『鬼滅の刃』の特徴
- 週刊少年ジャンプで連載していた
- グダグダ引き延ばす展開なく、最後までスピーディーに突き抜ける
- コロナの中、大ヒット
- 心優しき主人公
- 敵は人を喰らう残虐非道な存在だが、元々は人であり哀しい過去がある
- 敵のボスが己の手で自分達の幹部を始末する
- モブキャラに厳しく、あっけなく死ぬことが多い
- 強い者は弱い者を助けるために力を使うものだと固く信じている仲間がいる
- 女性キャラが風呂上りで裸になっているシーンがある
- その女性キャラは運命の相手を見つけるのが目標
- 最後は平和な時代に飛んで終わる
『SWORD BREAKER』の特徴
- 週刊少年ジャンプで連載していた
- グダグダ引き延ばす展開なく、最後までスピーディーに突き抜ける
聖闘気 が大活躍- 心優しき主人公
- 敵は人を喰らう残虐非道な存在だが、元々は人であり哀しい過去がある
- 敵のボスが己の手で自分達の幹部を始末する
- モブキャラに厳しく、あっけなく死ぬことが多い
- 強い者は弱い者を助けるために力を使うものだと固く信じている仲間がいる
- 女性キャラが風呂上りで裸になっているシーンがある
- その女性キャラは運命の相手を見つけるのが目標
- 最後は平和な世界に飛んで終わる
殆ど『鬼滅の刃』だコレ!
『鬼滅の刃』と『SWORD BREAKER』はRaTG13とCOVID-19ぐらいの一致率ではないだろうか。
ただ、残念ながら『SWORD BREAKER』は『鬼滅の刃』のような人気タイトルになる事はなかった。全16話で打ち切りである。
今回はそんな時代を先取りし過ぎた名作『SWORD BREAKER』の感想を書いていきたい。
概要とあらすじ
『BOY』や『無頼男』などで有名な梅澤春人先生による漫画。
2002年に週刊少年ジャンプで連載された。
あらすじは
邪悪な魔法使い・アバルを無敵の楯で打ち破った勇者・ルルドは、戦いの末アバルの呪いにより異世界に飛ばされてしまう。赤ちゃんとなった異世界で虎一に保護されたルルドはミコトと名付けられ、成長していった。しかし10年が経ったある日、不良から自分を守ろうとした虎一の姿を見たことでミコトはアバルの呪いから解き放たれ、勇者ルルドとしてもとの世界へと戻る。
しかし、そこはアバルと戦って1000年後だった。自分の墓にあった無敵の楯を再び手にしたルルドは、ミコトを名乗って旅を開始。剣士トランスやサーナを仲間にし、アバルの復活を阻止するため無敵の楯の力を100%引き出す守護宝石を探す。
時代が速すぎた
異世界転生で始まる本作は、2020年の流行を完全に取り入れている。
『FGO』のマシュや『盾の勇者の成り上がり』の岩谷 尚文などメインキャラが盾装備なのは珍しくなくなったが、その先駆け的存在が本作の主人公ミコトと言える。
『鬼滅の刃』の炭治郎のように誰よりも優しく、自分の事よりも自分より弱いモノを守るために戦う。そして憎むべき敵にも同情し、最後は敵のボスと共に死ぬその終わりに多くの人が涙を流しただろう。今ならミコトの歌がレコ大に流れていたと思うと……
(C)『SWORD BREAKER』二巻
↑終盤、盾と合体した姿が異様にダサいのが炭治郎のような人気を得れなかった原因か
また、ネットで一部界隈から人気が出そうな特徴的なデザインをしている敵キャラはインパクト十分だ。一度見たら忘れられない。
(C)『SWORD BREAKER』一巻
↑子供の頃、こういうデザインの敵を一度は自由帳に描いたよね。それを大人になっても描けるのが梅澤春人先生の強みだと思う
『ONE PIECE』の王下七武海や『NARUTO -ナルト-』の暁など、敵幹部の数が多いほどどうしても物語は長くなってしまう。
そんな中、『鬼滅の刃』はボスである無惨様が己の手で幹部を半分近く始末する事でスピーディーな展開にすることが出来た。所謂パワハラ会議である。
これは確かに画期的だが、実は2002年に連載していた本作『SWORD BREAKER』も同じような展開がある。
『SWORD BREAKER』では六剣邪という幹部がいるのだが、その幹部全員をボスであるズールが殺す。
全員である。
しかもそのうちの5人は初登場にも関わらず、自己紹介と共にすぐ死ぬ。
(C)『SWORD BREAKER』二巻
パワハラ会議、そしてソードマスターヤマトの元ネタ的漫画が本作なのである(違うかもしれない)
最後に
仕事納めもして、暇だったので久しぶりに『SWORD BREAKER』を読んでいたら「アレ!?これ『鬼滅の刃』に似てね!?」と一発ネタ的に思いついただけで本記事を書き始めて、冷静になってみると言う程『鬼滅の刃』じゃないな!と思ったりもしたけれど、後悔はしてない。「殆ど『鬼滅の刃』だコレ!」ではない。すいません。
僕は治安が悪い漫画が好きなので梅澤春人先生の作品が大好きで、小学生の頃に同級生の皆が『無頼男』とか『SWORD BREAKER』を読み飛ばしているのが納得できなくて、それが原因で喧嘩もしたことがあるけれど、今読み返しても完全に面白い。好きだ。
いつまでも梅澤春人先生の新作待ってます!!!!!
最後はガッテムを見ながらお別れしたいと思う。
(C)『SWORD BREAKER』一巻