社会の独房から

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『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』に対する不満点。なぁ、オコエ聞け。

ワカンダ・フォーエバー!(エンチャントファイア添え)

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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』観ました。チャドウィック・ボーズマン追悼映画と言われ過ぎてチャドウィック・ボーズマンに思い入れがない僕が観ても面識の薄い叔父の葬式に参加している時のテンションになりそうで不安でしたが、シュリの成長譚としても良かったです。

それはそれとして、

 

どうしたオコエ。お前どうしちゃったんだよ。なぁ、オコエ

 

 

オコエといえば超人血清を投与された訳でもなく、ハイテクスーツ着てる訳でもない生身の状態で、誇り高き槍とドーラミラージュの姿で戦う。

それがもう滅茶苦茶強いのよ。

アベンジャーズEG』であの銀河を恐怖のどん底に落とすサノス四天王の1人、コーヴァス・グレイヴをワンパンした時の衝撃。初見の時には全く分からなかったが、何回か鑑賞して見つけた時は「マジか!」と信じられなかった。多分僕が知らないだけでワカンダの違法ギリギリのおハーブキメている。

 

そんな銀河レベルの強さであるオコエが!!である。フラグ管理が大変で何回も説得してようやく敵から味方になったのに、味方になった途端にステータスが敵時より大幅に下がるスパロボあるあるみたいなバッキーの5人分ぐらいの強さであるオコエが!!である。

橋の上でアットゥマとかいう地上でも速く動ける魚人なんかに負けるのはまだいい(心の中のジンベエが「今時流行らんぞ…魚人差別など…」と呆れる)

問題はその後。

 

名前も見た目も何もかもダサい†ミッドナイト・エンジェル†のスーツを着てアットゥマと再戦しだして僕は呆れた。ザンスカール帝国に配備されてそうなスーツに名前も†ミッドナイト・エンジェル†は僕の中学生時代のハンドルネームである卍地獄の龍天使卍と同レベル。

 

なぁオコエ、お前、それでいいのか?なぁ、オコエ

 

最初は乗り気じゃなかったのに新しい槍を貰えると聞いてやる気だしてええんのか?親衛隊隊長としての誇りと共にある槍が大事なのでは。

オコエは「生身なのに滅茶苦茶強い」というアイデンティティを捨ててしまう。

スーツ着て敵を倒すとか普通のMCUヒーローじゃないか。顔まで隠しているのでナキアとかアヨ、アネカと区別がつきにくい量産型のスーツ。喋る時にわざわざマスクをオフオンするの無駄じゃないか。スーツが青色だからタロカン人の青と混ざってしまって視認性も低下しているぞ。

 

この†ミッドナイト・エンジェル†は見た目が本当にださい。伝統を重んじつつバリクソオシャレなオコエ

©Marvel Studios 2022

 

ソードレイカー並みのダサいスーツ着るなんてショックである。

 


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(C)『SWORD BREAKER』二巻

いや、よくよく見直すとソードブレイカー並は盛った。すいません。ソードブレイカーは唯一無二。

 

 

とにかく「コイツなんでこんなに強いんだよw」→「まぁスーツ着てるしな」のテンションの落差である。

自分より強い敵と戦い敗北する。これはよくある。しかし、人間は這い上がることが出来る。その這い上がり方こそ、その人の真価が問われるのだ。ならばオコエはどうだ!保守的や伝統的な思想をやめてテクノロジーを受け入れるキッカケになるエピソードでもあればまだ話は違うが、これじゃ、ドラえもんの道具で勝ったのび太くんである。僕が見たいのはドラえもんの力を借りずにジャイアンに勝つのび太くんである。

しかも好みを捨てて†ミッドナイト・エンジェル†のスーツを着たからって、そんな劇的な活躍することなくタロカン人の多さに劣勢になるぐらいの強さである。あの銀河を恐怖のどん底に落とすサノス四天王の1人、コーヴァス・グレイヴをワンパンしたオコエが超強いスーツを着ても劣勢。完全にインフレしている。

 

何よりもあんな嫌々†ミッドナイト・エンジェル†のスーツ着たのに着た後の感想がろくない。もっとあるだろ!!!肯定でも否定でもいいからスーツに対しての感想があるだろ!!!!3時間ぐらい上映してるんだから一言二言オコエ姐さんが喋る機会あげて下さいよ!!!!

 

なぁオコエ、隣を見ろ。エムバクとかいうゴリラは確かに戦闘ではあまり役になってないが、シュリの精神的柱になっているぞ…。ゴリラなのに…頭も良いぞ…なんだこのゴリラ

 

~空想オコエ

スーツを着るのは他のメンバーに任せて、そのままの姿で再びアットゥマの前に立つオコエ

アットゥマ「トゥマトゥマトゥマ(笑い声)、またやられに来たのか」

 

オコエは「ティチャラ王から頂いたモノだった」と言いながら左手についてある数珠を外す、その数珠は重みで船に穴をあけて海底に落ちてゆく…

 

アットゥマ「な…なんだと!?」

 

オコエ「軽くなった。さぁやろうか」

 

これだ!!!

 

 

最後に

任務に失敗して名誉挽回の機会を求めたらラモンダ女王にガチキレされてクビになり、その許しを得ることもなくラモンダ女王は死んでしまうし、親衛隊隊長に戻る気配もない。なんなら本作の前半では第2の主人公並みの活躍だったのにナキア登場から明らかに登場時間が減ってオコエに対して何もないまま終わってしまった。

・・・

わかるか?オコエ。これは次の主人公はお前だってことだ。その為にはまずその†ミッドナイト・エンジェル†を次回までに捨てて、精神と時の部屋に籠るか、スーツの名前を卍地獄の龍天使卍に改名しよう。僕からのアドバイスだ。