世間では「ウマ娘まだなの?遅すぎ」ってキャキャしているけれど、定期的に新しい話題が生まれたり、続報があるだけまだマシ。
こちとら2017年に参加したクローズドβテストから未だに何一つ続報がない松野泰己さんと吉田明彦さんが関わっている『ロストオーダー』をずっと待っているんですよ!!!(あいさつ)
僕はイヴァリースが好き。
世界観が好きって何だよって言われるかもしれないけれど、本当に好き。
広大かつ泥臭くも美しい世界観。
FF12でその世界の片鱗を冒険出来た時、トキメキしかなかった。
細かく設定された歴史などを作中のテキストなどから読み解いて、考察するのも楽しかった。
今でもこういう厚みがある戦記モノともいえる作品を欲しているし、物足りない感は常にある。
全て松野泰己が悪い。
そんな僕が今回は紅蓮のリベレーターのアライアンスレイド「リターントゥイヴァリース」シリーズを攻略したので、感想をネタバレありで書いていきたい。
ただ、このFF12やFFTとの関わり方とかイヴァリース考察は擦り切れるほどされているので、今更深くは考えず、初見で感じたことをドバっと書いていく。
第1弾 ≪失われた都 ラバナスタ≫
アルマという少女に「父を探して欲しい」と頼まれる。
詳しい事を聞くために「劇場艇」で話を聞くことに。
そこにアニメのアホ毛を付けたような人物がやって来る。
んーーーどこかで見た顔な気がする。いや、でもそんなまさか登場しないだろう。まさかまさか。
本当にラムザ本人(本人ではない)登場するの!!???
こういうのやりだすと歯止めきかなくない??
今までギルガメッシュとかクリーチャータイプや脇役のホモサピエンスはファンサービスとして登場することはあっても、こんな外伝とはいえ主人公が登場するとは思わなかったので、予想外の出来事に心臓バクバクである。
というかアルマってあのアルマやん!!!(気づくのが遅い)
ラムザくん、知らない間に滅茶苦茶性格悪くなったね
顔も何だか性格を表すような邪悪な顔をしているよ。
冒険の途中でラムザくんは成長し、性格も丸くなっていくのだけど、あまりにも急に性格が良い人に変わり過ぎて操られていると勘ぐってしまってすまん。
という訳で、ラムザとアルマの父親である劇作家の「ジェノミス」という人物を捜索しに、廃墟と化した「ラバナスタ」に向かう事になる。
FF12 の召喚獣でお馴染みの「背徳の皇帝マティウス」「統制者ハシュマリム」「人馬王ロフォカレ」を撃破、ボスはFFTの「家畜に神はいないッ!!」で有名なアルガス。戦闘中もやたらと家畜家畜とボイス付きで叫び、煩い。
↑あんなにクズだったアルガスだけど、こんな散り際のセリフは悲しくなるから良くない。
ボス戦後、FF12で大好きだったバッガモナンが登場し、聖石を奪って逃げる。
オメガイベントから思ってたけど、紅蓮編のイベントが全体的にファンサービスの塊過ぎない!?
FFT!FF12!FFT!FF12!FFT!FF12!の怒涛の勢いでデンプシーロール打たれてこっちはボコボコである。
ただ、次どんなボスが出てくるのか想像するだけで楽しい。
第1弾の最後にジェノミスの本名は「アラズラム・デュライ」と判明。
イヴァリース時代の人物「オーラン・デュライ」の子孫っぽい。
そもそもゾディアックブレイブストーリー=『FFT』とは、オーラン・デュライが記した「デュライ白書」を元にアラズラムが書いた物語(史実に脚色を加えたフィクション)であることが『FFT』のエンディングで明かされるわけだが、本当は何が起きたのかその真実を追求する話が今回の「リターントゥイヴァリース」なのかもしれない。
第2弾 ≪封じられた聖塔リドルアナ≫
聖石の機能についていくつかの事が判明する。
聖石は、石ごとに波長があう人間の「切なる願い」とエーテルを吸収・蓄積し続け、強大な力を発現させる(発現の際エーテルを吸われ死亡する可能性が高い)
肉体は消滅しても、意思を何百年も保存出来る(イヴァリース時代のアルガスが現代も存在していたのはこのため)
バッガモナンを追い、絶海の孤島にそびえ立つ「リドルアナ大灯台」に向かうことに。
というかこのバッカモナン、原作だとただのボバ・フェット的賞金稼ぎでしかなかったのに、かつてダルマスカの銃士隊だったという設定に変更していたり、原作とはほぼ別人。
愛する人を守れなかったガブラスと破魔石に魅せられラスラの幻影を追うアーシェを悪魔合体したようなキャラになってしまった。これはこれで良い。
「暗黒の雲ファムフリート」「魔神ベリアス」を倒し、塔を登っていくと、今度の相手は「労働七号」、ゴーグで開発された機械人形。
リドルアナの最上階で、聖石を奪ったバッガモナンが願いを叶えようとして力を発現させ「鬼龍ヤズマット」へと変貌。あのヤズマットである。
原作ではHPが52000000(推定)らしく、倒すのに滅茶苦茶時間がかかるトラウマ的裏ボスなので印象深い人は多いだろう。特に僕はFF12の時はまだ学生で、親からゲームプレイは1日2時間と決められおり、軽い気持ちでヤズマットと戦いはじめたら全然倒せなくて、何度も何度も戦い、ようやく自分の中で攻略法を確立し、40分ぐらい死闘を繰り広げていると、プレイ時間が2時間を超えてしまい、親が激怒、僕は泣きながら「一生のお願いだからもう少しだけ遊ばせて」を連呼。
人生で9度目ぐらいの「一生のお願い」に親は呆れつつ、無情にもPS2の電源コンセントをぶち抜き、僕は唖然。
出来るだけ早く独り暮らしをすることを決意した因縁のあるボスである(ヤズマットは何も悪くない)
ヤズマット戦を終えるまでずっとクライマックスである。ズルい。
第3弾 ≪楽欲の僧院オーボンヌ≫
フラン登場。相変わらずお尻がえっちい。
もはや何が登場しても驚かないつもりだったけれど、こんなん素直に驚く。アーシェもいつか登場しそう。
聖石を生み出す存在「聖天使アルテマ」を倒すため、光の戦士たちが向かったのは「ゴルモア大密林」にある「オーボンヌ修道院」の遺跡。そこで最初に登場したのは巨大な人型機工兵器と化した「ムスタディオ」
カットインのスナイパーライフルのボルトアクション、カッコよい。これ絶対みんなスクリーンショット撮ったと思う。
狙って撃てばいいだけさ 銃のチャージは無意味だぜ!
好きなセリフだ。
2番目のボスは天使の様な姿の異形「アグリアス」。
彼らはどうやら、邪な者がアルテマに近づかないように、そしてアルテマを倒せる者の力量を試すために、イヴァリース時代からずっと門番として存在しているようだ。
まさかの「アグ姐」との戦いに困惑と共にテンション上がりっぱなしである。
過去のメインキャラクターが理由はあれど、形は異形となり、敵として戦う。一歩ミスれば大炎上しそうな内容だが、それが許されるのは『FF』というコンテンツの自由さと度量の大きさの表れか。
この世で最も自由なコンテンツが『FF』なのかもしれない。
待ち受けていた第3のボスは、やはり巨大な異形と化した「雷神シド」。
シドの必殺技は「バランスブレイク」
「自分で言うんかい!」というツッコミがこんなにも勢い良くしたくなる技も早々ない。(『FFT』での雷神シドは敵のみならずゲームバランスをも破壊する」と言われていたのが懐かしい)
最終章として、FFTのラスボスである「聖天使アルテマ」がラスボスだろうなぁ、ということはなんとなく予測していたが、まさか途中のボスが全員「FFT」の主人公・ラムザと共に戦った味方サイドの人間達だったとは想像もしていなかった。こんなん許されるのか。
アグ姉も、雷神シドも、放ってくる技の詠唱内容やエフェクトの一つ一つが、忘れるわけもない「FFT」のそれで興奮しっぱなしである。
このアルテマ、滅茶苦茶強い。
7回死ぬという自己記録を達成。同じグループのもう一人のヒーラーさんも同じぐらい死んでいたので、うちのグループは半崩壊である。誠にごめんなさい。
聖天使アルテマの放つ、元祖・破壊魔法アルテマを防ぐシドやアグリアスたち。
しかしバリアを貫通されたところでラムザが登場。
↑あまりにも輝かしい登場に笑ってしまう。偉大な相手というのは輝いて見えるものだヨを地で行くタイプである。
FFの主人公にのみ許されるカッコいいポーズで光の戦士たちを守ってくれる。
最後はもう、感無量である。
『FFT』が完結してから、こんなに経ってこんなIFを見せられるとは思わなかった。
元々『FFT』の物語はあくまでアラズラムの語りだから、三国志ではなく三国志演義だと言われてたのをうまく利用したと思う。こういうの他の作品でやってしまうと炎上してしまう。ギリギリである。
『Return to Ivalice』
このタイトルが意味するのはきっとそうなんだと思う。
あの世界は消えていなかった。
あの冒険は嘘ではなかった。
長い時を経て僕たちは戻ってきたのだ。
イヴァリースへ。
戦士は剣を手に取り胸に一つの石を抱く
消えゆく記憶をその剣に刻み
鍛えた技をその石に託す
物語は剣より語られ石に継がれる
今、その物語を語ろう…
最後に
『FF14』での史実では、ラムザたちはアルテマに勝てなかった。
そこでラムザとその仲間達は聖石の力を正しく使い、肉体を失いつつもいつかアルテマを倒す次世代の光の戦士が現れる日を待っていたようだ。
ディリータはラムザがもう戻らないことを知り、不用意にアルテマに近づく者が出ないよう、苦渋の決断でラムザを歴史から抹消する。
戦いが終わった後、劇作家ジェノミスは「影の英雄ラムザたちがアルテマに勝った物語」を劇にすることを決める。つまりそれが「真のゾディアックブレイブストーリー」であり『FFT』に繋がり、『リターントゥイヴァリース』は完結します。
でも、
それでも。
FFTの裏側ではもしかしてこういう物語があったのでは。
そう考えるだけで楽しく、こみ上げていくモノがある。
ここからは開発者を離れ、我々は考察する時間だ。
途中、ワインクエストで新生以来のおつかいイベントがあって「おつかいマスター」は流石だねって言われた時は、ブチ切れそうになったけれど、最後まで遊んで本当に良かった。
『ロストオーダー』も待ってるぞ!!