社会の独房から

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赤穂とたつので牡蠣をむしゃぶり、温泉につかる

「牡蠣が食べたい」

1月の終わりに会社の先輩であるエヌ氏が言うので、まん防もこれ以上延期しないだろうと予想して3月の終わりに赤穂にあるホテルの予約を取り、余っている有給を消費しつつ、2人で牡蠣旅行に行く事になった。

 

関西で牡蠣を食べるといえば兵庫県の赤穂・相生・たつのである。

逆に言えば牡蠣に興味がない人が兵庫県の赤穂・相生・たつのに行く事は全くないと思う。温泉に興味ない人が有馬に行かないのと同じ。僕も恥ずかしながら今回が初めてである。

牡蠣、人生で食べたいと思った事はない。

しかし、行く。今回はそんな旅行記。

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牡蠣をむしゃぶる旅行1件目は中国自動車の龍野西SAを降りて御津町室津の国道250号線、はりまシーサイドロード沿いを走ると見えてくる津田宇水産。

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高速道路は空いており、予定よりだいぶ早く着いて時刻は10時半。今食べると、昼飯を食べられないのでは?とエヌ氏に言うと、エヌ氏は「は?」と呆れたように声をあげた。"目的地に着いた後は牡蠣を食べるだけじゃない"と言いたげな顔である。

たしかに愚問だった。着いた後は牡蠣を食べるだけなのだから。

 

 

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1品料理がショーケースに並んでいるので、好きなものを取ってレジでお金を払うシステム。

生牡蠣。

牡蠣といえばやはり生だとエヌ氏は力説する。僕は人生初の生牡蠣である。

兵庫県竜野市の名産「室津一年牡蠣」の牡蠣は大きい。一つ一つが無印良品のエッセンシャルオイルボトル10mL4本分ぐらいの大きさ。
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室津湾で獲れる牡蠣は、山からの栄養がたっぷり含まれていて、大粒で濃厚な味に成長するのが特徴らしいが、食べてみると歯ごたえが心地よく、牡蠣のうま味が口いっぱいに広がりながらも、牡蠣特有の臭みも無く食べやすい。なるほど、確かにこれは美味い。

 

 

焼き牡蠣。
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カキフライ
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牡蠣グラタン
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かき釜飯
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そしてバケツ一杯に入った蒸し牡蠣。
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焼きもグラタンもフライも蒸しも口に入れたら、包まれていた濃厚な香りがバッと広がる。これはもはや海。香り高く滋味深く味わい深い海である。

これまでの僕は牡蠣といったら、スーパー玉出の激安牡蠣を買ってはキムチ鍋の中にぶっこんで、キムチ鍋の味しかしない牡蠣しか食べてこなかったが、それは牡蠣ではなくキムチ鍋の具材という食べ物を食べていただけだったんだなと気づく。

 

2件目は海の駅しおさい市場。

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赤穂市にある市場。

 

ここでは70分間、坂越牡蠣の殻付を食べ放題出来る。

エヌ氏は室津一年牡蠣と坂越牡蠣の違いを力説する。しかし、食べてみると一緒と感じられた。ただただ美味い。

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自分で牡蠣を並べて焼いて食べる。調味料は持ち込みOK。このためにポン酢、生醤油、七味、大根おろし、にんにくスライス、バターの用意万全である。

写真を撮るのも忘れて炭火の網の上に目一杯の牡蠣を並べて焼いてモクモクと食べていく。
1人、40個ぐらい食べた。一生分の牡蠣を食べた気がする。

 

 

市場なのでお土産コーナーなど色々あるがこれ以上牡蠣を見たくなかったので赤穂城跡でウロウロしながらホテルのチェックインまで時間をつぶす。

 

そして今日泊まる赤穂市の銀波荘に到着。
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部屋の中からでも窓には瀬戸内の海と空が一面に広がっている。
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ここの売りは海と空にとけこむように作られた湯船から見る景色。

日の入、日の出の美しさ。
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いや、本当に温泉は良かったんだけど、このホテルに来るまでに散々海と空を見てきたのでまた海かよ……となってしまう。僕に情緒がなくてすいません。温泉の質は気持ち良かったです。

 

晩御飯は地元赤穂で獲れる新鮮な牡蠣を使った冬の人気プラン。

蒸し牡蠣、牡蠣フライ。牡蠣釜飯と牡蠣づくし。

流石に素人が1日で見ていい牡蠣の許容範囲を超えているので、写真は撮らず。美味しかったです。

 

そして一泊。

 

 

牡蠣旅行に満足し、帰路の途中、三木SAで世界一忙しいラーメン屋を見つける。

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阪神沿線で知らない人はいないUNCHI株式会社による人類みな麺類系のラーメン。

「ラーメン食べるの?」とエヌ氏に呆れられるが、人類みな麺類系のラーメンは食べておきたい系人類なので。

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一口食べると分かる。

いつもの人類みな麺類系の味である。

ただ味が少し落ち、麵の量が少し減って、具材のレベルが落ち、値段は据え置きって感じのSAクオリティって感じである。

 

しかし、昨日散々牡蠣を食べて食べて食べてきたので、牡蠣人間になっている状態だと麺と味の濃いスープが五臓六腑に染みわたり、本当に美味しく感じる。ラーメンって最高である。これが今回の旅行の教訓。

 

食べてばかりな旅行だったけど、少し疲れて、家に帰ったら、すぐ寝た。