社会の独房から

映画やゲーム、漫画など。

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ネトフリ『ウェンズデー』感想。ウェンズデーが社会性を獲得すると僕は血の涙を流す

アダムスファミリーというよりティムバートンによるウェンズデーを主人公したハリーポッター二次創作 映画やドラマを見ていて「この俳優はこの役をする為に生まれてきたのでは!?」とエゴイスティックに考えてしまうことがある。貴様もあるだろう。それぐら…

『すずめの戸締まり』新海誠監督が影響受けた、オススメしている作品

今もっとも勢いのあるアニメ映画監督といえば『君の名は。』『天気の子』そして『すずめの戸締まり』と大ヒットを続けている新海誠で異論はないと思う。 今回はそんな新海誠監督に影響を与えてきたり、オススメしている作品をまとめたので紹介していく。SF小…

『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』に対する不満点。なぁ、オコエ聞け。

ワカンダ・フォーエバー!(エンチャントファイア添え) 『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』観ました。チャドウィック・ボーズマン追悼映画と言われ過ぎてチャドウィック・ボーズマンに思い入れがない僕が観ても面識の薄い叔父の葬式に参加してい…

【ネタバレ】映画『すずめの戸締まり』感想と解説。新海誠が描く震災と村上春樹のあの短編

行動力の化身すずめに踏まれたり座られたりする椅子(CV松村北斗)と、光のチャラ男(CV神木隆之介)と、闇深重たい叔母さんと、糞猫のロードムービー 『君の名は。』は彗星落下、『天気の子』は豪雨、『すずめの戸締まり』は地震。これらは新海誠監督による…

『ぼっち・ざ・ろっく!』感想。限りなく近く、極めて遠い"ぼっち”に

何もない人生を送ってきた。 異性との健全な交際、友人といえる存在の少なさ、仕事に対する情熱、肉体の鍛錬など、世間一般で考える人生の有意義な使い方をことごとく外して生きてきたのだ。 今更そんな生き方に後悔しないけど、眠る前の布団の中で、出勤中…

映画『窓辺にて』感想。稲垣吾郎とパフェとその関係性

『窓辺にて』という映画は、カメラワーク、ロケーション、インテリア、衣装……どの要素を見ても、眩いオシャレな質感に溢れている。 画面だけ見れば、パーフェクトで眩い光の結晶のようなシーンが続くが、登場してくるのは「妻に浮気されたのに怒りが湧かない…