”現場を舐めるな”ってキャッチフレーズだし、ジェイソン・ステイサムが元特殊部隊員の建設現場監督って設定だし、これはイベント開催に間に合わせるために不眠不休で働き何とか開幕に間に合ったのに突貫工事で時間的余裕がなく追加工事が発生した時に温情で契約書を作らず口約束だったために元請が「お金は払わない!」と言い出して下請け会社の社長が絶望したのをきっかけにジェイソン・ステイサムが元請そしてイベント主催者そして国相手に暴力で解決していく映画になりそう~~~~~~~~!!!!と思っていたら、そんなことはまるでなかった。なんなら現場要素なんて皆無だった映画『ワーキングマン』の感想を書いていくよ。

そもそもジェイソン・ステイサムが暴れるきっかけが建設業なんて1ミリも関係ない社長の娘が遊んでいたら拉致されてそこからロシアマフィアに繋がっていくという感じなのでこれでよく「ワーキングマン」ってタイトルにしたな!!って感じだ。
でも序盤15分ぐらいの免罪符のようにある仕事描写は好き。ジェイソン・ステイサムが部下や上司の家族から飯を貰うほのぼの職場だったり、建設現場に普通にショットガンが置いてあったりして「そんな訳ないだろう…」感が面白い。現場猫かな?
そして社長の娘が拉致されたからジェイソン・ステイサムが捜索を始め、それに気づいたロシアマフィアも逆にジェイソン・ステイサムの捜索を初めたりして色々入り乱れてくるのだが、ここら辺がまじでグッダグッダである。
『ビーキーバー』のジェイソン・ステイサムと違ってこちらのジェイソン・ステイサムは娘と義父がいる状態で身バレしたら危ないの分かり切っているのに監視カメラがある状態でも帽子1つで特攻し相手に気付かれないように行動する訳でもなく普通に顔写真を撮られ最終的に身元がバレる→ジェイソン・ステイサムが襲い掛かってくる敵全員殺すって展開で凄かった。敵の恐ろしいはずのロシアマフィアもジェイソン・ステイサムの義父の家を特定したのはいいけど義父を拘束し家を放火→それを助けに来たジェイソンとその娘→「あっこれ義父は餌で車の中で1人になった娘が危ない奴では!?」→別に餌でも何でもなく結果的に義父も娘も無事でした→ロシアマフィアのやり方がぬるい!!!!となった。
というか今回の(も)ジェイソン・ステイサム強過ぎて危機らしい危機が少ない。敵にやたらキャラの立った衣装が個性的な2人組が出てくるのだが、「もう退場するの!?」みたいな速度で死んでいく。ただ麻薬の売人との戦いは互いに恨みがある訳ではなく出会いが悪かっただけ、それでも戦いは避けられないから互いに戦士として名前を名乗り戦うのは良かった。それはそれとしてジェイソン・ステイサムが一方的過ぎるとはなったが。
全体的に敵が小物過ぎるのはある。特に昨年の『ビーキーバー』で最終的に敵が大統領になったのと比べるとスケールが小さすぎる。その分「こいつは殺すのにこいつは殺さないんだ」みたいなノイズが少なく完全な勧善懲悪になっているので見やすいのは見やすい。
そして拉致された娘がアクティブで勝手に脱出したりして面白い。なんかジェイソン・ステイサムが武器をそろえて娘の救出のため最終決戦に向かうぞ!!ってシーンの後に娘が1人で脱出するから「えっ!!!これジェイソン・ステイサム要らないじゃん!!!」と別の意味でハラハラしていると、買収された警察に助けを求めて一安心。娘が捕まって安心するの完全に間違っているが、ジェイソンステイサムが敵地に乗り込んでいる時に娘が1人で家に戻って家族と再会しているの最悪過ぎるラスト想像したよね。
次回作あるなら目が見えない友達のやたら強い描写とか見たいぜ。
最後に1言。
マイケル・ペーニャさんはもっと活躍できます!!!!!!