社会の独房から

映画やゲーム、漫画など。

ごぶごぶフェスで人生初フェス決めてきたレポ

 

人生初フェスである。

そもそも音楽フェスってWANIMAみたいな人達が公共ルールを無視しながら内輪ノリで盛り上がって安い酒飲んだりテントで奥田民生風のおっさんと舌ピアスした姉さんがセックスしていつまでもハートは大学生みたいな人達が集まってるイベントという偏見しかもってない。恐ろしいな音楽フェス!

 

そんな僕が今回初めて参加したフェス。それが「ごぶごぶフェス」

お笑いコンビ・ダウンタウンの浜田雅功がパーソナリティーを務める『ごぶごぶラジオ』をきっかけに始まった音楽フェス「ごぶごぶフェスティバル」。

会場は大阪・万博記念公園。

目的はやはり、29年ぶりとなった復活ライブH Jungle with tの『WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~』を生で見る為。

H Jungle with tは世代はないのだけれども、大体9年ぐらい前、当時パズドラ好きが高じてマックスむらい信者になっていた僕はAppBank vs dwango 企業対抗歌合戦という今思うと本当にしょうもない企画を見ていた。ラストみんなで『WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~』を歌っている姿に感動したのが印象に残っていてそれをもう一度、本家で味わいたくなった。そして、僕は音痴なのですがどうしてもカラオケに行かなければならない時があって、そんな時はB.U.S.A.I.K.U.H.A,M.A.D.A のパートだけ歌って、やってる感を出して乗り切ったことがあったのでその恩返しを含めて応募してみることにした。

 

 

応募した時は奥田民生(土曜日)と小室哲哉(日曜日)以外の参加アーティストは不明で、この状態でどちらかを選んでチケット販売という究極のポケモンバージョン違い商法だったのだけれども、H Jungle with tが見たいので小室哲哉(日曜日)を選ぶ。まぁどうせ吉本だし、吉本芸人が半分ぐらいカラオケで適当にやるしょうもないライブになると思っていたら後日きゃりーぱみゅぱみゅ、湘南乃風、倖田來未、音楽フェス初参戦のSixTONESが出演決定という豪華な面々で度肝抜かれる。

 

SixTONESなんて正直『すずめの戸締まり』の声優をやった人がいるのと、どちかと言うとエグザイルグループみたいな柄が悪い集団に見えるのと、GENERATIONSにおける関口 メンディーさんみたいなポジションにジェシーさんっていう人がいるぐらいの偏見しか持ってない。本当にごめんなさい。ただ、SixTONESを生で見れる機会おそらく二度とないだろう。オーロラ見れる機会ぐらいの確率。そう思うとテンション上がる。

 

ウキウキで参加した「ごぶごぶフェス」のレポを書いていきたい。

 

 

天気はあいにくの雨模様。

万博記念公園といえば太陽の塔が出迎えてくれるのだが、ここからステージまで20分近く歩くことになると知らず。フェス始まる前から疲れる。陰キャの体力のなさを舐めてる。

 

 

道中では浜ちゃんの色々な看板が立っており、それを見るだけでも結構楽しい。

11時には開場待ちの行列に並ぶ。ただ、12時半入場だったのに中に入れたのは13時ぐらい。そこからグッズ購入の列に並んで14時開始ギリギリで間に合う。来年あるならもう少し早めに入場させてくれると助かる。運がいい事にエリアは前の方。後ろを向くと黒に緑の文字でSixTONESと書いたタオルを持ってる人が沢山いて「うぉぉぉ人気凄いな…」と。

 

 

そして始まるごぶごぶフェス。

フェスって本当ならタイムテーブルとか見ながらステージ抜けて休憩したり、ビール買ったりグッズ買ったりトイレ行ったりするものだと思うが、戻って来れなかったらどうしようという不安と初フェスという緊張と慣れなさで僕は一切その場から動くことなく立っていました。終盤は脚ガクガクブルブルでしたからね。

 

1組目のアーティストはきゃりーぱみゅぱみゅ。

妊娠中でジャンプだったり激しい動きは出来なかったみたいだけれども、途中で「フェス初参加の人~~」って聞いてくれて初参加の数が多いと知ると「こうやって手を挙げてくれたらいいよ~」って優しくレクチャーしてくれて僕も生まれて初めて手を上に挙げて音楽に乗る。フェスの楽しみ方を教えてくれたの本当に助かる。「あっこういう感じで楽しんだらいいんだ」とフェスの楽しみ方がスッと入ってきた。CANDY CANDYやファッションモンスターといった知っている歌で盛り上がりつつもフェスの楽しさも実感できる。きゃりーぱみゅぱみゅさん、まじであらゆるゲームのチュートリアルに出てきて欲しいぜ。 

 

 

2組目は湘南乃風。陰キャ過ぎて太陽も水着もレゲエ砂浜ビッグウェーブも湘南も嫌いだし、湘南乃風のファン層も苦手だし、ドライブ中に湘南乃風の曲かける人とは友達になれない自信もあるし、純恋歌の喧嘩したら自分勝手に怒鳴りまくってパチンコに行き景品の化粧品を持って謝りに行くムーブに対してなんやねん!さっさと謝りに行けよ!ってずっと思ってるし、湘南の風だ~~~?というテンションだったのだが、

フェスでの湘南乃風、優勝だろ。

フェスに慣れ過ぎててもはや怖い。

MCや歌含めてあまりにも場を盛り上げる手段が確立されすぎている。

みんなでタオル回すの楽し過ぎる…。僕は汗拭く用のタオルしか持ってなくて銭湯で濡れたタオルを自分の体をスパンスパン!とひたすらぶっ叩く爺みたいな動きしか出来なかったけど、それでも楽しい。

辛かった所は一緒に歌え!言うくせに「大阪~~」とか「ごぶごぶフェス~」みたいにバシバシ替え歌してくるから一緒に歌われへんぞ!!!みたいなツッコミや、隣の人と肩をくめ~~の体育で2人1組でペアになって~~でハブれた思い出が蘇ったぐらいでこれがフェスの楽しさ、一体感…。Mステや音楽番組で見る湘南乃風とは全然違う…。

ここが彼らのホームなんだ。

あと、「みなさん、もっとタオル回せ!早くSixTONES見たけりゃ回せ!」と煽られて観客がタオルをよりぶんぶん回すのを見て「お前らめちゃ回すじゃん」で滅茶苦茶笑ったし、「飽きて地面にSixTONESって書き始めちゃってんじゃん」みたいな観客弄りも上手すぎるし、最終的にSixTONESが乱入してきたのも好き。

 

 

3組目は倖田來未。

湘南乃風が終わったぐらいで雨が本格的に振り出して雨具用意してなかった僕はずぶ濡れである。野外フェス…カッパいるね!!!

そんな中、自称晴女らしい倖田來未さんが歌い出すと本当に雨が止んできて凄かった。梅雨の時期の野外フェスとか倖田來未さん呼んだ方が絶対に良いよ!

倖田來未さん、正直1曲目が全然知らない歌で完全に?だったけれども、2曲目のキューティーハニーから平成世代ぶん殴る感じのラインナップで凄い良かった。というかきゃりーぱみゅぱみゅ→湘南乃風→倖田來未って平成世代過ぎる。

倖田來未さんが「私41歳です〜」と言った時は会場どよめきね。時間の進みが怖い。

 

 

そして4組目はSixTONES。

前の倖田來未さんが最後に「次やばいの出てくるからね〜」と言って退場したので、僕の隣にいた年齢高めのおっさん2人が「次やばいの出てくるってまさかH Jungle with t来るのか!」「順番的にSixTONESじゃない?」「いや、でもSixTONESなんて知らんし誰だよw」みたいな会話していて胃がキュとなる。僕自身もSixTONES全然知らないけど、それはそれとして逆境を感じると変に感情移入してしまう。頑張れ…と心の中で思いながら、彼らがステージ上に登場するのを見守る。そして登場する彼ら。

 

な、なんだ全員もれなくその服?色??なんでそれで似合ってんの???

あと、めっちゃサングラス。

 

「こっから」

僕が唯一知ってるSixTONESの曲でテンション上がる。何でこんな雨降ってコンディション悪いのにこんなに踊れるのだろうと純粋に思う。

というかサビ前の「Let it Fire!」で皆で拳を上に挙げたの好き。ワンピースの名シーンか?

あと「Imitation Rain」で大雨に打たれながら「雨に打たれ〜」と歌う松村北斗氏のその雨に濡れて髪の毛から水が滴る色気ね!!??そこから髪をかき上げる動作ね!!!??何あれ!!!

京本大我さんのセンター分けでフワッとし雨に濡れた髪、派手なサングラス、ピンク派手な衣装、はだけるシャツ、透き通った肌…色々書いたけど僕の力量じゃ無理だ。色気を伝えきることが出来ない…。

イケメンには取り合えず雨を浴びさせる。枕草子にもそう書いてある。清少納言の目も輝いてるよ!

 

SixTONESって初めてパフォーマンス見たけど野外ステージが凄い似合うグループじゃない!?これが初フェスってまじ!?あと、雨が降ったのもってる。雨が似合い過ぎるグループ。『魔法陣グルグル』愛読者にとっては伝説のロックスターはフェスに嵐と落雷を呼ぶものっていう知識だけは持っているので、来年は落雷を呼んで欲しいところ。というかImitation Rainの時が一番雨酷くてそこから徐々に止んできたの、雨がもう演出の1つじゃん。天候を操るアイドルじゃん。アイドル界のメガレックウザじゃん。

 

ただ、ただである。

半分を終えて会場に沢山いるSixTONESファンはバリバリ盛り上がっているのは実感できたけど、問題はそれ以外である。さっき「SixTONESって誰?」と言ってたおっさんも他のアーティストの時と比べてイマイチ盛り上がってない気がする。予習もしてないし、1曲1曲、1人1人は本当にカッコ良く家に帰ってからyoutubeでリピート再生しているのだが(というかマスカラというメロディの色気ホント好き)、フェスでは盛り上がり方が分からなかったが正しいのかもしれない。

 

しかし、SixTONESが凄いのはここからである。

盛り上がり方が分からない人がいる会場の雰囲気を読んでチューニングを合わせに来たのか、ギア入れ替えたのか元から予定してたのか、「S.I.X」から空気が変わる。

 

少し長いイントロがあったのだが、SixTONESのメンバーが煽ることで会場が一体になって手を叩いてボルテージが上がっていくのを感じ、outrageous→WHIP THATの流れで完全に掌握された。WHIP THATでみんなでジャンプするの、野外ありがとうございます!!って感じだ。

一体感。

これがフェスの楽しさというのが身に染みて実感する。

「SixTONESって誰?」おじさんもウキウキでジェシーさんのポーズマネし出して僕ちょっと引いたもん。何だお前。

それはそれとしてジェシーさんの肉体美あれ何?雨で濡れてもはや輝いているよ。「偉大な相手というのは輝いて見えるものだヨ」ってコト!?

そして最後のアンセム。田中樹さんの「次最後の曲なります!!拳あげて声出して帰ってください」と熱いメッセージと共に始まる。ずっとサングラスしてるしチャラ男かと思いきや、熱い男らしい。というかまさかの度入りのサングラスらしい。そんなサングラスあるんだ!!!

 

アンセム。これまた長いイントロで盛り上がり方を教えてくれる。

皆で「お~~お~~お~~お」って歌いながら拳を挙げ、視界に大量の拳とSixTONESしか映らない状況何!!??死ぬ前に見る幻覚か?

SixTONESの元からのファンとかそういうの関係なく全てを巻き込み会場が一体になって盛り上がって1つのフェスになる。人類補完計画ってこういうことだったんだね。

というか一日に摂取良い森本慎太郎氏の脇の量超えてたんだよな。

 

あとスラムダンクの登場人物の中で「ディフェンスに定評のある池上」が個人的に1番好きな僕にとって髙地 優吾の一見地味に見えるけどいなくてはならない存在感1番好き。

 

 

 

フェスの最後はH Jungle with tの『WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~』もうこれは言葉いらない。ありがとうございました。子供の頃より今聞いた方がクルものがある。

 

ほんのひとときでも
自分がどれだけやったか
窓に映ってる素顔を
誉めろ!!!

 

 

最後に

フェス…もっと環境終わってると思ってたけど、思ってた以上に平和だった。

ただ、帰りが地獄である。ただでさえ休憩せず立ちっぱなしだったのに人でぎゅうぎゅうの中、万博記念公園を歩き満員電車で帰る。

野外フェス…これは…次の日有給取ったほうがいいな!

来年もやるらしいごぶごぶフェス、チケット当たるようだったらもう一度参加したいなと思いながら風呂の中で寝て死にかける。そんな1日でした。

わーわー書きましたが以上です。最後まで読んで頂きありがとうございました。