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実写映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』感想

こんなに心の声で喋りまくる映画観たことない。新感覚の映画こと実写映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』

心の声ってやはり漫画的表現というか実写だと違和感ありますね。ただ、かぐや様演じている橋本環奈さんは福田作品常連という事もあり、今までも多彩な顔芸を得意にしているので、今作も心の声を表情でも完璧に演じていてよかったかんな。

また、白銀会長を演じる平野紫耀さんもキャスト公開日、原作で赤坂アカ先生が白銀会長と平野○耀さんが違うタイプとネタにしていたものだから一部で炎上したりしていましたが

f:id:Shachiku:20190907005557p:plain(C)『かぐや様は告らせたい』12巻

 

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(C)『かぐや様は告らせたい』12巻

実際に観てみるとコメディタッチな演技も真面目で格好良い演技も素晴らしかったですね。壁ダァン!の発音も完璧でした。パンフレットでking&princeのメンバーだし10年近くダンスやってるから本当は動けるんだけどわざと下手にソーラン節踊るの大変だったわ~。本当は出来るんだけどな~というダンス出来るアピールが可愛かったです。

 

前置きが長くなりましたが、実写映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』の感想書いていきます。ネタバレありですので、まず映画を観てからこのブログを読んでくださるようお願いします。

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(C)2019 映画「かぐや様は告らせたい」製作委員会 (C)赤坂アカ集英社

 

 監督

監督は『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』や実写映画『ニセコイ』で知られる河合勇人さん。

ニセコイ』の時もそうだったのですが、この人はコメディの時の演出が昭和のアニメ感を前面に出してきます。

例えば『ニセコイ』の時は主人公が朝起きた事を表現するのに「コケコッコー!」というニワトリの鳴き声を使ったり、本作では滑った時に「カーカーカー」のカラスの鳴き声が聞こえたりして、今時アニメでも使わないような過剰演出で「分かりやすさ」を表現する人でもあり、人によっては馬鹿にされていると思う人も出てくると思う。

ただ、『ニセコイ』の時は「過剰な演出」「空回りしてるコメディ演技」「過度なBGM」の3kによるギャグシーンの連続で盛り上がるスクリーンに反比例して虚無になっていた私ですが、本作は全体的に笑かそうとしている所がしっかり笑えるようになっていたの監督の成長が感じられて良かったですね。パンフレット読むと笑い所は原作者の赤坂アカ先生も協力していらっしゃるようなのでもしかしたらその影響かも知れませんが。

 

原作再現していく序盤の展開

原作1話の「映画に誘われたい」から映画も始まり、原作2話の「ババを抜きをさせたい」原作3話「かぐや様はよく知らない」と話は展開していきます。所謂ババ抜きして一緒に映画を観に行こうとする『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』の入門話の奴です。

序盤は殆ど原作通りでしたね、いきなり石上会計が出てきたり細かなアレンジはありますが、原作ファンも大満足な出来なのではないでしょうか(『カメラを止めるな!』の関西弁おばちゃん事、どんぐりさんがかぐや様に付きそうメイドその1として出てるのにはビックリしましたが)

そしてそのまま原作14話の「白銀御行はまだなにもしていない」に続きます。

白銀会長が恋の相談を受け、童貞だとバレないようにする話。

相違点は相談を受ける場所が生徒会室ではなく、学校の庭になっている所です。

そのため、ドローンを利用してかぐや様が相談風景を覗くのですが、このドローンが後の伏線にもなっているのがこの映画の上手い所。

恋相談を受けている白銀会長が生徒会室にいないのを利用して原作27話の「かぐや様は堪えがたい」の話に進んでいきます。

所謂「ち○ち○」回です。

この話、劇場は本作で一番の爆笑の渦でした。

私がこの映画を観たのが舞台挨拶生中継ありだっため平野紫耀さん目的の女性で席が9割埋まるというおっさんの私には中々居づらい空間だったのですが、この「○ん○ん」という小学生レベルの下ネタで爆笑する光景は中々新鮮で良かったです。特に私の隣に座っていたのが仕事帰りのOLさんだったのですが滅茶苦茶笑っていました。小学生レベルの下ネタって大人になると自然にあまり言えなくなる雰囲気になり、つまらない大人の階段を上っていくモノですが、この笑いは違います。

全国にいるコロコロコミックのギャグシーンで笑うような小学生レベルの下ネタ大好きだったけど、いつしかそんなことを忘れてしまった大人はこの映画を観て是非あの当時の感覚を思い出し、勇気付けられて欲しい。老若男女関係なく小学生レベルの下ネタで爆笑する光景を体験する事が出来ます。

 

そして原作35,36、38話「藤原千花は見舞いたい」「四宮かぐやについて①」「かぐや様は許したい」と展開しています。

四宮かぐやが体調崩して白銀がお見舞いし、アホになった四宮と同じベッドで寝て怒られて仲直りする回です。

四宮かぐやが体調崩した原因が原作の「白銀が四宮に自転車で水しぶきをかけたから」から前回の「ち○ち○」回で四宮に白銀が「変態」と言ったから精神的にダウンしたに変わっています。普通なら結構無理がある変更なのですが、後半「恋の病」がキーワードになる本作ではこの変更も前振りとして機能します。

ここでは橋本環奈さんの弛んだ二の腕を堪能出来るので弛んだ二の腕好き必見のシーンですね。

 

ここから夏休み回スタートです

原作41話「白銀御行は出会いたい」から始まり原作屈指の神回である44,45話「花火の音は聞こえない前後編」です。花火は滅茶苦茶綺麗でした。今年の夏映画は『天気の子』など色々花火を観る機会が多かったですが、本作が一番綺麗でしたね。DAOKOさんの挿入歌も最高でした。『ニセコイ』の時もそうでしたが、河合勇人監督はシリアスだと急に真面目で良いシーンを撮ります。そして原作再現を終わりを告げる原作46話の「かぐや様は避けたくない」を経て、この映画は原作をベースにしつつオリジナル展開へと続いていきます。

 

オリジナル展開と佐藤二郎

白銀を会長とした第67期生徒会の活動も今日で任期満了。

もうみんなと会えないと思ったかぐや様は恋煩いで倒れてしまいます。

ここで医者として登場するのが佐藤二郎さん。

佐藤二朗さん自身は演技も上手くて存在感もあって良い役者さんだと思いますが、本作でも聞き取れないぐらいの小声で喋る芸と理不尽にキレる芸が多用されており「もうみた」という想いがフツフツと沸いてきます。

そしてかぐや様が倒れたのは心臓病だと勘違いした白銀は「みんなともう一度」のため生徒会会長に立候補するかぐやに対して生徒会会長の仕事という激務というストレスを与えないため再び生徒会会長に立候補します。

そして始まるかぐや様VS白銀の生徒会選挙という展開になっていくのです。

ここから原作でもあった「ソーラン節」の話やドローンで観察していたかぐや様が白銀と藤原書記が××していると勘違いしたり、お話の締めに向けて進んでいくのですが、個人的にはかぐや様はこういう事しないわっていう解釈違い起こしたりして、お世辞にも良い展開とは言えません。

ただまぁ、原作の再現に留まらず一本と映画として良いモノを作りたいという心意気と野心を感じる事が出来たのでそういう意味ではよかったと思います。ただ、まぁ銀魂みたいなノリはいらなかったなと思いますね。

 

最後に

本作の最大の魅力は浅川梨奈さん演じる藤原書記だと思います。
正直顔は一番原作からかけ離れていますが、動きが完全に藤原書記です。

何だか周りは30fpsで動いているのに藤原書記だけ60fpsで動いているようなヌルヌル感があります。

藤原書記パントマイム選手権させたら優勝すると思う程の出来です。

ちょっと声が作りすぎていて頭に響くという所はありますが、水着のシーンがあるのでオールオッケーです。

 

最後になりましたが、本作実写映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』は大変満足度が高い映画になっていますので応援上映も是非観に行きたい。

そして大きな声で「ち○○ん」と連呼したい!!!!