松村北斗「これ以上僕をドキドキさせないでください」のシーンを何度も繰り返す松たか子
ドキドキしたヒロインの表情を見た聖川真人の「ん?どうした、顔が赤いぞ。まさか、破傷風か?」を何度も繰り返し見ちゃう僕
同じなんだよなぁ
そんな映画(!?)『ファーストキス 1ST KISS』
脚本は拗ねらせてて滅茶苦茶めんどくさいけど誠実で愛おしい人物を描かせたら右に出る者がいない坂元裕二。そんな拗ねらせてて滅茶苦茶めんどくさいけど誠実で愛おしい人物を演じるのは拗ねらせてて滅茶苦茶めんどくさいけど誠実で愛おしい人物を演じさせたら右に出る者がいないSixTONESのメンバー松村北斗。
ストーリーは結婚したけど夫を交通事故で無くした松たか子がタイムトラベルして2人が出会った頃に戻り、彼が生存するハッピーエンドを目指すというもの。
ストーリーだけ言うと陳腐に聞こえるかもしれないが、全然違う。
まず、松たか子と松村北斗夫婦の関係が冷え切っていて離婚直前だったという描写がリアリティあり過ぎてヤバい。辛い。泣きたい。泣いた。
坂元裕二脚本の恋愛映画といえば『花束みたいな恋をした』が有名だと思うが、僕は見ていない。怖いからだ。
怖くて見てないのに「邦キチ」「ベビわる2」「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」そしてTwitterとかでうっすいサブカル男がゼルダBotwを買ったのに仕事に忙殺されパズドラしかやる気力が無くなったり、大学生カップルが結婚を意識したら実家の太さの格差に負けてしまったり、押井守が本人役で出るという副流煙だけ皆吸う事でお馴染み『花束みたいな恋をした』
というかTwitter民は『花束みたいな恋をした』が好き過ぎて公開が同じ年の興行収入NO1のシンエヴァより話題性が持続している。そんな事ある!?
本作も「恋は盲目っていうじゃないですか。結婚は逆に解像度が上がります。見逃していた欠点が4Kで見えてきます」「好きな所を発見しあうのが“恋愛”。嫌いな所を見つけ合うのが“結婚”」「恋愛感情と靴下の片方はいつかなくなります」
と言った松たか子と松村北斗夫婦の関係が冷え切る描写がありそう~~って感じで辛い。恋人出来たことないけどこんな映画観ると幸せの純度下がって妄想しただけで辛くなる。イチャイチャでハッピーしかない幸せな妄想の邪魔するのやめて。
悶えていると松たか子が結構雑に過去に戻る手段を手に入れて初対面の若き夫松村北斗に出会い、試行錯誤していくのだが、その道中がまじで乙女ゲーム。
ロードの繰り返しだったり、選択肢ミスったと思ったら即リセットしたり、分岐が存在したり、好感度によってイベントが変わったり、ドキドキするシーンのスチルを何度も見返したり、バッドエンドがあったり。
攻略対象である松村北斗は滅茶苦茶可愛い。というかほぼ初対面から主人公に対して好感度100のチョロイ男である。ツンツン期を経てからのデレではなく主人公に対してはほぼデレしかない。最高か?そんな状態なのでこっちがよっぽど選択肢も間違えない限り好き好き~~って感じで接してくれる。最高か?あんなにTHE理系もやし学者って感じの風貌なのに二の腕など筋肉はちゃんとあって雄を感じてしまうのもズルい。そしてそんな雄って感じなのに「これ以上僕をドキドキさせないでください」って可愛い事言ってくるのがズル過ぎる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!カッコいいか可愛いかのどっちかにしろ!!!!!!!!!!!!!!!!!そして松村北斗の声の優しさね。
カッコいいか可愛いか優しいかのどれかでいいだろ!!!!!!!!!!!!!
そして主人公である松たか子がおもしれー女なのもポイント高い。最近『カエル畑DEつかまえて☆彡』という乙女ゲームを遊んでいるが、主人公がおもしれー女な乙女ゲームは傑作間違いないという事を学んだので必然的に本作も傑作という事になる。唯一注文をつけるなら45歳松村北斗とリリーフランキーも攻略対象にして欲しい。あと、年下松村北斗は年上松たか子と付き合った後何回か「ちゃん」付けで名前欲しい。
松たか子は夫に線路に落ちた子供を救うことを諦めてほしかったが、それを変える事は出来なかった。同時に「好きだから一緒になった」という事実も変わらなかった。確かに喧嘩したりすれ違ったり破綻してしまう事もあるかもしれない。それでも「好きだから一緒になった」は変わらない。そしてそんな好きになった同士が出会い一緒に生活していくことこそが何よりも奇跡なのだと。
1人暮らし中年男性は「そうだそうだ。そんな奇跡ないよ」ってなるよね。
ラストの餃子のシーンもな~~~。冒頭と違い、三年待ちの餃子は松たか子ではなく松村北斗が頼んでいた。しかも代金は既に松村北斗が払っていた描写のちょっとした違いも良い。おそらく一緒にテレビとか見ていて松たか子が「この餃子いいな~~」とか言っているのを聞いて見て注文したのだろう。その時の松村北斗はどんな気持ちで注文したのだろうか。それはきっと幸せな表情をしている松たか子がいたんじゃないかな。
なくしたハズの靴下の片方も思いがけない場所で見つかるんだよね。だから片方が見つからない時も持っておくことが大事な時もあるんだ。
花束みたいな現実を突き付ける映画かと思いきや、とんだロマンチック映画だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
最後に
やり直した後の松たか子と松村北斗のお互い尊重し思いやり愛し合う夫婦関係が理想的過ぎる。あ~~~僕もそんな夫婦生活を目指そう~~~~~と思うが僕が映画館でこの映画を観た時に後ろの席に夫婦らしき男女が座っていて、上映中に男の方がいびき聞こえるぐらい寝てたのを上映後に奥さんにバチクソ怒られてて最終的に「も~~~こんなの我慢できない!!離婚!!!」と言われてたんだけど、あれはもしかして未来からきた僕?