普通の映画の感覚で行ったから3時間半あってビビった
顔が良いだけで後は全力でムカつく源仲章や顔が良いだけでやってる事がおかしい一橋治済など、大河ドラマにおいて顔が良い目の奥が死んでる闇役者として存在感を発揮している生田斗真。
そんな彼が朝廷と幕府が争っている時代に顔の良さで天下を取ろうとする舞台劇があるらしい、と噂は聞いていたが、舞台なんて見た事ないしな~~~と思っているとゲキ×シネという舞台で撮影した映像を映画館で流すという企画を知る。それじゃ観てようか~~~と思って軽い気持ちで見ると
生田斗真の顔の良さと「「「悪」」」としての魅力、南北朝時代をモチーフしながらも独自の世界観、そして歌ありダンスあり殺陣ありのド派手なエンタメにそして何よりも観る前は全然意識してなかった元幕府の密偵で人の懐に入るのがうまいが真意が掴めず策略家で騙すのが得意で人の心があまりない、何よりも生田斗真に対して憎を超えた歪な巨大感情を持っている中村倫也がも~~~~~~~~~~~~~~~~~良い!!!!!!!!!!!!!!!!!と興奮が止まらない。
中村倫也って歌もうまいし良い役者さんなんですね(今更)
柔和で一見善性に見えながら生田斗真の影として存在しあらゆる物事を読み策略し剣の腕前も立つ中村倫也演じるカイリ、これオタク全員好きになるやつや(主語デカ)
ビジュアルも中村倫也、あっさりした顔系だと思うけど、それが時代劇でメイクするとここまで変わるんだ…!!!!ってなる。衣装もどれもこれも好みだし立ち振る舞いも好きになる…何よりも中村倫也って声が良いよね…色気もあるのに落ち着いていて…なんか朝目覚めると「おはよう、朝ごはん出来てるよ」って言われたい男過ぎる…
なんだこれ…この気持ち…恋?
あっさりした顔系って無地のキャンパスみたいなもんなんだ……無限の可能性…。
そしてイカれた性格の奴ばかり出てくる本作でツッコミ役というか観客側に立ってくれる側だと思ってたのに作中1番のイカれている男だと判明して私を置いて行くなアアアア!!と無惨のような気持ちにさせてくれる男なのである…。カイリの心の底にある行動原理、あ~~~そういう理由ね、予想出来たし、よくある奴ね~~~と思ってると生田斗真から発せられるある言葉によって狂う。憎しみだけじゃない正義の為でもない。もっと深くドブのような濁った感情だーーーーーい好き。いやでもまさか男男の激重感情見せつけられるとは思ってなくてビビった。
はぁはぁ中村倫也について語ってると終わりが見えないので他のことも書いていくよ。
- 西野七瀬、ちょっと私テレビや映画で俳優業もします系のアイドルだと思っていたのでこんな舞台劇もやるんだ…!って意外だった。自分が殺した男しか愛せないというあまりにもアニメの設定過ぎる役柄もしっかり演じてる。あと顔が小さすぎて他の役者より遠くにいるんかな…って錯覚してしまうぜ
- 幕府執権メガネの小物だけど小物の中でも筋は通すぜ…感良いよね
- 古田新太、絶対にこれアドリブだろ…!!!みたいなシーンもあって面白かった。呪詛ラップ良いよね。あとパンフレット読むと「欲しい物全て手に入れる」ってカミュみたいなこといってて笑った(多分世界で僕だけ)
- 歌唱力お化けのおっさん何!?
- ゲキ×シネ、遠くから撮影してるだけなんかな…と思ってたけど顔ドアップも多いしスローモーションもあったのビビる。
- 舞台慣れしてないからよぉ〜〜〜昭和ギャグ漫画みたいな動きあるツッコミするギャグシーンは戸惑いが勝つ。
- 途中のこれ朝廷と幕府と生田斗真、どれが勝っても終わりだよ感は異常。
- 前知識とかいらないけど「バサラ」の意味だけは知っていた方が良いと思う。僕は何も知らずに行ったもんだから「あ~~~戦国BASARA的な?一騎当千ってこと!?」みたいな頓珍漢な事考えながら映像観てた。
そして生田斗真ね。
自分の野望の為なら人の死なんて微塵も考えないクソ男ではあるんだけど、信じられないぐらい顔が美しいのは当然として所作1つ1つも信じられないぐらい美しい。
そんな生田斗真は冷酷なので氷属性みたいに見えるけど、最後らへんとか演技に熱が籠り過ぎていて完全に炎属性になってて凄かった。狂気。
生田斗真、時代劇における顔が良いだけの最低最悪行った悪行で年表ができる闇俳優として40代も50代も60代も70代も80代も90代も100歳になっても活躍して欲しいぜ!