【ネタバレ『ゴジラ-1.0』感想。やったか！？はやめろ！！

昨年、山崎貴がゴジラ新作の映画を監督すると発表された時、ネットは荒れた。

トレンドには「ユアストーリー」がランキングされ「大人になれ」展開になるのでは！？と戦々恐々としていた。

Twitterにいると実際に観たことはないのに定期的にトレンドになるせいでタイトルと概要とその酷さだけは副流煙的に知ることになる3大映画

『ユアストーリー』

『実写版デビルマン』

『復活のコアメダル』

なのは有名だが、「馬鹿にして良い作品はトコトン馬鹿にされるのがネット」なのでユアストーリー＝山崎貴でトコトン馬鹿にされる風潮もある。

正直、僕もあまり期待せず感情-1.0という感じで観に行ったが、これが意外と興奮し感動してしまった。

徹底的に神木くんを曇らせる展開にゴジラが街を蹂躙していく様。そしてロマン溢れる駆逐艦に戦闘機。

声を出せない劇場で「うわぁぁぁぁ」「やったか！？はやめろ！！！」「おおおおおおおお」「橋爪功！？！？！？」と心の声叫びまくりだったので、ここからはそんな我慢していた心を叫んでいきたい。

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最初はゴジラのチラ見せ

いわゆるゴジチラで観客の心をヤキモキさせるんだろなと思っているといきなり全身の姿でおそいかかってくるゴジラ！！！！なんか小さ！！！！小さいから小回り聞いて執拗に襲ってくるの怖！！！

このゴジラ、マグロ以外に人間食べるの！？！？投げるんかい！！！！

ここから大きくなるの放射線の影響なんだろうけど、こんな化け物が襲ってくる島住みたくないよ〜！！！

そんで、この神木くんウジウジしてて苦手！！！でも大体の神木くんウジウジした役ばかり！！！！！そろそろ常に冷静沈着なキャラ、例えばac6のV.Ⅱスネイルとか演じて欲しいものですね。。。

東京。

なんだこの感じの悪いお隣のババアは…

↓

（割と速攻で）ば…ババァ！

↓

ありがとうババァ！

↓

澄子さん！

かーっ！偽善者のせいでとっておきの白米が無くなったわーっ！かーっ！で笑ってしまう。

というか戦争で心が荒んだだけで悪い人間は誰も出てこなかった優しい世界。

日本復旧パート。-1.0から0へ。そんな物理的な魚雷駆除の仕事をあるの！？本当にあるっぽい！！日本…！！！

そして再び-1.0にするための前フリが怖い。そして佐々木蔵之介の演技がアニメっぽいし、山田裕貴はどれだけ歳をとっても元気な若者感が凄い。

そして来るのが来るのか！？きたぁぁぁぁぁぁぁ！！！海からゴジラ！！！滅茶苦茶デカくなっとる！！！何か良いこと言おうとしている佐々木蔵之介！！！あまり響かないぞ佐々木蔵之介！！！

重ってたより早く助けに来た戦艦高雄！！！いや来るな！高雄！！！この登場は噛ませだぞ！！！

うわぁぁぁゴジラに襲われる高雄！！！こんなん子どもの性癖が歪むゴジラ高雄セックスじゃねーか！！！でもヤラレっぱなしじゃなく零距離射撃を叩き込む高雄カッケー。

そして見事なまでの「やったか」やめろ！！！

神木くんは頭割って山田裕貴は腕折ったのになんで教授だけ無傷･･･こいつ強キャラ…。

日本本土も襲いかかるゴジラ！！！　

ミッションインポッシブル最新作のトム・クルーズみたいな動きする浜辺美波なに！！？？

気合い入りすぎのマスコミ何！？！？命知らずの実況中継過ぎるだろ…。

「橋爪功！？！？！？」

神木くん、特攻し損ねた上に仲間を見殺しにして両親は死に折角得た幸せをゴジラに奪われた気持ちはどうだ？神木くんは曇られたら曇らせるほど良いって制作陣が思ってるよ〜

神木くんとトム・ホランドは普段は２大可愛いのに曇られ顔が輝く顔。

雪風の艦長、少し前に『相棒』で悪い公安のボスやってたから裏を臭ってしまうぜ！

シン・ゴジラは生命を、理解を超えた超常的な怖さ、まるで神様のような趣きがあったけど、このゴジラは敵意剥き出しで縄張りを守る野生動物的な怖さがある。どっちも怖いわ。

神木くん、いくら助けを呼びたいからって整備士の人を釣るために誹謗中傷手紙撒き散らからすの、やることが非道過ぎるだろ…！！！そりゃ後ろから棒で殴られるわ…！！！

佐々木蔵之介たちが良いこと言おうとしてるけど響かない！！！

戦闘機一機に釣られるゴジラ、オヤツ一つでゲージまで釣られるポメラニアンみたいで可愛いね。　　

船のニアミスでくぅ～これこれ！ってなる。

「やったか」はやめろ！！！

山田裕貴が村山良樹に見えてくる。

最後はなんとかなれー！！！！作戦。ちいかわは偉大だ。

最後の敬礼なに！？？？？

ラストはハッピーエンドも思いきや、次回作ではG細胞に感染した巨大化浜辺美波がゴジラと戦い、最後は沢口靖子みたいに顔面で成仏するってコト！？

最後に

戦後ということで色々メッセージ詰められるのかなと思ったけど、ゴジラ自体には戦争被害者の怨霊とか核のメタファーとかそういう意味合いを持たせずガチンコ大災害、ヤバい生き物以上のコトがなく、神木くんがゼロに戻るために断ち切る過去の象徴的になってるの、これはこれで好きだ。

あとやっぱり映像面が良い。邦画でここまで出来るんだってなる。インタビューとかでシン・ゴジラでゴジラ映画のハードル上がったって言ってるけど、これはこれでかなり次作へのハードル上がったと思う。日本にこれ以上の映像撮れて編集指示出来る映画監督いるか不安だ。

山崎貴監督、職人に徹するというか、ルパン映画でも思ったけど作りとしては映像の王道をしっかり守って作ってる優等生的な作品を作りがちなのでここまで世間から嫌われるような監督ではない思う。逆にそれが面白くないという意見ならわかる。この映画がヒットして支持され、山崎貴監督の次作が発表された時にユアストーリーがトレンドしない。そんな社会になると良いですね