社会の独房から

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キンプリ完全初見が観る『KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-』感想

キンプリシリーズ完全初見でキンドラ応援上映だから

まぁ1箇所ぐらい分からない所あるだろうなぁと思いながら鑑賞したら頭から尻尾まで全部分からなかった奴


うたプリのライブで横浜に来ることがあったのでついでと言っては何ですが1部界隈が発狂しているキンプリの新作映画『KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-』以下『キンドラ』を聖地らしい新宿バルト9で観ることにした。

しかも応援上映である。

応援上映といえば『バーフバリ』で体験した思い出がある。

最初は元気よく野次が飛んでいたが、恐らく応援上映回だと知らなかった人が「静かにしてください!!!」とガチギレしたため、その後は死んだ。

そういう苦い思い出はあるものの、最近はうたプリ映画の応援上映に積極的に参加しているので苦手を克服できた感がある。という訳で満員の劇場でキンドラを観た。そして衝撃的なモノを見過ぎたせいで関西に戻ってからT・ジョイ梅田でもう一度応援上映をきめた。

今回はそんなキンドラの体験を書いていこうと思う。存在しない記憶が混じっていたらごめんなさい。

 

 

 

・応援上映

キンプリと無関係の予告からガンガン声援が始まる。あんなにオタクが集まって実写『推しの子』を好意的に受け入れている空間はあそこだけだと思う。世界一優しい世界か?というかなんでメンゴ先生に感謝の意を述べているんだ?

ペンライトがガンガン光る中、劇場内マナーCMで「光NG!」

観客「えぇ〜〜〜!!?」ってなるの好きだし

逃げる映画泥棒を見ながらペンライトをクルクル回す観客「逃げろ!」「いけるぞ!」からの映画泥棒が捕まる→「次があるよ!」  映画泥棒側の応援なんだ…

 

始まる本編。

関西の方だと直前にある観客の「本日、ご新規がいらっしゃいます!」の掛け声に「今日は俺の地元の祭りに来てくれてありがとう!!!」の声←今日、お前の地元の祭り見に来たんだ????????

謎である。

 

そして応援上映の注意事項から始まり、選手の大会への意気込みインタビュータイムである。

 

…選手?

……大会???????

………アイドルアニメでは????????????

 

キンプリってタイトルだし、てっきりうたプリみたいなライブでアイドルが歌って踊るのを応援する映画だと思っていたが、違うのかもしれない。それにしてもこのインタビュー、誰が喋っているのか分かり辛くて新規に優しくないな…というか明らかピンク髪の子女の子だよね!!??男性アイドルグループの作品だと思ってた…。

 

インタビューが終わるとキスしてお尻ならハチミツを出す謎のCMが挟まって…映画の途中にCM!!!???

それから大会の説明、2つのグループがそれぞれパフォーマンスを披露して感情を殺した公正な審査で得点を競うらしい。ライブというよりオリンピックみたいなもんか?優勝賞金1,000,000,000円(大体)!

仕事を辞めたい病んだ社会人がこれぐらい欲しいとツイッターに書き込むぐらいの数字が出てきて笑う。しかもグループで争うのに優勝賞金は1人だけってのもよく分からない。

そして番組提供表示でスポンサーに十王院とSUUMOの名前が。SUUMO!!!???

 

この時点でこの映画が何なのか全然分からず、もはや怖い。

さっきのCMの子達が踊る特別ショーが始まる。ステージの後ろにコロシアムにありそうな像があるのズルいだろ。

 

しかし、パフォーマンスを観るとホッと安心感が出てくる。正気のライブというか3人が歌って踊るのを応援する感じだったからである

………と思いきや!思いきや!!!!

お尻から相変わらずはちみつ出すし滅茶苦茶キスするし、はちみつキッス3連続の後、裸になって「はちみち Over The Rainbow!!!」って言い出すし

 

はちみち Over The Rainbow!!!???

 

更に3人揃って「お返しするよ!!」

 

与えてもらってばかりだよ!

 

始まる乙女ゲーム領域展開からのアフレココーナー

 

アフレココーナー!!??そんな映画あるの!!??

 

映画館でアフレコするの人生で初体験過ぎる。応援上映だからってアフレコ体験できるとは予想外過ぎる。2番目の銀髪の子に「もう〜米びつが空になっちゃったじゃない!!」と怒る俺。令和の米騒動中だもんな、せっかくの手料理振舞っているのに米ばかり食べられるのも厭だよな……

俺「いつも美味しいご飯を作ってくれてありがとう」

 

自炊してるの銀髪の子なんだ。

そのシチュエーションで俺が怒るの、何?アイドルの栄養管理してるの?

 

3人目になると「僕と君の延床面積は0平米」って台詞と共にハグされて??????となったけれども、隣の席の人も「なになになに」と言ってて、あぁ困惑してるのは僕だけじゃないんだと安心できて良かった。

僕もいつか「そんなこと言わないで、僕と君の延床面積は0平米だよ……❤」「キューン❤」と言い合う友達が欲しいぜ。あと、わざわざここ音響こだわっているの笑ってしまう。

他のアイドルのシーンでもアフレコあるのか!!??と身構えてしまったけれども、ここだけだった。ますます謎である。その後もこの3人のCMちょこちょこあって「偉大な相手というのは輝いて見えるものだヨ」状態とか本当にズルいけど、全体的に仕事を選べないぐらい売れてないのかな?頑張ろうね!!!

 

そしてようやく本編である。(本編とは)ここから順番は適当

 

・赤い髪の顔の良い歌舞伎男

赤くて長い髪がショーによく似合う。というかさっきグループだけかと思ったけど、みんなスケートするんだね。DNAの上を滑るのはよく分からないが。

そして2連続ジャンプ

「2連続!!??」

3連続

「3連続!!!???」

4連続

「4連続!!!!????」

これいつまで続くの!!!???

生まれて初めてやったパチンコで確変が起きた時と同じ感情。演出もめっちゃパチンコ。この対決ってアイドル×フィギュアスケートってコト!?

 

 

・青森の人

ふんどし!?
そして脚めっちゃ綺麗!??
僕が知らないだけで、青森のねぶた祭りとか皆ふんどしなんかなと思ったけれど全然そんなことなかった。そして本当に脚が綺麗。知らなかった……ふんどしってこんなに布面積小さいから脚が映えるだなぁ。アイドルみんなふんどしになろう!

 

ふんどし、こんな露出のヤバ衣装でも、着る人が世界一カッコ良い衣装かのように振るい歌い踊ればそれは本当に世界一カッコ良い衣装になるという事をこんなにも力強く教えてくれるなんて…好き。そして本当の本当に脚が綺麗。

そして「俺が!俺が!」タイプかと思いきやメンバーを自分のライブ演出中に造営するの良いね。造営?

 

 

・ドフラミンゴ

ワンピース読者として一時期「ドフラミンゴみたいな奴がいる」「無理したドフラミンゴ」って噂なってた気がしたけど、こいつだったのか、めっちゃドフラミンゴである。笑っていいとも!のそっくりさんコーナーで満場一致のそっくりさんになるぐらい。

しかしドフラミンゴも第一段階の姿に過ぎず、次なる段階になると黄金の街並みを背景に虹色に輝きながらお金を降らせながら動物が踊り狂う。画面が五月蠅い。みんなゾウさんの鼻の動きに合わせてペンライト動かしていて良かった。画面全体の景気がアゲアゲで本当に好き。

こいつ、絶対に最初は敵だったけれども主人公と戦い光堕ちしたメンバーだと思う。そういう顔をしている。

 

その後、油?を掘り当てたことによる十王院グループの株価上昇したというニュース流れたけど、このニュース自体いるのかどうか僕に判断できない。

 

・杉田

マジシャンみたいな人。高田馬場ジョージ。どんな名前だ。

ここで突然のマイクの不調。そのままお待ちくださいのテロップからのもう1回最初やり直しになったらしい。

えっ、このくだりいる?

このマイク不調…実は…みたいのもないし、何??

そして喋れば滅茶苦茶杉田さんなので、声優に詳しくない僕でも「あっ…杉田だ(呼び捨て)」になった。しかし、歌い出すと

えっ

誰??

誰の声なのぉぉぉぉぉ!!!!???

と混乱する。杉田さんこんな甘い歌声じゃないよ~~(失礼)

あんまり気にしてなかったけど、キンプリって喋りと歌声で別の人を採用するウタ方式だったの!!??しかもパフォーマンス中に赤い髪の人が乱入してきて同じようにジャンプしてるの何!守護霊なの!!!????最終的にフレイザードみたいに半分青で半分赤になるのかもしれん。全部怖い。

 

そしてここで最高得点である。そりゃ2人いるしな。よく考えればここまでトップだった最初にパフォーマンスした歌舞伎の人って凄かったんだね。

 

 

・ミナトさん

年を取ると結局こういう体系良くて包容力ある男子が一番良いよねってなるし、疲れた時はあの胸と腕に抱かれて「よしよし」ってされたくなる。そして何より「ミナト」って名前の人に悪い人はいませんからね。

ライブ中に地球を包み込んだ後電話番号教えてくれる所だけは本当に意味が分からなかった。地球人みんな何かあったら俺に電話しろってコト?ライブ中に包容力レベルが桁違いに上がり過ぎだろ…1人だけトリコ世界の住民みたいだ。

願うならばファミマでミナトさん食堂オープンさせて疲れた社畜を包み込んで欲しい。

 

 

・魔王

流石にここまで観るとキンプリというのを理解できたと思っていた。ルールは全然分からないけど、オリンピックのブレイキンみたいに何となく見ていて「凄い」のが分かるし、楽しめる。オリンピック選手の過去とか全然知らなくてもダンスだけで楽しめるのと一緒である。しかし、それは勘違いだったことをこの魔王で思い知らされる。

この見た目ばりばり敵のこの魔王……絶対に禍々しい恐ろしい曲が流れるやん……

 

「イェイイェイイェイイェイイェイウォウウォウウォウウォウウォウ」
なぜここに来てTRF!!!???

よく聞くけど、イェイイェイイェイイェイイェイウォウウォウウォウウォウウォウしか覚えられず曲名が全然頭に入ってこない曲!!!!

 

「目線の先に黒川冷!」
親と子?三強の掘り下げは特に…ない!!!!

 

ジャンプする時はお手て合わせてめっちゃ綺麗にジャンプするやん…

 

「以前会場を壊したアレク。また壊す気なのか!?!」
ショーで会場壊すってなに!!??

 

青森の男が乱入して来て突如として始まるプリズムバトル
プリズムバトル!!??

 

「先行が有利!!!」
何で!!!????

 

天上天下唯我独尊!!!!

かっけー!!!!!!

 

マトリックス避けからの分身からの巨大うちわからの花火!!!!綺麗だねぇ!!!!終わりだよぉぉぉ!!!花火が上がったからねぇぇぇぇぇぇえ!!!!

何だったんだコレ……

そんなに点数も伸びてないし…というか青森の男、普通に減点されてるやん…。お前…

 

 

・魔法少女

可愛い。

こういう子ってタイプだなぁ~~と思いながら家に帰ってネットを見てみると「女の子みたいな妹系男の子」って書いてあってうわぁぁぁぁぁぁってなってしまった。

「本当の私を見てください」から魔法少女になる姿に感動したし、みんなと違うことを恐れず自分らしく生きようというメッセージだっんだな…。それはそれとして映画を観ている時は完全に女の子だと思っていたのでもう少しで「君のせいで…俺は…俺は普通だったのに…」状態になる所だった。危なかった。

というか衣装担当ってあのふんどしもこの子が用意したってコト!!!??ナイス!!!!!!!

 

 

・可愛い

可愛い男の子。色んな楽器が出てきて演出するのめっちゃ良い。中二病くさいのも可愛い。お姉ちゃん子なのも好き。全知全能なるゼウス様…と拝みたくなる。ビジュアルだと一番好きかも。

ライブも滅茶苦茶完成度高いと思うんだけど、やたら点数が低い。ブーイングものである。審査員○すぞ。

 

 

・顔が良い子とデート

 めっちゃ僕に対して愛の言葉を囁きながら手を引いてくれてデートをした。えっこんなん好きになっちゃうが?

もっとデートしたかったが倒れてしまう。

なぜ!!??

 

 

・主人公

ラスト。ここで主人公がバシッと決めてくれて勝利した終わるのか~~と見守る。

片目が光ってカッコいいし、デスティニーガンダムSpecⅡみたいな分身殺法からのエンドレスジャンプを繰り出し、何度もキスするし…こんなん別格やん…!!!!

これは本大会最高得点が~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

0点

 

何で!!!!!!!(絶叫)

最終的にこの大会、全然分からないで着地してしまった。


CMでゆりかごから墓場まで言って、あなたの身の回り全て十王院!!のあの世界コワ過ぎるだろ…神羅でもあそこまで支配出来てないぞ。

 

その後、地下アイドルグループみたいのが歌って、主人公グループである。何か主人公は「あれは本来僕がやりたかったショーじゃないんです」と泣き出すし、初見だから何も分からんが、片目に支配されてるとかそんなん?

謝る主人公に対してスタジアムの観客の「いいよ〜‼️」が温かい。それを見て泣く主人公。保護欲!!!!!!なんだこの主人公…好き…

 

そして最後のグループ曲。これめっちゃ良かったですね。王道だけど故に外れなし。盛り上がる。途中停電になって、この大会アクシデント多すぎるだろ…運営…ってなったけど、そもそもプリズムの光ってなんだよ。というかプリズムがないと滑ることもできないのか…今度から床下は氷にしよう…!!!

 

プリキュアみたいに観客の声援で再び光が灯るの好き。観客も8人目のメンバーになるってことだよね。画面の中のキャラクターに元気を与えるのは女児の専売特許じゃねー!!!おっさんだって出来るんたよ!それはそれとして映画館で歌う自信はない!!!

そして、生中継トラブルが多かったから仕方ないけど、高田馬場ジョージとTheシャッフルのローカル路線バス乗り継ぎドカ食い夢気分見たかったな…。

はぁーおわったおわった。

 

あのED後のタイムマシンに乗ったら急にエヴァンゲリオンになるシーン!!!??

これ初見だから置いていかれてるんだよね???

 

 

最後に

映画自体は1つも分からなかったけれども、こみ上げていく感情があってよかった。

やっぱり全編ツッコミどころだらけなんだけれども、やってる本人達はふざけている訳ではなくて「最高にカッコイイと思う事」に真剣に突き詰めているからこそ謎の感動がある。人の真剣な汗に恋をするんだよね。

これは映画館しか味わえなかったので、本当に体験できて良かったです。