社会の独房から

映画やゲーム、漫画など。

映画

映画『CUBE 一度入ったら、最後』感想。キューブを舞台装置にしたヒューマンドラマ

最近の日本実写界、埋葬されている作品を無理やり蘇らせてはそのまま火葬になるのがブーム。 【公開日】 2021年10月22日 【監督】 清水康彦 【原案】 ヴィンチェンゾ・ナタリ『CUBE』 突然閉じ込められた男女6人。エンジニアの後藤裕一(菅田将暉)、団体職…

映画『最後の決闘裁判』感想。

中世ヨーロッパとかいう世界観だけはカッコイイのに知れば知るほど「住みたくね~」ってなる時代、概念。 異世界転生しても現代がいい。 公開日: 2021年10月15日 監督 リドリー・スコット 本作は、史実としていまだに真相不明なフランス最後の決闘裁判を、…

アニメ映画『神在月のこども』感想。

観るパワースポット映画 【コミュニケーション監督】四戸俊成 【アニメーション監督】白井孝奈【脚本】 三宅隆太、瀧田哲郎、四戸俊成 【主題歌】 miwa「神無-KANNA-」 あらすじ お母さんを亡くしたことがきっかけで、大好きだった走ることに向き合えなくな…

ホラー映画『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』感想。これは実話であるが誇張はしている。

原題は「The Devil Made Me Do It」直訳して「悪魔が私にそうさせた(殺させた)」なのに「悪魔のせいなら、無罪。」というふざけた邦題にしてきてこれからのシリーズが心配になる『死霊館』シリーズの8作目。 総予算1億7800万ドルに対し、総興行収入21億ドル…

映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』感想。テロリストには土下座が有効

アマプラで配信している『ジェームズ・ボンドとして』を見て、従来のボンドイメージから大きく異なる「初の金髪ジェームズ・ボンド」だったダニエル・クレイグが当初、マスコミやネットに「不快で醜い顔」「イギリス国民の71%が反対」など滅茶苦茶叩かれて、…

映画『科捜研の女 劇場版』感想。マリコのコネは世界一

『科捜研の女』について聞くと 「あ、あの日本版CSI:科学捜査班みたいなドラマでしょ」と言われ 「いやいやいや!『CSI:科学捜査班』より『科捜研の女』の方が1年早いから!あっちがラスベガス版科捜研の女(男)だから!」と返答し。 「あ、あの沢口靖子…

映画『ベイビーわるきゅーれ』感想。夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ

多様性の時代、 ライフスタイルが多様化し、トレンドが多様化し、思想が多様化している。その中でもただ1つ、皆が皆、老若男女問わず好きなモノがある。それは 明るく楽しい人殺し。 今更こんな説明もいらないと思うが、エンタメでは「命の価値が安ければ安…

映画『ドライブ・マイ・カー』感想。心が軽くなるNTRモノ。

本作は第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、日本映画では初となる脚本賞を受賞、さらに国際映画批評家連盟賞、エキュメニカル審査員賞、AFCAE賞も受賞し、見事4冠の快挙を達成した。 今晩帰ったら少し話したいことがある。そう言い残して…

映画『フリー・ガイ』感想。偶然にもコナミとスナミって名前が似ている

ドラクエとかRPGを遊んでいると「ここは○○の町です。と村の入り口で直立不動しながら機械的に地名案内を繰り返すだけの言動をする村人」を目撃する事があると思う。 主人公が何度も同じ事を聞く異常者の可能性もあるが、それでも何度も同じ答えを繰り返す村…

ホラー映画『劇場霊』感想。中田秀夫監督の底の一つ

『リング』や『仄暗い水の底から』などで知られる中田秀夫監督。 そんな中田秀夫監督は今でもJホラー界の顔的存在だが、 「中田秀夫はJホラーを産み、そしてJホラーを終わらせたがっている」 と言われる程の評価が最悪だった作品がある。 それが今回取り上…

ホラー映画『トイレの花子さん新章 花子VSヨースケ』感想

「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ」で有名なホラー映画。 今回取り上げるのはそんな『トイレの花子さん新章 花子VSヨースケ』 トイレに潜む2大霊、皆さんご存知だろうトイレの花子さんとヨースケが激突する心霊ホラー。 いや、ヨースケって誰だよ。 花…

ホラー映画『カルト』感想

『コワすぎ』や『貞子vs伽椰子』で有名な白石晃士監督の代表作ともいえる『カルト』の感想をネタバレありで書いていきたい。 【監督】 白石晃士 【出演者】 あびる優 三浦涼介 岩佐真悠子 入来茉里 岡本夏美 物語 「心霊現象が起きている家に霊能者連れて除…

劇場版『僕のヒーローアカデミア ワールド ヒーローズ ミッション』感想。デク×ロディをずっと見ていたい

原作ではいよいよ最終章に突入し、過去最高に盛り上がっている『僕のヒーローアカデミア』(以下『ヒロアカ』)の劇場版3作目『僕のヒーローアカデミア ワールド ヒーローズ ミッション』 原作者・堀越耕平が「原作の最終決戦でやりたかった一つの可能性」…

映画『クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』感想。しんちゃんと風間くんの関係性に涙する

人類は学園ミステリーが好き。古事記にもそう書いている。 去年映画館で予告を見てから「クレしんで学園ミステリー出来るの!?」と驚きと不安とワクワクが同居していが、まさかの公開直前で延期。 そんな突然の延期から3ヶ月...何か都心ではまたコロナ感染…

映画モルカー4Dを体験した僕

僕「何か入場特典でモルカーボールもらった」 荷物をロッカーに入れ、座席に着席。 巨大スクリーン「それでは、映画本編始まる前にCMやります」 照明が消え、真っ暗になる劇場。 僕「何回も観た映画の予告編。流石に飽きたな」 \プイ/ 僕「!?」 \プイ/…

ネタバレ『竜とそばかすの姫』感想。匿名でカッコイイ事言っても無意味。爆ぜろ!って叫びを感じる

細田守監督がパンフレットで 『劇場版デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』から『サマーウォーズ』と、ずっとネットを肯定的に描いてきた世界で唯一の監督だと自分で思っています(笑) と仰っていて、令和最大の「こやつめ、ハハハ」って気持ち…

映画『100日間生きたワニ』感想。「死ぬ」から「生きた」にタイトルを変えた意味を考えたい。

Twitterで発表されるマンガの中で「現実とリンクしながら100日後に死ぬシステム」という画期的な手法で話題になったあのワニの映画、『100日間生きたワニ』を公開初日に観た。 僕は正直者なので正直な事を言うが、 この映画は公開前から映画レビューサイトで…

映画『ゴジラvsコング』感想。怪獣宗教映画から怪獣WWEへ

監督を務めるアダム・ウィンガードが 『ゴジラvsコング』ではゴジラまたはキングコングのどちらかが勝者に、どちらかが敗者になる。 と公開前から宣言していて「えっ、もしかして我らが王が少し大きいだけのゴリラに負ける可能性あるの?」と戦々恐々として…

映画『夏への扉 キミのいる未来へ』感想。原作をいい感じに脱臭して観やすいけども。

子供の頃、家が貧乏だった僕は図書館で本を借りるのが大好きだった。例え本を借りなくても大量に並べられている本を見渡すだけでも楽しいひと時である。 そんな中、シンプルでありながら知的好奇心が刺激され、楚々としたタイトルに心を掴まれたのが『夏への…

映画『モータルコンバット』感想。真田広之、お前やりたい放題か

「過激な暴力表現の極みなので現在日本未発売のゲーム」の映画化。 北米でもその激しすぎるバトルと相手にトドメを刺すシリーズ定番描写である“フェイタリティ”の残虐さを理由に激しい議論を呼び、レーティング制度が誕生したきっかけにもなったゲーム史に残る…

アニメ映画『漁港の肉子ちゃん』感想。明石家さんまだから、吉本が関わっているからと避けるのは少し勿体ない

「吉本興業製作」「企画・プロデュースが明石家さんま」「声優に芸人が沢山いる」「プペルにも関わったSTUDIO4℃制作のアニメ映画」「親子愛の押し売りしそうな内容で感動ポルノ臭がすごい」「”#みんな望まれて生まれてきたんやで”というTwitter広告の気持ち…

『映画大好きポンポさん』感想。誰かの物語が自分の物語になる瞬間

「リアルが充実している人は映画を観ない」 という偏見を持っている。 Twitter空間にいると勘違いしてしまいそうになるが、現実では映画の話が出来る人なんて色違いポケモンぐらいの希少価値がある。 20代も後半になると会社の同期で集まっても、生まれたば…

『るろうに剣心 最終章 The Beginning』感想。追憶編のお陰で今までにあったポンコツさが消えている

2012年に第1作が公開された実写映画『るろうに剣心』 2作目『るろうに剣心 京都大火編』の興行収入51億円を筆頭に漫画の実写化作品としては破格の成功をおさめた人気シリーズも、2021年6月4日より公開される『るろうに剣心 最終章 The Beginning』をもって、…

『映画 賭󠄀ケグルイ絶体絶命ロシアンルーレット』感想。顔芸は良いが今更ダークナイトのジョーカーはきつい

『賭󠄀ケグルイ』の映画1作目を観て思わず感動して泣いたって、映画好きの同僚に話したら「え~ッあんなんで泣くの、お前」とドン引き&見下されて僕は激怒した。 泣くだろ!!!! 学校の中でカースト最下位の連中が、一斉蜂起して立ち上がるシーンに!!!…

『ダンダダン』読んでターボババアに興味を持った人へ。ホラー映画『高速ばぁば』のすゝめ

今、1番ホットな怪異「ターボババア」をご存知だろうか。 高速道路のトンネル内を車で走っていると、突如窓を誰かに叩かれる。振り向くと自分の車と並走する老婆がこちらを見ている、というもの。 場所は六甲山とされる場合が多い。まれに、真夜中の町内に…

映画『るろうに剣心 最終章 The Final』感想。新田真剣佑というただの雪代縁

新田真剣佑といえば筋肉である。鍛え抜かれたマッスルである。 それなのに彼の甘いマスクばかり注目され、演じる役もその方向ばかり。 眼鏡の貧弱キャラとか、頭脳派キャラとか。 何か違う。甘いマスクも素晴らしいが、それだけでは彼の魅力がイマイチ引き出…

ネタバレあり劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』感想。赤井一家と思いきや、灰原哀ちゃん映画だった。

元々は2020年4月17日に公開予定だったが、新型コロナウイスの影響で2021年4月16日に延期し 更に延期した公開日のタイミングでコロナ流行第四波が来そうな雰囲気。 本作の舞台である世界最大のスポーツの祭典 「WSG(ワールド・スポーツ・ゲームス)」の元ネ…

映画『JUNK HEAD(ジャンクヘッド)』感想。モルカーとは一味違うストップモーションアニメの醍醐味

映画を観ていると異常なまでの熱量を感じる事がある。 その熱量とは天元突破するような熱い展開という意味でもなく 涙が出てくるような滾る物語という意味でもない。 それは 狂気を感じる程の壮大で作りこまれたディテールだったり、 撮影に途方も無い手間が…

ネタバレあり映画『モンスターハンター』感想。変な映画である。

僕は所謂「ゆうたプレイヤー」だった。 甘ったれた人間なので他の人に寄生してクエストをクリアしたりしていた。 2乙してしまい、他の人がクリアするまでホームで待機していた事すらあった。 ただ、そんな行いが出来るのはゲームだからだ。 現実では乙=死。…

ネタバレあり『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』感想と考察と自分語り

A君が亡くなってから7年が経った。 A君は小学生からの友達で、兄からのお下がりだったエヴァの下敷きに興味をもったA君が話しかけてくれた事がきっかけだった。 そこからエヴァのVHSをA君から借りて「滅茶苦茶面白いやんけ!!!」となり、エヴァにハマり、…