから満たしていこうと思う。

取り合えず、ライブがオススメのアーティストがいたら教えてください。

 

そして、何よりまたPerfumeのライブに行きたい。

 

 

歳をとると中々新しい事が億劫になってしまうが、でもやっぱりそれだけだと人生が寂しくなってしまうような気がしてしまう。

新しいことをやって、失敗して、反省して、また新しいことをやる。

「最高を求めて、終わりのない旅をするのは、きっと僕らが、生きている証拠だから」

大好きな Perfumeが教えてくれた大切なコトだ。

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