正直な話、今回のライブは行く予定ではなかった。
11月に『うたの☆プリンスさまっ♪ ST☆RISH LIVE STAR TREASURE -SUNSHINE-』というST☆RISHの声優陣が出演するライブがあるのは知っていたけれども、個人的にあまり声優さんに興味を持てないというか、キャラクター同士の掛け合いならいくらでも聞けるのに声優さんのラジオは聞けなかったり、アニメDVD特典のオーディオコメンタリーは声優さん達が自由に喋る形式より物語シリーズみたいに台本ありの方が好きだったり、ソシャゲの発表会でイベント情報じゃなくて声優さん達の会話が延々と続くと虚無を覚えるタイプだったりと、いくらうたプリでもキャラクターではなく声優さんの出演するライブを楽しめるか不安で不参加を決め込んでいた(ここまで超絶早口)
ただ、夏ぐらいに映画の応援上映でも使えようなライトと折角なら公式にお金落とすかと良い感じのジャケットを買ったのが11月になってようやく届いたのでTwitterにアップした所
うぉぉぉ届いた! pic.twitter.com/wysKpKs2Vb
— 社畜のよーだ (@no_shachiku_no) 2023年11月6日
「それを買われるという事はスタトレ行かれるんですか!?」というマシュマロが来て
そういうことなの!!??
と驚く。ねみみみみみに水。
平静を装いつつ、気が動転してスマホを落としてしまった。このジャケット、そういう流れのアイテムなの!?知らない知らない。
思っていない角度からスタトレ行く滑走路が舗装されてしまって、後はフライトすればいい状況になってしまう。
なら、行くか~~。そういう意思の弱い流されやすい所、僕にはよくある。
楽しめないなら楽しめないで、それはそれで楽しかったりする。声優さんのライブなんて生まれて初めての参加なので気楽に参加すればいい。去年うたプリSTの映画観てから「初めて」経験すること増えたな…。
今更ライブ会場である仙台のチケットは取れないが、ライブビューイングのチケットを購入する事が出来た。
そしてライブ当日の11月26日日曜日。
クソ寒いわ、微妙に雨は降ってるわの状況の中で防寒としてまるで使えないペラペラのジャケット着ていくの、真冬に短パン小僧だった小学生時代を思い出す。というか普段は無印良品の服装が主だから改めてこんな無印とは真反対の蛍光色強めな恰好で電車に乗るの中々恥ずかしいぜ…!
そんなこんなでライブビューイングしてくれるイオンシネマ港北ニュータウンに辿り着く。
顔の缶バッチが沢山ついた鞄やトランク風トートバックを携帯しているオタク達が沢山いて安心感に包まれるものの、思ってた以上にみんな服装は防寒対策バッチリの普通の服でオタクジャケット着ている同士を見つける事が出来ず、こんな寒い中でペラペラジャケット着て来た僕だけ完全にウキウキの浮かれポンチオタクじゃん!!!と恥ずかしくなってそそくさと自分の席に着席する。まぁ浮かれポンチオタクなのは否定できないけどな!!!
↑ドリンクホルダーにライトをさすという、一度はやりたかった事が出来て満足
時間になり、始まるライブ…!!!
映画館で何度も見た気がするOP、そして
『マジLOVEスターリッシュツアーズ』
スタリおじさん達が登場し、歌い出す。
しかし、僕が見ているスクリーンにはスタリおじさん達だけではない
ST☆RISHも、
いた。
いいですか、落ち着いて聞いてください。僕も驚きました。昨日まで、いえライブ開始1秒前まで、ST☆RISHは空想の存在で現実には「いない」と思っていました。
竜、天狗、 麒麟、ST☆RISH
これらは人々の願いや恐れ、憧れを投影して生み出され世界各地に知れ渡ったのだと思っていました。
しかし、違いました。ST☆RISHは僕の目の前に現れたのです。スタリおじさん達と共に。
そんなST☆RISHを発生させたスタリおじさん達
トーク中にスタリおじさん達が自分たちのことを「スタリおじさん達」と言い出して、またまた~~~と思っていたのですが、家に帰ったから調べると
下野 紘さん43歳
鈴村健一さん49歳
諏訪部順一さん51歳
谷山紀章さん48歳
寺島拓篤さん39歳
鳥海浩輔さん50歳
宮野真守さん40歳
思ってたより高齢…!!!となりました…弊社にいる50代なんてもうどうしようもないパワハラおっさんしかいないぞ…!!宮野真守さんなんて勝手なイメージで30代前半と思ってました…!!ただ、年齢なんて関係ない。そのステージにはST☆RISHがいたのです。
僕も信じられません、まさかST☆RISHが現実にいたなんて。ライブの次の日もその事を考えてしまい仕事をミスしてしまいました。これは僕が悪い。が、そんな阿呆な僕ですらも「春には…必ず花が咲くからそれまで耐え忍ぶか…」と勇気が貰えるのがスタトレだったのです。
確かに見た目は声優さん達なのでST☆RISHではないです。これは確か。しかしライブの開始と共に『マジLOVEスターリッシュツアーズ』を歌い出すと
あ、あっアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そこにいるのはスタリおじさん達であり、ST☆RISHでした。こんなん泣けるくらい大好き。
諏訪部さんが自分のことを「キャラクターと私たちをつなぐ橋渡し」と素晴らしい表現を使っていたけれど、まさしく。寺島拓篤さんと音也、下野 紘さんと来栖 翔、鈴村健一さんと聖川真斗、諏訪部順一さんとレン、谷山紀章さんと那月、鳥海浩輔さんとセシル、宮野真守さんとトキヤ、そしてHAYATO様。
声優さんの歌声だけでも楽しめるし、声優さんを通してキャラクターを感じる事が出来るし、声優さんとキャラクターが共に手を取り合い歌っている情景を見る事だって出来る。ライブを見た人がそれぞれ自分の楽しみ方をできるし、1粒で3度美味しい。
これが10年以上「うたの☆プリンスさまっ♪」に関わっているスタリおじさん達の努力の結晶…実力…!!
何度も過去のブログで書いているけれども僕はアニメ4期、音也の「ST☆RISHは永遠。でもね。今は思うんだ。永遠なんかないんじゃないかって」で僕の気持ちを不安にさせ「だけど…だからこそ永遠じゃないからいいんじゃないかって今は思えるんだ」からの逆転の笑顔が大好きなんだけど、スタリおじさんたちの「ずっとやろう!20年後に7色のちゃんちゃんこ着ようよ」で滅茶苦茶笑顔になってしまった…。ST☆RISHは永遠じゃん…。
そして『マジLOVEスターリッシュツアーズ』が歌い終わる頃には僕はライブ全体の流れを理解する。このライブは映画『うたプリST』の流れそのまんまだと…。だから一旦MCコーナーが始まると決めつけて気が緩んでいると
2000%サイコーなーラブ!始まるよ!
アイエエエエエエエエエエエエエ!?このカシ!?このカシハモシカシテ!?
YES!happyライブ!お待たせしました!
待ってないよ/
映画通りじゃないじゃん!!!!
となったよね。しかも、マジLOVE2000%である。予想外の名曲に完全にボコボコにされる。あのST☆RISHが僕の好きな曲を歌ってくれる。僕の為に。嬉しい。1000%は全ての始まり、原点の曲だけど2000%はST☆RISH7人での原点だがら。やはり7人揃ってのマジLOVE2000%は1000%を超えている。
ここからソロパート。
スタツアで「ライブスタート!」の後は音也くんのカッコイイOk, Hello World!だと思い込んでいるから
「デンデデンデンデーン!デンデデンデンデーン!!」
僕(おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいなんだこのカッコイイイントロ)
そこからの滅茶苦茶カッコイイダンスと歌唱に完全にやられましたからね。音也の居場所はずっと"そこ"にあるやん…と。
ソロパート、歌う曲は映画と違っても順番は一緒なのかなとライトの光をオレンジにして待機していると来栖 翔が出てきて
順番も違うやん…
と慌ててライトの光を変えましたらね。そして『Sweet Kiss』は下野 紘さんの少しの照れが入った感じが逆に可愛らしくて破壊力が凄かった…なんだアレ…。
そのまま僕は中盤のOk,Hello World!パートまで次誰が来るのかドキドキの時間でした。今思うとこれはこれで良かった。生のライブって感じだ…!!
文字数多くなってきたし、言いたい事は言えたのでここら辺でこのブログ〆ても良いのだけれども、折角なのでここからはスタリおじさん1人1人の感想を軽く書いていきたい。
谷山紀章さん(那月)
初めて聞いたんだけども、『SUKI×SUKIはなまる!』滅茶苦茶良くないですか?初めてスタツア見た時に那月のはなまるに脳みそ焼かれたオタクが聞いてよい曲じゃない。
というか『愛をボナペティ♪』と合わせて楽曲が一番好きだな那月…!!2曲とも泣ける曲では全然ないのに、阿呆みたいに泣いてしまったし、『愛をボナペティ♪』の時に上上下下グールグルとライトを動かすの楽し過ぎる…!!初見でスタツアを鑑賞した時はライトなんて持ってなくてただ見ているだけしか出来なかった。だが、今は違う!谷山紀章さんの声かけと共に楽しくライトを上下下グールグルしちゃうぜ!!!最後にカメラ越しにサプライズはなまる貰って泣いちゃうぜ!!30歳超えていても関係ないぜ!!!
あと、最後に挨拶で「今いろんなアイドルがいて、誰を好きになってもよい。でも最後にはST☆RISHに戻ってきて!」というのがね。僕ももしかしたらいつか別のアイドルグループの目移りする時期もあるかもしれない…でもそれでも…最後はST☆RISHに、うたプリに帰ってくる。そんな気はしている。
鳥海浩輔さん(セシル)
リピラブでセシル√に困惑している最中の僕ですが、やっぱりセシルですよね。僕は基本的に大ボケしまくる人より小ボケ挟んでくる人が好きなんですけども、その点で鳥海浩輔さんの安心感とユーモラスの絶妙な匙加減が良いですよね。SAMURAIZMの時も動きは最低限って感じで逆に手慣れた感じ出ていたし、イヤモニ絡まりながら音也の元にダッシュしているの可愛らしかったし、トリッドラヴの最初のライトが鳥海浩輔さんじゃなくてダンサーさんに強めに当たっていてイマイチまだ顔を認識出来てない僕は鳥海浩輔さんってこんな感じだったたけと1人困惑したのも楽しかった。それにしても「思い残す事はありませんか?」と聞いてくるの、処刑人みたいなんよ。
セシルの「マイプリンセス」の響き、優勝。
諏訪部順一さん(神宮寺レン)
神宮寺レンのソロ曲でマネキンが出てきて一緒に踊るのアニメならではの演出だろうなぁと思ってたから実物マネキンが出てきて笑ったし、最後に諏訪部さんがマネキンの手の甲にキスして悲鳴が起きてたのズルい。絵面の面白さが凄いし、アニメ全部見てリピラブやってもマネキンのマの文字も出てこないの何!!??
諏訪部さんがトロッコに乗って客席に行くと周りのお客さんが絶叫しているのがスクリーンに映ってよかった。あと、鈴村さんが諏訪部さんの所に走りにいってイチャイチャするの凄い良い、凄い凄い良い。凄い凄い凄い凄い凄い凄い凄い良い。スタリおじさん、これからもちゃんちゃんこ着ながらイチャイチャしていて欲しい。あと、下野さんの顎を猫のように撫でるの、レッドカードです。
そして最後の挨拶で「色々あるけれど、ライブを糧に頑張って欲しい」と言われ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉお」とならない社畜はいない。
宮野真守さん(トキヤ)
場慣れ、ライブを楽しんでる感が凄い。歌が上手くてダンスも上手くてスタイルも抜群で顔はイケメンでトークは面白くて愛嬌もあってファンサも最高。なんだコレ。
これは宮野真守さんだけに限らないけども、ソロだけでも会場埋められそうな人気ある声優さんで歌手で、第一線で活躍している人達が集まってイチャイチャして、ST☆RISHを愛し、こうやってライブをしているのすごいよなって。普通のアイドルグループと違って集まるタイミングが限られているからこそ、こんな長く和気藹々と出来ているのかもしれないが。
『TRIGGER CHANCE』流れ始めた時に最初はアニメ映像だったからどこで登場するのかドキドキしていたら100点の登場でした。パフォーマンス力凄すぎて終わった後「はぁ~~~~~」ってなる。あと『Target is you!』サングラスを途中で外すのも、舌なめずりも上手いだよな。ライブのプロだよぉ。
下野 紘さん(来栖翔)
43歳なのに下野さん、ST☆RISHのアクション担当?と思うくらい歌いながら殺陣をやって神戸南京町のお祭りみたいな舞台で逆上がりして、マイクに入るくらいゼェゼェしたあと着替えて更に踊って「世界丸ごとありがとなーーー」っ全力全開で歌うの、まさしく来栖翔じゃん…!!
あと、冒頭ぐらいの挨拶で「俺の名前を呼んでくれ~~~」で声かけて
来栖翔~~~!!!/って劇場から呼ばれる流れで、「あっこのライブは下野 紘さんじゃなくてあくまで来栖翔なんだな」と僕みたいなこういうライブ初心者でも認識させてくれるのは、本当に優しい。
最後ら辺で寺島拓篤さんに「泣いてるの?」と聞かれて「泣いてない!」と答えたら「じゃぁ何してるの?」と無慈悲に返されるの良いよね…。
鈴村健一さん(聖川真斗)
ピピピピって何!!??
このライブ最大の謎。ピピピピ。
鈴村さんがピピピピと言いながら前に出てピピピピと言いながら後ろに下がっていくの一体何なの!?
マジLOVEキングダムの映画観た時に「ああ、これでうたプリは全部理解出来たなぁ」と思ってからの1人だけマラカス持って参戦する寿嶺二何!?とうたプリが再度分からなくなったあの春の日以来の「何!!??」が出ました。
SAMURAIZMの途中で歌詞飛んじゃうのも笑ったし、決壊しそうでしないダムで笑ったし、僕も着ていったブルーのジャケットを「ダムみたい」っていじられるから心のダムジャケット着て家に帰ることになってしまったのも良い思い出である。
ただ、決める時はビシッと決めて歌唱は滅茶苦茶上手いのがズルい…。
『Snow Ballade』の時にロウソクの灯が明るくなると劇場が「わぁ」となったのも印象深い。
そして何よりも詠唱。スクリーンの向こう側から生の
My snow prince…
I want you H…
I love you MASATO…
Forever…
が聞こえてきてうぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおとなった。
オタクは「破道の九十 黒棺」か聖川真斗LOVEの詠唱唱えることが出来るんだよなぁ。
寺島拓篤さん(音也)
スタリおじさんと書いて自由と呼ぶぐらい自由なスタリおじさん達の手綱を引く。逆に寺島拓篤さんが最後はうまく〆てくれると信じているからこそ、みんな自由に楽しく出来ているともいえる。
何よりも「赤も大好きなんだけど、もっと好きな色が出来た 虹色」や「タイトル見た時びっくりした!100%を超えて!それが2000%やもっと凄くなっていって!俺たちに限界なんてないと知った!そんな最初に限界を越えた原点!マジLOVE1000%!」的な言葉からのマジLOVE1000%の流れは泣いてしまって劇場出るの最後になってしまった。
滅茶苦茶音也が言いそうなことを音也のボイスで言うから音也にしか思えない。寺島拓篤さんの双子にotoya様がいるのかもしれない…。
というか寺島拓篤さん、ツイートするじゃなくてポストする言っているの時代の適応力が凄い…。八握剣異戒神将摩虎羅並じゃん。僕はおじいちゃんだからツイートするって言っちゃう…。
最後に
アニメ2期で一ノ瀬トキヤが「落ち着いて聞いてください、七海さん」「…好きなんです」え!?告白!?とドキドキさせておいて「君の作る曲が」の見事な倒置法からの他のST☆RISH登場で流れる『夢追人へのSymphony』やレボリューションズでの怒涛のおかえりなさいの『サンキュ』など、歌を聞くたびに思い出がよみがえる。去年スタツアでうたプリにハマってアニメシリーズ全部見た僕へのご褒美のようなライブだった。
1つ、残念なのはライブビューイングだったことだろう。やはり、ここまで魂を震わせるなら会場で見たかったし、100人以上のオタク達と一緒に詠唱したかったぜ…。
という訳でBDを購入して、来年の横浜ライブに是非行きたいと思っているので、それまで冬を越え…春が過ぎ…月の下でまた会えるよう、次のライブまで耐え忍んでいきましょい。