『万引き家族』などの是枝裕和が監督を務め、脚本を『花束みたいな恋をした』などの坂元裕二、音楽を坂本龍一が担当したサスペンス。けんかをした子供たちの食い違う主張をきっかけに、社会やメディアを巻き込む騒動が起こる。
第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞、クィア・パルム賞を受賞した本作。
しかし、英国メディアの「日本ではLGBTQ(など性的少数者)を扱った映画は少ないのでは」との質問に、是枝監督は「LGBTQに特化した作品ではなく、少年の内的葛藤の話と捉えた。誰の心の中にでも芽生えるのではないか」と応じたこと、試写会で鑑賞者に、開始約40分以降の物語は一切語らないでほしいと言っていたことで、「クィアなキャラクターが出ているのにクィアがメインテーマではないと言い、隠すような事するのはおかしい!」と怒る人が出てきて、日本公開前からバチバチだった本作。
ただ、会見自体は短いもので言葉足らずな面がどうしても出てくる点と、「LGBTQに特化した作品ではなく」が「LGBTQではない」に捻じ曲げる人や、「LGBTQは一過性の気の迷い」なんてそれこそ言ってないのに「一過性の気の迷いって言った!!!」と嘘まで拡散する人まで出てきて、いつものTwitterって感じのTwitterだった公開直前の出来事。
流石にここまで議論されると内容もわかってしまい、映画を観る前からどういった事をブログで書くかある程度精査し、「加害者と被害者の自己認識の差の話」を中心に、是枝監督が「LGBTQに特化した作品ではない」と言った事に理解を示しつつ、この映画には「悪人」も「怪物」もいない。この映画に怪物を見たのなら、その怪物はそう感じた「観客」の中にいるのでしょう。と華麗に〆るところまで脳内シミュレーションが出来たので後は、映画を観るだけ状態だった。所謂、完璧である。
映画公開日の6月2日。
仕事終わりに映画館にダッシュに、命の危機を感じるほどの雨にうたれながら、映画『怪物』を鑑賞した。
うん、鑑賞したんだ。
えっ、この星川依里って子、滅茶苦茶可愛くないか?
えっ可愛い……。写真で見ても可愛いけど、是枝裕和演出で動く星川依里が驚く程可愛い。
えっ。
観る前に考えていたこと、全部吹き飛び、星川依里が可愛いしか頭に入ってんこない……。こんな見る人の心を抉りそうな映画なのに、もっと観ていたかったという感想しか出てこない。
一挙手一投足全て可愛い。
調べてみると、2011年生まれの子役、柊木陽太くんらしい。NHK連続ドラマ小説『カムカムエヴリバディ』やNHK『岸辺露伴は動かない』でジャンケン小僧を演じた。確かにジャンケン小僧の子、何だか可愛いなとは思ってたけど、まさかここまでの可愛さだったとは。
そして是枝裕和。
『誰も知らない』や『万引き家族』などなど、少年を魅力的に撮らせたらこの人の右に出るものはいないと思っていたが、本作でも加減知らずの少年の美しさ、魅力的に撮影してある。子役演出の現代神。最高に可愛い子役と最高の子役演出家の組み合わせ、そりゃ、カンヌも絶賛するよ!!!!2023年最高の子役映画が誕生しました。
もう一人の子役の黒川想矢くん含めて、どうやったら見つけられるんだこんな逸材…。是枝裕和の慧眼と映像美、坂元裕二の脚本力が一致していて、引き込まれる。実写界の是枝裕和に、アニメ界の細田守がいる限り、少年はいつまでもスクリーンで輝き続ける、そんな確信すらもってしまう。
星川依里の可愛さをもう少し掘り下げると、学習障害を少し持ってそうだが、透明感がある。親から虐待されたり、クラスメイトにイジメられたりするが、決して暗い所を表に出さない芯の強さと弱さがある。でも、劇中で1番の怪物のような怖さもあって、不思議な子。それなのに年相応にも見える。
僕が思うにクラスメイトにイジメられてたの、星川依里が可愛すぎて気を引こうとして失敗しているだけ、麦野湊の隣りに座ってた女の子も教室で堂々とBL本読んでたけど、星川依里と麦野湊を2人きりで音楽室に誘導したりして、カプ厨なのが丸わかり。それでも麦野湊が猫殺し云々教師にチクったのも星川依里を取られる事が現実味出てくると途端に嫌になったのかもしれない。
それだけ、星川依里は魅力的である。そりゃ、こんな可愛い子がいたら麦野湊も「あれ……俺って男が好きなのか……」と思ってしまうのは仕方ない。僕も同じクラス、学校なら恋してた。
星川依里と麦野湊が関係性が尊すぎてね……こんな重たい、引きずるような映画なのに、別の楽しみ方を見出してしまってしまった……こんなハズではなかった……。
麦野湊だけ少し、声変わりしてる点も最高で、是枝裕和がここまで狙っているならもういう事はないよ。お前は凄いよ。
この記事のタイトルにはネタバレ直球過ぎて書けなかったけど、
僕はこの映画を星川依里と麦野湊の百合映画だと思ってしますからね。
だから百合好きにも観てもらいたい。
愛情だけに留まらない、お互いにドデカイ様々な感情を抱いているの、文句なしの百合映画認定。
えっ、百合判定おかしい?僕は百合だと思いました。終わり。
最後に
少し言い訳をさせてもらいますと、映画を見た後に滅茶苦茶雨にうたれてしまって、風邪気味で葛根湯を飲んで、頭ポカポカした状態でこれを書いているので、正気に戻った後はこの記事読み返して、後悔するかもしれない。僕は怪物じゃない!!!!!
でも、この気持ちは嘘じゃない。
可愛い。
しかし、1晩経って頭くらくらしていると、星川くんの顔が思い出せなくなってくる……。
星川くん星川くん星川くん星川くん星川くん星川くん星川くん星川くん星川くん星川くん星川くん星川くん星川くん星川くん星川くん星川くん
あかん、堀川くんの顔しか思い出せない。
取り敢えず、柊木陽太くん、夢は大河ドラマに出る事らしい、絶対に出て欲しい。取り敢えず僕は『カムカムエヴリバディ』を観ようと思う。
今回、あまりにも中身がない記事過ぎて怒られるかもしれないので最後は綺麗に〆たい。
あのラストシーン、本来ならば生まれ変わりなんてしなくていいハズなのに、どうしても死後の世界にも見えてしまう。どうすれば、あの美しい子供達、世界を現実だと思える世界にしていけるだろうか。