2月は僕の誕生月でもあるが、誰に祝ってもらえる訳でもない孤独の人間なので、仕事に忙殺されいつの間にか終わってしまった。
社会人の早生まれあるあるだと思うのだが、4月ぐらいから「今年は○○歳になるのかぁ」と思いながら過ごすのだけれども、実際に自分がその年齢になるにはそこから10ヶ月以上時間が空いてしまう。結果、自分がそのとき一体何歳なのか分からなくなってしまう。あるよね?ないの!?ごめんなさい。
2月は本当に仕事が忙しくて、家に帰ると日をまたいでいる日とかあってあんまり映画とか観れていないのだが、その分通勤中とかTwitterする時間を読書にあてたので、2月に読んで面白かった本を紹介していこうと思う。
方舟
9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か?
地下建築を訪れた主人公達が偶然地震に遭遇して扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。
そんな矢先に殺人が起こった。
だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。ーー犯人以外の全員が、そう思った。
タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。
オチに注力したクローズドサークルもの。読破した後の感覚が全部だと思う。ネタバレみることなく最後まで読んで欲しい。実写化もしやすそうだけど女性陣は橋本環奈と山本舞香と横田真悠が演じそう。
出版禁止 いやしの村滞在記
大切な人、信頼していた人に裏切られ、傷ついた人々が再起を期して集団生活を営む「いやしの村」。一方、ネット上には、その村は「呪いで人を殺すカルト集団」という根強い噂があった。噂は本当なのか? そもそも、呪いで人を殺すことなどできるのか? 真実を探るため、ルポライターが潜入取材を試みるのだが――。
『放送禁止』シリーズを手掛ける長江 俊和が執筆した『出版禁止』シリーズの第三弾。個人的には出版禁止シリーズの中で一番ややこしく、一番面白いと思う。
「事実を積み重ねることが必ずしも真実に結びつくとは限らない。」
このテーマの元、ルポや新聞記事、インタビューの程で物語は進行していき、客観的に描かれた事実の裏を読者が読み解くのが本書の醍醐味。是非、挑戦して欲しい。
そして誰もいなくなった
オリエンタル急行の殺人事件
ABC殺人事件
お恥ずかしながらアガサ・クリスティー作品ってトリックやオチは知っていてもまともに作品を読んだことなかったなと思い、まず有名どころから読み始めている。
知っていましたか?アガサ・クリスティー作品って面白いんですよ!?
昔の傑作映画って無駄なく面白かったりするが、小説も同じである。キャラ付けが現代に比べて薄い代わりに無駄なく本筋が進み最初から最後まで面白い。また、日本文学だと文体で読み辛かったりするが、翻訳だとその心配もなし。ポアロが少しムカつくぐらいである。アガサ・クリスティーの時代来ますよ。
キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘
戯言シリーズが僕が小説にハマった原体験なので、「17年ぶりの新作!」にして「ぼくたちは、幸せになった」後の物語であるこの小説を読むのは正直怖かったのだが、これが、本当に良かった。アガサ・クリスティー作品とは対極にあるような無駄だらけのミステリーだけどこれが良い。17年前と全く同じ液体を浴びれるの、素晴らしい読書体験。あぁ、あの時代に戻りたい……。
最後に
3月も仕事が忙しいことが判明しているし、面白そうな映画の公開ラッシュでもあるので多分そこまで本を読む時間がないと思うが、積極的に時間を有効活用して読んでいきたい。新刊の情報収集はイマイチなので、面白そうな本があればいつでも教えてください。
来年の誕生日に向けて無理せず楽しんでいきたい。ワーワー書きましたが、以上です。