社会の独房から

映画やゲーム、漫画など。

炎天下の中、横浜中華街にある甘い飲料でカバンをパンパンにし、動物とたわむれる

「熱中症警戒アラートが発表されました」

そんなニュースを見ながら僕はエアコンでガンガンに冷えた部屋でキンキンに冷やしたコーラを飲んで涼しんでいた。電気代のこと考えると心も寒い。

テレビの中でこんなクソ暑い中外出して「暑い暑い」と当たり前の事をインタビュアーに言っている人を肴にしてコーラを飲むのがこの時期の風流である。

こうやって今回の3連休も終わっていくのか・・・とぼんやり考えていると異様に家の中が暑くなってくる。汗が止まらない。熱中症警戒アラートって家の中でもこんなに暑くなるの!!??と驚いてエアコンに手を伸ばしても全然涼しい風が出ていないことに気づく。嫌な予感がして一度エアコンのスイッチを切って再度つけても涼しい風が出てこない。

これは間違いない、エアコンの故障である。なんもしてないのにエアコン壊れた。

 

こんなタイミングでエアコン壊れるか~~と絶望的な気持ちになるものの、取り敢えず大家に電話する。電話でない。休日は大家も休みらしい。引っ越したばかりで勝手にエアコン修理で話進めていいのかわからず、サウナ状態になってしまった部屋から命の危機を感じ早々に出ていく。こんな時は、そうだ、横浜中華街に行こう。

 

 

駅を降りると目の前はもう中華街。

初めての横浜中華街だが、目的は決まっている。

広東料理店、南粤美食。

 

 

ドラマ『孤独のグルメ』などでも取り上げられた名店らしい。

元々人気店だったようだが、テレビで紹介されてからというもの、ますます行列の絶えないお店になったようだ。1時間待ちなど普通にあるらしい。本当だったらもっと涼しくなってから訪問予定だったが、こうなったら仕方ない。この暑い中、暑い広東料理を食べることにした。

ただ、11時半オープンらしいが、10時50分に到着しても誰も並んでおらず、1番手で並ぶのに躊躇してしまい、その辺を無駄にグルっと散歩すると11時過ぎ、再び店に行くと7~8人並んでいる状態。11時半のオープンと共に前に並んでいる客たちは中に入っていく。このくそ暑い中でようやくエアコンのある室内に入れる~~とワクワクしていると僕の前の前で進みが止まる。まさかの1巡目で入れず。どうしてあの時、僕は並ばずグルっと散歩してしまったんだ~~~と汗をかきながら後悔。気を利かしてくれた定員さんがコップに入った水を配ってくれる。優しい……。

しかし、ラーメン屋などと違って回転率は速くない店なのであと30分ぐらいこの炎天下の中で待つのかと~~~と絶望していると、1階の注文が落ち着いたのだろう、2階が解放され無事に入店することが出来た。

 

席に着くと店員さんにメニューを聞かれて、南粤塩焗鶏、海老雲呑麺、腸詰干し肉貝柱釜飯のこの店王道3品を注文する。店員さんも「いつものね」といった感じ。頭の中で孤独のグルメの勝利のBGMが流れていると店員さんから「お飲み物はどうしましょう」と更に聞かれる。僕は基本的に仕事の付き合い以外はアルコールを取らないと決めているので適当に烏龍茶でもしようかなとメニューを見ると王老吉という初めて見るドリンクが気になり注文してみる。

 

 

まず初めに届いたのは南粤塩焗鶏。

「これ、半羽ですか?」と店員に聞きたるなるほどのボリューム。

 

 

噛みついてみると塩気と鶏の旨味が効いていて、骨は多め。こういう時、他人の目を気にせず骨をチューチューする感じがよい。だから1人で飯を食べるのが好きなのかもしれない。

噛みちぎりながらちまちま食べるのでおつまみにいい感じでおいしい。

 

 

続いては腸詰干し肉貝柱釜飯。

 

 

本来なら注文して30分ぐらいかかるらしいが、今回は注文するとすぐに届く。まぁ来る客全員頼む勢いなので作り置きしていたのだろう。混ぜて食べる。

腸詰め干し肉は旨味が凝縮されていて、ご飯と相性もぴったりで病みつきになる。噛めば噛むほど、肉の満足感がすごい。ただ、ご飯粒全部食べようと思うと土鍋にこびりついている米が中々剥がれず苦労するので本来ならそこまで綺麗に食べなくていいのかもしれない。

 

 

ここで缶にストローぶっ刺しスタイルで届いた王老吉を飲んでみる。

 

 

「・・・あっま!!!」

 

そう、王老吉は薬草と砂糖を使ったハーブティーで、想像よりだいぶ甘い。大阪のソウルドリンク「ひやしあめ」と甘さバトルするといい感じになるぐらい甘い。

美味しいかどうか知らんが、かなり好きな味である。酒の種類ばかりこだわる日本の飲食店でも流行ってほしい。のどをあまったるくしたいんだよォーーーー!!!って時に飲みたい奴。僕はゴクゴクと一気に飲んでしまった。

 

 

最後は海老雲呑麺。この店で一番人気らしい。

 

 

硬めに茹でられた春雨のような麺にエビ塩味のスープ。
その上に浮かぶ丸々大きく超ぷりっぷりで甘い海老が包まれたワンタンはとても美味。

 

 

サイズは一般的なラーメン丼より小さいけど何品も注文するなら丁度よい大きさ。全体的にあっさりしており、〆にちょうどいい感じである。

 

 

さすがに1つ1つのサイズは小さいとはいえ3品も食べるとお腹一杯。幸せな気持ちになってお会計して店を出ると、そこは炎天下。横浜中華街らしく食べ歩きでもしようかと思ったけれども、こんな暑いのに並んで熱いのを食べる元気も出ず、それよりもさきほど飲んだ王老吉が気になり、売ってそうなお店を探す。

何店かまわると、先ほどの王老吉を見つけ、リュックが一杯になるほど買い込む。

滅茶苦茶重たくなったリュックを背負い、炎天下の中再び歩き出す。涼しくなる夜まで時間を潰す施設ないかな~~と思い、色々探すと歩いて15分ぐらいの所に「アニタッチみなとみらい」という室内動物園があるらしい。これだ!!と思い、重たいリュックを担ぎながら歩く。

 

それから日傘を買う決意をするぐらいの炎天下を歩き続け、思っていたより小さい横浜スタジアムを過ぎ、赤レンガ倉庫を過ぎ、さすがに汗が止まらないので背中に大量にある王老吉を飲もうかと思ったけれども、こんな甘い飲料水を1日2本飲むのは流石にだめだろ・・・と自制し、なんとか目的のアニタッチみなとみらいがある施設横浜ワールドポーターズに到着した。

 

 

このアニタッチみなとみらいが、思っていたよりかなりスペースは小さめ、入ってすぐ出口は見えるぐらい。

 

 

入ると、そこはヒヨコさんコーナー。手を広げただけでヒヨコさんが乗ってきてくれてこんな僕なんかに触れてきてくれる生き物がいることに感動してしまう……。

隣はいろいろな種類のネズミ。大きなモルモットはモルカーみたいで可愛い。ほかにもフクロウやフェネック、カビバラ、ワオキツネザルやナマケモノを間近で見ることができたり、触ったりできて楽しい。

 

 

 

アニタッチみなとみらいは小さい。ただ、大人1800円の入場料に200円で青草などの餌を購入することができ、動物園と違って動物との距離が近く手にのせたり、餌をあげたり。滞在中ずーっと触れ合えるので動物に癒されたい欲求は満たされるなと思った。

 

久しぶりに長距離歩いたのでヘトヘトになって家に帰り、大量に購入した王老吉を冷蔵庫に入れると冷蔵庫の中はミサトさん状態。子供のころはミサトさんみたいな大人にならないぞ!と思ったものだけれども、こんな大人になってしまったよ・・・。

 

部屋に入るとムワッと熱気に襲われたので祈る思いでエアコンのスイッチを入れると涼しい冷気が出てくる。

なんもしてないのにエアコン直った。

 

↑ブログ書いていてふと調べるとAmazonにあってあるんかい!となったやつ