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映画『Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆』ネタバレ感想とエミリアの過去を時系列に整理

2016年、日本のみならず海外でも大きく話題を呼んだTVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活

第二期も製作決定し、恐らく2020年度の間には放送されるだろうと予測している。


『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメーション《第2期》製作決定

 

本作はそんなアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』の前日譚。『Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow』に次ぐ劇場OVA第2弾となる本作では、DVD/BD第一巻の特典小説として書き下ろされたストーリーを原作として、エミリアとパックの出会いが描かれている。

製作が決定しているTVアニメ2期へと繋がる物語となっている本作の感想をネタバレあり、途中から原作と映画で描かれているエミリアの過去を時系列で整理していきたいのでアニメ勢の方も注意して欲しい。

Chapter.3 Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow

氷結の絆 概要

あらすじ

竜王国ルグニカにあるエリオール大森林。それは人の干渉を拒絶する《氷結の森》。
その溶けない雪と氷に覆われた森の奥に、一人の少女と一体の精霊が暮らしていた。
二人に契約関係はなく、ただ成り行きで共に日常を過ごすだけ。
互いの胸に秘めた罪悪感と使命感に急き立てられながら停滞した時間。
触れ合える距離にありながら、決して寄り添うことのない二人に、
運命は容赦なく、全てを焼き尽くす業火となって襲い来る。

 アニメ第二期で恐らく原作の聖域編が中心になると思うのだが、この聖域編はエミリアが自分の過去と向き合う話でもあるので、『氷結の絆』ではそこの補完の役割があるストーリーになっている。

ただ、正直見なくても全く本編には影響ない。肝心のなぜエミリアが氷漬けになったのかそういう謎は本編で明かされる為、これはあくまでエミリアとパックとの絆の物語だ。

EMT大好きEMTが一番という信者の人向けの内容である。確かに本作ではEMTの動きがいちいち可愛い。

可愛いだけではなく、ハーフエルフが原因でクソ田舎で差別され、ハーフエルフが原因で正義マンから攻撃される。そんな状況に「私を嫌うなら、その理由は私にしてよ」エミリアは叫ぶ。

もし自分の行いが原因なら治せるかもしれない。ただ、生まれた国や自分の姿形はどうしようもない。

ここらへんのテーマは現代社会に通じるモノであり、異世界だから関係がないという事ではない。そんなエミリアに対して「エミリアは望まれて、祝福されて生まれてきたんだ。この子は幸せになるんだ!幸せになるために生まれてきたんだよ!」と叫ぶパックはまじでお父さん。アニメ勢からの評判が良くないパックだけどこの映画を観たら少しは変わるかもしれない。

 

 劇場OVARe:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow』より真面目なストーリーなのだが、「リゼロってスバルあってのリゼロだな」っていうのが個人的な感想だ。

 

エミリアの過去を時系列で整理した

 

エミリアは約100年前にエルフの住むエリオール大森林というところでフォルトナという名前の叔母のエルフと二人で暮らしていた。

フォルトナの言いつけを破りエミリアはある日部屋から抜け出して皆さんお馴染みペテルギウスに会う。
そして、エミリアとペテルギウスと段々仲が良くなっていく。
ある日エリオール大森林に過去の魔女教で、過激派と恐れられる「虚飾の魔女・パンドラ」「強欲の大罪司教・レグニス」が襲撃。それに対抗すべくペテルギウスは本来適性がない怠惰の魔女因子を取り込みフォルトナと共に迎え撃つ。

フォルトナはエミリアを逃がすため信頼の置けるアーチという人物にエミリアを託す。アーチと逃げている途中にエミリアはペテルギウスの配下の魔女教徒に出会い黒蛇という三大魔獣の一角が来ていると告げられる。
アーチはその魔女教徒と協力してエミリアを逃がそうとするが黒蛇の能力によりその魔女教徒は死亡。その後アーチも黒蛇の能力の餌食となってしまう。
そしてエミリアはペテルギウスとフォルトナが大切にしていた封印の場所に何かがあると思い、封印の場所に向かう。
一方その頃ペテルギウスとフォルトナはエミリアを逃がす時間稼ぎとしてレグルスと戦うが全くダメージを与えられず苦戦。
しかし、パンドラの命令に従わなかったレグルスはパンドラに強制送還される。
そして、フォルトナとペテルギウスはパンドラと対峙するがあまりに強すぎて足止め出来ず、封印の場所のところに行かせてしまう。

エミリアとパンドラは封印で出くわす。パンドラはエミリアを誘惑し封印を開かそうとし、一度は揺らぎそうになるエミリアだったが、フォルトナを思い出しエミリアはパンドラを拒絶。
直後、エミリアとパンドラを見つけたフォルトナ。エミリアを庇いパンドラと戦うも、パンドラの虚飾の権能「出来事を無かったことにして、上書きする力」に翻弄される。そこに駆けつけたペテルギウスが加勢し、パンドラへ全力攻撃した。しかし、攻撃したパンドラの正体が「虚飾の権能」で変えられたフォルトナを手で貫いてしまう。そしてフォルトナはエミリアに一言残し死亡(多分)
それを見たペテルギウスは狂ってしまい何も出来なくなりパンドラの権能により新たな大罪司教怠惰として生きることになる。
また、エミリアの暴走により周囲は氷漬けになりエミリアも氷漬けになる。

 

ここまでが原作で明かされる過去であり、ここからが本作『氷結の絆』

氷漬けになったエミリアだったが、パックにより救出される。

しかし、他に氷漬けになったエルフ達は救う事が出来ず、エミリアは独り孤独にエリオール大森林で暮らすことになる。また、エミリアが 嫉妬の魔女と同じ特徴を持つハーフエルフのため、近隣の人たちはエミリアを怖がっていた。

そこにエルフを狙うハンターが襲撃したが、エミリアの力の暴走とパックのお陰で対処することが出来た。 

しかし、ハーフエルフであるエミリアを危険視した四大精霊「調停者」メラクェラはエミリアを森ごと攻撃してしまう。

危機一髪だったが、エミリアはパックと契約することで死を回避。

パックも「終焉の獣」として本領を発揮し、メラクェラを撃破。

ここまでが『氷結の絆』

この後、ロズワールがエミリアを王選にスカウトしにきて「王になると氷漬けになった他のエルフ達を救える」という理由からエミリアは王選に出ることを決意。ロズワール邸に行くことになる。

そしてTVアニメ一話に繋がっていく。

 

最後に

リゼロシリーズ、アニメは評判良かったのに、映画が少しアレな作品が続いた為、人気がこのまま維持出来るのか第二期にかかっていると言っても良い。

恐らく2020年には見ることが出来ると思うで、今からワクワクしておく。