社会の独房から

映画やゲーム、小話など。

映画

映画『JUNK HEAD(ジャンクヘッド)』感想。モルカーとは一味違うストップモーションアニメの醍醐味

映画を観ていると異常なまでの熱量を感じる事がある。 その熱量とは天元突破するような熱い展開という意味でもなく 涙が出てくるような滾る物語という意味でもない。 それは 狂気を感じる程の壮大で作りこまれたディテールだったり、 途方も無い手間が感じら…

ネタバレあり映画『モンスターハンター』感想。変な映画である。

僕は所謂「ゆうたプレイヤー」だった。 甘ったれた人間なので他の人に寄生してクエストをクリアしたりしていた。 2乙してしまい、他の人がクリアするまでホームで待機していた事すらあった。 ただ、そんな行いが出来るのはゲームだからだ。 現実では乙=死。…

ネタバレあり『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』感想と考察と自分語り

A君が亡くなってから7年が経った。 A君は小学生からの友達で、兄からのお下がりだったエヴァの下敷きに興味をもったA君が話しかけてくれた事がきっかけだった。 そこからエヴァのVHSをA君から借りて「滅茶苦茶面白いやんけ!!!」となり、エヴァにハマり、…

映画『太陽は動かない』感想。藤原達也サイコーーー!!!!

藤原達也が主演していると聞くだけで「この映画、間違いないな」という妙な安心感がある(あいさつ) 明治時代は包帯だらけの最強の剣士であり 中学生同士の殺し合いで生き残り デスゲームで生き残り 死神のノートを操り、新世界の神を目指し 勝てば一攫千金…

ホラー映画『クネクネ』感想。くねくね要素はほぼない

「くねくね」という怪談はご存知だろうか。 2000年にある怪談投稿サイトに投稿された話(おそらく創作と推定される)が起源とされる。この話が、別の者により改変され、さらにこの話が創作である旨を明記した上で、2003年に2ちゃんねるの「オカルト板」に投…

ホラー映画『樹海村』感想と考察。

「青木ヶ原樹海には、死にきれなかった者が作った秘密の集落がある」 その都市伝説は、樹海には自殺未遂者や遭難者が集まり自給自足の生活をしている村があるという話だ。死に切れなかった人や思いとどまった人達が密かに集まりその村だけのルールに従って生…

映画『名も無き世界のエンドロール』感想。「ラスト○○分、衝撃のラストを見逃すな!!」というデバフとバフ

伊集院光さんと漫画家浦沢直樹さんとの対談の時に、伊集院光さんが『20世紀少年』の最終話の終わり方に不満を持っていて「いろんな秘密、いろんな解釈、いろんなネタ振り・謎をいっぱい残したまま、急に終わって、トンズラしやがったな」と言ってたら、浦沢…

映画『さんかく窓の外側は夜』感想。幽霊より人間の方が怖いってやつ。

「カップルはなぜお化け屋敷に行くのか」 自然に相手に密着できるからだったり、 吊り橋効果からお互いの好感度が上がったり 甘える、守る、などの役割を意識できるからだったり、 そういうのを踏まえた結果、お化け屋敷とは「カップルの前戯」というのが僕…

映画『銀魂 THE FINAL』感想。

三大人気作だけど結末を知らない漫画 『GTO』『らんま1/2』『銀魂』 (『犬夜叉』もランクインしてたけど、続編である『半妖の夜叉姫』が放送されて結末を知った人も多いので卒業)(僕の脳内調べ) 特に『銀魂』は彼が登場する回にハズれなしと言われた将ち…

アニメ映画『えんとつ町のプペル』感想。「作者と作品は切り離して考えるべき」は無理無理の無理

「作者と作品は切り離して考えるべき」 これは例えば人気作家がSNSで炎上した際に、俳優の逮捕が報じられた際に、毎回のように挙がる話題だ。 そもそも、作者の人間性と作品の質に関係性を見い出すのは、非常に困難である。 性格がどうしようもなくクソな人…

映画『新解釈・三國志』感想。当ブログでは福田雄一作品を応援します

2020年、コロナ渦により映画館含むエンタメ業界は大ピンチ。 そこに現る救世主は鬼滅の…だけではない。 7月という映画館も席数の上限が50%だったり、飲食禁止だったりと厳しい状況の中、興行収入50億突破した『今日から俺は!!劇場版』もまさしく救世主と言え…

『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』感想。Snow Man初心者のおっさんがこのパフォーマンスを観た話。

その日の僕は疲れていた。 下がるボーナス、怒る上司、ブラック企業出来ないプラス思考。 そんな時は仕事帰りに映画を観るに限る。金曜日は最新映画が公開される曜日でもあり、作品を決めて観るのではなく上映時間が丁度合う作品を観て、その出来不出来に関…

ホラー映画『真・鮫島事件』感想

鮫島事件てなんですか? >>ネタだよネタ。 >>そろそろ真相について語ろうか >>もう止めろ消されるぞ。 >>おっと 誰か来たようだ >>マジでその話はやめろ!!!!!!!!!!!!!!絶対に削除依頼してこいよ!!!!!!!!!!!!!!!!!! >>6は何を…

アニメ映画『君は彼方』感想。『君の名は。』アフター映画の集大成

興行収入250億パワーの『君の名は。』に興行収入300億パワーの『千と千尋の神隠し』と興行収入250億パワーの『アナと雪の女王』のミュージカル要素、他にも人気作の要素をひたすら掛け合わせていったら1500億パワー!!!!最強!!!!爆誕!!!!!!とい…

寺門ジモン初監督作品、映画『フード・ラック!食運』感想。土屋太鳳の美味しそうな表情が最高

「肉寿司」ってテレビやネットで定期的に話題になって美味しそうだけど、実際に食べてみると「あ…うん…ハイ」ってなりがちだよね(あいさつ) アンジャッシュ渡部とは違いガチ過ぎる食通で、番組で京都の和菓子屋でよもぎの団子を食べたところ「嘘だ。これは…

映画『ドクター・デスの遺産』感想。

綾野剛&北川景子が刑事コンビに!『ドクター・デスの遺産 -BLACK FILE-』予告編 (C)2020「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」製作委員会 今どき「落ち着け!」って言いながら思いっきりビンタなんていうコテコテの演出していいの!!??? 全力のビン…

映画『浅田家!』感想。二宮くんのあの表情が忘れらない

(C)2020「浅田家!」製作委員会 二宮くんのこの表情が頭の片隅からずっと消えなかった。 初めてこのシーンを見たのは映画館の予告CM。 「観た人全員を感動させまっせ!」みたいなスタンスの予告は好きではないが、このシーンだけはずっと頭の中の片隅にこび…

『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者たち』感想。約21年ぶりのぶりぶりざえもん最高

『爆発!温泉わくわく大決戦』を最後に声優だった塩沢兼人さんが亡くなられた為、声ありでの出演がなかったぶりぶりざえもん。 そのぶりぶりざえもんが約21年ぶりにスクリーンに帰ってくる 僕は子供の頃に『ヘンダーランドの大冒険』とか『電撃!ブタのヒヅ…

ホラー映画『事故物件 恐い間取り』感想。

ドラえもんの映画を観たかっただけなのに、『事故物件』のコラボCMでクロちゃんの気持ちの悪い映像を観せられる映画館が一番の事故物件になってしまった。 (c) 2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会 「事故物件」 それは殺人、自殺、孤独死、無理心中……な…

『2分の1の魔法』感想。この映画に「全力少年」は合ってなくねって話

ディズニー/ピクサー最新作『2分の1の魔法』を観ました。 映画自体はとても面白くて、近年のディズニー/ピクサー映画の中でも好きです。 私は吹き替え版を観たのですが(というか吹き替えしかやってない) 主役の兄弟を演じる志尊淳さんと城田優さんのコンビ…

映画『透明人間』を観て香取慎吾主演のドラマ『透明人間』を思い出した話と感想

人生で1度ぐらい「透明人間になったら」と薄っすらボンヤリとした妄想をした事があると思う。 私はある。 やはりまずは覗きだ。 女湯、更衣室、女性の部屋などなど。 多感な中学生時代に1度は妄想してしまった人は多いだろう。 次に侵入。 覗きと似ている…

映画『ソニック・ザ・ムービー』感想。ビデオゲーム原作映画1位を目指して

アメリカ国内における興行収入が1億4,575万ドル(約160億円)に達し、『名探偵ピカチュウ』を抜き、アメリカで最も売れたビデオゲーム原作映画になった『ソニック・ザ・ムービー』 その結果に浜村通信も大喜びしていたが、世界興行収入ではコロナの影響で急…

『「犬鳴村」恐怖回避ばーじょん 劇場版』感想。

悪ノリはYouTube動画ぐらいの尺が丁度いい。 「犬鳴村」恐怖回避ばーじょん 劇場版 ©2020 「犬鳴村」製作委員会 興行収入13.7億円突破、動員100万人超えとなった『犬鳴村』 その宣伝の施策として「怖くない加工」を施した「恐怖回避ばーじょん」を1月にSNSで…

映画『ファイナルファンタジー』感想。FF映画というよりガイア理論宗教映画

制作費は約160億円だったが、興行収入は世界で約30億程度。 結果的に約140億前後の大赤字を出して、あのギネスブックに興行赤字の例として記載されてしまったことでも有名な本作。 それ自体は仕方ないが、その余波が私が当時楽しみにしていたアニメ『FF:U ~…

映画『ひきこさんVS貞子』感想。

もはや1つのジャンルとして定着した「VS映画」モノ。 『エイリアン VS プレデター』の大ヒットから派生したこれらの作品は『リンカーン VS ゾンビ』という意外に真面目なB級映画や『メガ・シャーク VS ジャイアント・オクトパス』というド直球のB級映画、『…

映画『としまえん』感想。お化けよりドデカ重い百合感情が怖い

関西圏に住んでいる私は東京都練馬区にある遊園地「としまえん」に馴染みが全くない。 私が印象に残っている「としまえん」とは『水曜日のダウンタウン』の人気企画「真・モンスターハウス」でモンスターこと安田大サーカスのクロちゃんが檻に入れられ、22時…

映画『銀色の髪のアギト』感想。ジブリみたいな作品で終わらせていいのであろうか

子供の頃に『銀色の髪のアギト』を見たハズなのに、内容を思い出そうとも全く思い出せなくて、何とか絞り出して思い浮かんだ感想が「実質ジブリの寄せ集めみたいな奴だったな~」だった本作。 『ピーターラビット』は実質ヤクザ映画とか『すみっこぐらし』は…

映画『ラーゼフォン多元変奏曲』感想。いつの間にか紫東遙さんと同世代になってしまった

子供の頃、ヒロインの紫東遙さんがその草薙 京みたいなバンダナ含めて29歳っておばさん過ぎるし、14歳の紫東恵の方が良いよって思っていたが、自分がいつの間にかそのおばさん扱いした紫東遙さんと同世代になってしまったことに動揺を隠せない。子供の頃に戻…

映画『一度死んでみた』感想。デスメタルがデスメタルになってないのには意味がある。

監督はauCMの『三太郎』シリーズを手掛ける浜崎慎治。脚本はソフトバンクCM『白戸家』シリーズを手掛けてきた澤本嘉光。そこにフジテレビも関わるという ここまでの「Not For Me」案件中々ないよ。 と思ってしまうのは僕だけだろか。 ただ、ただである。 …

映画『Fukushima50』感想。素晴らしい冒頭と嫌悪感しかないラスト

ネットでは「事実の加工」がされているという事実との相違の問題や、イデオロギーの対立の道具になったりしている本作だが、個人的にはそういう事じゃなくて、単純に娯楽映画として酷い出来であり、あまりにも邦画の悪い所が凝縮されているとかそういう話を…