映画
昨年、山崎貴がゴジラ新作の映画を監督すると発表された時、ネットは荒れた。 トレンドには「ユアストーリー」がランキングされ「大人になれ」展開になるのでは!?と戦々恐々としていた。 Twitterにいると実際に観たことはないのに定期的にトレンドになるせ…
リゾートバイトという怪談話をご存知だろうか 今から14年前、2009年に投稿サイト「ホラーテラー」に書き込まれたネット怪談。 夏休みを利用し、海に近い旅館でアルバイトすることになった3人の大学生。建物は2階建てであった。しかし、女将さん曰く現在は「2…
初めてスタツアを劇場で観た時「うわぁ、声出しの応援上映だったらより楽しくなりそう」と思ったのを鮮明に覚えている。 鑑賞中に何度も劇中の観客につられて声を出してしまいそうになる。鑑賞中に声を出してはいけないと分かっていても、油断しているとその…
「怪異に対して圧倒的に無力な人間」というJホラーに横たわっていた絶対的なお約束を「そんなお約束なんて知らねーーーーとメインウェポンは金属バットでガンガン立ち向かっていく」構図で打ち破った意欲作『コワすぎ!』 記念すべき1話で「口裂け女を捕獲す…
「エロイムエッサイム」という言葉をご存知だろうか。 エロイムエッサイムとは、中世期の欧州で人気となった「グリモワール」という魔術書にある言葉で悪魔を召喚するのに使われていたと言われる。有力な解釈としてはヘブライ語で「神」を意味する「エロイム…
「3匹の子豚」がモチーフかと思ったら全然違うやつ チリのストップモーション・アニメーション映画『オオカミの家』が公開された。監督は、クリストバル・レオンとホアキン・コシーニャ。同じくレオン&コシーニャが手掛け、『ヘレディタリー/継承』で有名…
映画『バービー』は日本公開前からバーベンハイマーでTVニュースで取り上げられるぐらい荒れ、公開後は『GANTZ』で知られる漫画家の奥浩哉氏の感想が炎上している。 ネットが炎上してSNSにおける話題の大きさは本年度でもトップクラスになっているのに日本の…
Jホラー映画って予算少なめでもそこそこの出来が製作できてそこそこヒットするからホラー映画の擬態型しているアイドル映画が多い。僕たちJホラー映画ファンという生き物はそういう映画を観に行っては蛇口を開けてもピチョピチョ数滴だけ落ちてくる水滴のよ…
これは儚い妄想 僕は社畜。しがない社畜。 その日は、どうかしてたんだと思う。 年下の上司に怒られ、同僚からは失笑され、家に帰っても慰めてくれる人なんて存在しない。 ああ、だから───魔が差したのだろう。生まれて初めてのスリをしてしまった。 背広で…
宮崎駿監督によるスタジオジブリの新作『君たちはどう生きるか』が、いよいよ今週金曜の7月14日から公開される。82歳になった宮崎駿監督の恐らく年齢的に引退作になりそうな本作は公開日とタイトル、鳥のような絵が描かれたポスタービジュアルのみが発表され…
ナチスのマッツ・ミケルセンが悪くてえっちで頑丈なのでヨシ!!! 1981年に1作目の『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』が公開され大ヒットしたハリソン・フォード演じる考古学者インディ・ジョーンズの冒険を描くアドベンチャー映画の金字塔「インディ・…
奄美大島に伝わるとされる「いまじょ」と言う怪談をご存知だろうか。 昔、奄美大島の用心棒に金持ちの家で働くヤンチュ(債務奴隷のようなもの)に「いまじょ」という娘がいてかなり美人だったという。 その家の主人もいまじょの美しさに惹かれていて、ある…
『万引き家族』などの是枝裕和が監督を務め、脚本を『花束みたいな恋をした』などの坂元裕二、音楽を坂本龍一が担当したサスペンス。けんかをした子供たちの食い違う主張をきっかけに、社会やメディアを巻き込む騒動が起こる。 第76回カンヌ国際映画祭で脚本…
露伴先生が好奇心で怪異に首を突っ込んで酷い目にあう実家に帰ったような安心感のある映画 【原作】荒木飛呂彦【監督】渡辺一貴 【脚本】小林靖子 「日本の漫画・アニメを実写化した際の成功例は?」と問われたら、『孤独のグルメ』か『岸辺露伴は動かない』…
『GotG』1作目観る前の僕「なんだ……この初めて見る地味な色物集団作品。しかも宇宙が舞台ってアベンジャーズと合流できるのかよ」『GotG』3作目観た後「MCUで一番話も纏まってるしキャラも揃ってて最高!!!」 監督: ジェームズ・ガン ガーディアンズ・…
映画の中でマリオとルイージが実家に住んでいて、40代ぐらいでも実家住まいなんて時代だなぁ~~と思っていたら、まだ26歳前後らしく「世界一有名なヒゲのおじさん」っておじさんじゃないじゃんと嘆く30代おじさんの感想ブログです。 マリオの映画が公開され…
『映画刀剣乱舞-黎明-』を観た僕は、ものすごい衝撃を受け、フラフラになって映画館をあとにした。 本作は2015年にEXNOA(旧DMMゲームズ)とニトロプラスが共同製作したPC版ブラウザゲーム『刀剣乱舞』を実写化したもの。 一応、2019年に公開された『映画刀…
仮面ライダーに触れてこない人生だった。 小さい頃、兄の影響で『真・仮面ライダー 序章』と『仮面ライダーZO』を見た記憶がうっすらあるけど、殆ど覚えていない。ネオ生命体とクモ女のインパクトある見た目に「こわ…」となった記憶しかない。今2人を見直し…
「今度公開されるエブエブって映画、あれ実質ボボボーボ・ボーボボなんだよ」 そんな阿呆なツイートを見たのは仕事をサボってスマホを見ていたある日の午後のことである。 エブエブといえば宣伝文句でとりあえず「あのミッドサマーのスタジオA24が贈る」が付…
"お前の願いを3つ叶えよう…" 小瓶から現れた魔人ジンはそう言う。 しかし、物語論の専門家であるアリシアは願いごとにまつわる物語はどれも教訓話であって危険だと知っていた。そもそも孤独を愛し、今の自分に満足しているアリシアに叶えて欲しい願い事など…
魔法ゲートから大量のアリが出てきてサノス軍が潰されるMAD動画が作られると思う アントマンは、<量子世界>に導く装置を生み出した娘キャシー達とともに、 ミクロより小さな世界へ引きずり込まれてしまう。そこで待ち受けていたのは、過去、現在、未来すべて…
パードリック(コリン・ファレル)のことを退屈だと告げるコルム(ブレンダン・グリーソン)。 パードリックのロバの糞の話を延々と聞かされる時間で自分は音楽をやりたい、残された時間を有意義に使いたい。だからこれ以上自分に関わるなと告げるコルム。しかし…
時代劇というよりラブストーリーもの あらすじ みんな死んでる 最近の織田信長といえば『麒麟がくる』で無邪気さと狂気を備えたサイコパス染谷将太の怪演だったり、『どうする家康』で本能寺の変でも普通に生き残りそうな圧倒的強者岡田准一だったりと個性豊…
中学生の頃、2chで もし仕事に行きたくなくなったら、そのまま反対の電車に乗って、海を見に行くといいよ。 海辺の酒屋でビールとピーナツ買って、海岸に座って陽に当たりながら飲むといいよ。 ビールが無くなったら、そのまま仰向けに寝ころんで、流れる雲…
2022年の映画興行収入ランキングを見ながらグダグダと無責任に感想を書く。自分とは関係ない金や数字の話は純粋に楽しいからだ。 参考にさせて頂いたサイト。 2022年映画興収トップ10、邦画「ONE PIECE FILM RED」、洋画「トップガン マーヴェリック」が首位…
『アバター』が大佐映画だったのは自明だったけど、『アバター2』も大佐映画だった件 ジャームズ・キャメロン監督が革新的な3D映像を生み出し、全世界興行収入歴代1位の大ヒット作となった「アバター」の約13年ぶりとなる続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォ…
終盤で「マジ何見させられてんねんコレ」2022年大賞受賞 『エクス・マキナ』『アナイアレイション』などの作品で知られるアレックス・ガーランド監督による最新作。 主人公は、夫の飛び降りを目撃してしまった女性ハーパー。 傷心旅行のために自然あふれる美…
今もっとも勢いのあるアニメ映画監督といえば『君の名は。』『天気の子』そして『すずめの戸締まり』と大ヒットを続けている新海誠で異論はないと思う。 今回はそんな新海誠監督に影響を与えてきたり、オススメしている作品をまとめたので紹介していく。SF小…
ワカンダ・フォーエバー!(エンチャントファイア添え) 『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』観ました。チャドウィック・ボーズマン追悼映画と言われ過ぎてチャドウィック・ボーズマンに思い入れがない僕が観ても面識の薄い叔父の葬式に参加してい…
『窓辺にて』という映画は、カメラワーク、ロケーション、インテリア、衣装……どの要素を見ても、眩いオシャレな質感に溢れている。 画面だけ見れば、パーフェクトで眩い光の結晶のようなシーンが続くが、登場してくるのは「妻に浮気されたのに怒りが湧かない…