もしも人喰いするヤバい田舎村に暴力人殺し警官がやってきたら
「あんたら人間を喰ってる!」
都会から遠く離れた山間の“供花村”に、家族と共に駐在として赴任した阿川大悟。しかし、美しい村には、ある噂があった―この村では人が喰われるらしい…。やがて独自の捜査を開始した大悟は、村に隠された恐るべき秘密に迫っていく…。
累計発行部数200万部を超える二宮正明が放つ衝撃のサスペンスコミック『ガンニバル』をディズニープラス「スター」日本発オリジナルシリーズとして実写ドラマ化。
白状します。
僕は吉岡里帆のベットシーンがあるという情報を聞きつけて「吉岡里帆のおっぱい見れるの!?」と興奮しながら本作『ガンニバル』を見だした事を白状します。
残念ながらコトを行っている最中に邪魔モノが入ったせいで中断し、吉岡里帆のおっぱい自体は見れなかったものの、吉岡里帆と柳楽優弥のキスシーンや漏れる色気にクラクラするほど、つまり今の地上波放送では無理なベットシーンで大満足だったこともついでに白状します。
しかし、はじまりはベットシーン目的でしたが、その湿度が高く邦画最高峰といえるクオリティで行われるバイオレンス&サスペンス&バイオレンス&バイオレンな作品自体にハマってしまいました。この作品と出会わせてくれてありがとう吉岡里帆のベットシーン。
本作は田舎に行くとそこは異常な町だった……。というのはよくあるフォーマットである。外界から閉ざされている故、世間から乖離した閉鎖された村社会の人々の怖さ、人知れずその土地で古くからある仕来りや宗教のような民間信仰や因習の数々。
話も常識も通じない!都会人が田舎に行って酷い目に遭う恐怖!
最近では『ミッドサマー』がバズったように、都会人は田舎をどれだけ酷く描いても良いとされているのでやりたい放題である。
しかし、『ガンニバル』が面白い所は、そんな異常な田舎にやってくる都会人、警察官の阿川大悟(柳楽優弥)が異常な田舎に負けないぐらい異常な男であるという所。
バケモンにはバケモンをぶつけんだよ!を地で行く作品である。
話も常識も通じない!調子にのった田舎が都会人に酷い目に遭う恐怖!
1話を見た時、冒頭で過剰演技を延々と見せられたり、ショボいCGのクマに襲われる柳楽優弥に「この作品大丈夫か……?」と一抹の不安を覚えたのだが、それは杞憂だった。
2話でさっそく地元と名家が怪しいと睨んだ柳楽優弥は1人で突入。銃で撃ってきたり襲い掛かってくる村人たちを1人で殴る、蹴るの暴行。「ルールを破った……ただで済むハズがねぇ、お前もお前の家族も……」と言ってくる村人に対して一切ビビることなく「うるせーんだよ!!!」と言い返しながら銃で殴る柳楽優弥、ついでにそのまま全員逮捕しようとする柳楽優弥。田舎ホラーになりそうな所をギリギリな所でホラーにならない、バイオレンスになってしまう。ジャンル変更男である。逆に言うとホラーが苦手な人にもオススメできるかもしれない。血の描写は多いが……。
取り敢えず気になる人は2話まで見て欲しい。
3話では現代日本が舞台なのに銃撃戦という意味わからんシーンもあって痺れるよ。田舎は日本の憲法が適用されない。犬鳴村のように何でもアリ。
そして4話ではクソ田舎の閉塞感たっぷりの描写満載で「ここにミサイル落としてくれ~~~」という気持ちになってくる。吉岡里帆のベットシーンも4話。
田舎ホラーって色々あるが、攻略に大事なのは相手のルール通りに進まない断固たる暴力!そして国家権力!という事がよく分かる。本作の柳楽優弥のようなオラオラしていて相手を脅す加害性、普段なら近くにいて欲しくないが、こういう村ではむしろいて欲しい。ただ、普通の作品なら真っ先に死にそうなキャラでもある。しかし、死なない。流石主人公。
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↑こんな男だが、娘に「私の父親は暴力警官です!!」と作文発表会で皆の前で言われても「文才あるなぁ」とニコニコしちゃう。家族の前だと優しく甘えん坊の所も好き
人同士の殴り合いは変にCG使わず重みがあって見ていて血の出方もリアルで引き込まれる。人は殴ればどうなるかをエンタメを言い訳にせずちゃんとしていて信頼出来る。
こんなクオリティの暴力作品を作る監督は、デビュー作『岬の兄妹』で鮮烈な内容を力強く描き、続く『さがす』ではこの佐藤二朗怖い……とその見事なまでのストーリーテリングとサスペンスとしてのクオリティが国内外で絶賛された鬼才:片山慎三。さらに脚本をアカデミー賞国際長編映画賞受賞作『ドライブ・マイ・カー』で第74回カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞した大江崇允が務め、プロデューサーに『闇金ウシジマくん』シリーズを手掛けた岩倉達哉、『ドライブ・マイ・カー』でアカデミー賞 国際長編映画賞を受賞した山本晃久らが集結。
俳優陣も素晴らしく、何よりも柳楽優弥の演技が滅茶苦茶良い。
そしてバイオレンスたっぷりの作品をディズニープラスが配信するというのがイメージと違い過ぎてビビる。
最後に
原作の漫画は全13巻で完結している。
ドラマも今4話(2023年1月15日)だが結構ハイスピードで進んでいるのでもしかしたら第二シーズンなく終わる可能性もある。第二シーズンある場合でも、ネトフリの場合は人気ないとすぐに無慈悲にキャンセルするのだが、ディズニープラスの場合はどうなのか不明過ぎて怖い。そもそも日本ではまだまだディズニープラスはマイナーで会員数200万前後ぐらいしかいなさそうだし、多分そんなにヒットしないと思うのでこうやって記事を書いて布教させていきたい。邦画でも力とお金とスタッフ集めるとここまでの作品作れるんだ!!と感動するし、こういう力の入った作品こそヒットして欲しい。
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