社会の独房から

映画やゲーム、漫画など。

【ネタバレ】人生初の乙女ゲームはキスよりハジケていた。『うたプリ リピラブ』感想

4月に『マジLOVEキングダム』を観た勢いのまま購入した

うたプリの原点こそ『うたの☆プリンスさまっ♪ Repeat LOVE』(以下リピラブ)

 

アニメ見ている時から「ゲームもいつかやってください!」というマシュマロを頂いていたが、正直アニメだけで良くね?という思いがあった。実際にゲームを始める前もアニメも映画も全文観ているしほぼうたプリ博士みたいなもんだろ…そんなおごりがありつつゲームを開始して3分後…

 

 

誰だこのイケおじ!!!!????

 

ゲーム開始早々に知らんイケおじ出てきてだめだった。そしてそのままゲームを進めていくとアニメでは語られなかった設定や物語の数々。

 

これはうたプリをより楽しむにはゲームもやらないとだめだわ。

 

そりゃゲーム版もオススメするわ。僕でもそうする。

 

という訳でここから乙女ゲーム初めてのおっさんによるリピラブの半年間に及ぶゲーム感想をブログにギュとまとめたのでよろしく!!!

 

↑やたらラスボスっぽいポーズしているトキヤ

 

一十木音也



やはり最初は音也くんでしょ。という訳で音也√。

音也くん、アニメ1期だと退学王の名を欲しいままにしていたけれども、それはゲームでも同じだった。入学早々に痴漢撃退してからの頭ポンポンしてくるし、2人で説明会を抜け出しからの屋上で手を重ねてくるしで、スピード感が凄い。生き急いでる。

何なら「恋愛したからって退学するなんておかしい!学園ルールを変える!」で突っ走ってくるので恋愛に関して超積極的な音也くんの唯一にして最高の解決策で物語が進んでいく。学園祭の講堂で音也くんと春歌ちゃんの初有観客ステージが無事終わり、テンション爆上がりした音也くんが暗幕で春歌を包んでキスを迫ったりするの、いや、意外に布一枚越しはバレるよ!?とドキドキしちゃう。

 

 

そんな音也くんは「恋愛禁止」を掲げる「音也くんの父親を露骨に匂わせる学園長」に抵抗するため特訓したりするのだが、

「あれから、1週間、音也くんは今も、ヒマラヤでビックフットと戦っている。」とかいうモノローグがナチュラルに出てくるのは流石にツッコミを入れたい。しかし、ツッコミは野暮である。これはうたプリで、リピラブで、乙女ゲームなのでそんなこともあるのだろう。乙女ゲームってスゲーな。

 

 

音也くん、アニメだと物腰柔らかで人懐っこく真っ直ぐな性格でどちらかと言うと末っ子の犬感あったけど、ゲームだと真っ直ぐで情熱的で嫉妬深さと独占欲も強くて活動家というアニメと結構違う性格で最初は結構戸惑う。それでも春歌ちゃんがそれに後ろからついていく感じじゃなくて隣で一緒に頑張る関係なのが眩しくてとても良かった。

それにしても音也くんは「恋愛禁止をぶち壊す党の党首」になったり、ソングステーションで「彼女います」と発言したり、学園長じゃなくても流石にアイドルとして大丈夫か!?と不安になるレベルでやりたい放題なんだけども、リピラブ世界は卒業オーディションで優勝したら何でも許される世界なので、優勝できてよかった。大恋愛エンドでは今までの我慢を解放するかのように滅茶苦茶イチャイチャしててずっと気持ち悪くニヤニヤしてた

 

あと、音也くん「俺はあと一か月の命なんだ……」
僕「えっ!そんなセカチューみたいな展開あるの!?まさかST☆RISHは永遠。でもね。今は思うんだ。永遠なんかないんじゃないかってここモチーフだった!?でもある意味乙女ゲームとして話を作りやすいのかも」

校長「一か月は誤診デース」

ズゴーンとなったよね。

 

音也ルートの友情アフター、そんなライバルのトキヤとペアを組むことになるのだが、さっきまで段取りの話とかでトキヤ様クールに怒ってたのに、W1番組内のコントが始まると、ツンデレおさげ女子イチコになって音也君と恋愛フラグ立てながらイチャイチャするのなに!!??クリアしたご褒美なの!?

 

 

Tokiya Ichinose

 

最初のキャラクター選択画面でトキヤを選ぶと「くれぐれも足を引っ張らないようお願いします」って言ってくるの、この時点から他のキャラクターにはない緊張感あってビビる。アニメ1期でもかなりツンツンしていたイメージだから、恐ろしい。特に僕はリズムゲームが苦手なので悪い点数をとって「はぁ~~」って溜息つかれたら立ち直れない自信がある。

 

そんな戦々恐々と始めたトキヤ√だったけれども、

こいつ思ってた以上に春歌大好きだなって。

出会って結構すぐに春歌ちゃんに対して隠しきれないデレが見えるようになっていくのが楽しい。それはそれとして演奏テストの出来が悪かった時にトキヤ君から励ましの言葉でも貰えるかなと思ったら「正直、君には失望しました」と冷徹に言われて泣いてる。

 

春歌ちゃんが推しであるHAYATO様と瓜二つなトキヤを見て頭の中が「サイン欲しい!」で一杯になるの気持ち分かるし、そんな人と同じクラス、パートナーになるの人生最大級の有頂天!からのそんな推しと同じ顔の男に「そんな覚悟じゃ迷惑だからパートナー解除して」って言われたら僕なら寝込む自信ある。最初の印象はお互いに悪かったと思う。でも、トキヤは冷たい感じをだしつつHAYATO様の仕事こなしながら自主練しながら隙間時間で春歌のために自分の資料まとめてるの、けなげ~~ってなるよ。最初は顔で惹かれたけど中身を知って「あんなやつあんなやつ」となったけど、知り合っていく内に段々と惹かれていくの、『花より男子』の道明寺パターンじゃん。

 

↑熱でうなされるトキヤを介抱する主人公という乙女ゲームっぽい(?)イベントはじまったけど、それまで気丈で気高くクールなトキヤが「はぁはぁ」弱った声(CV宮野真守)で助けを求めてくるの、ギャップがズルイし、こんな熱出たトキヤを看病しただけなのに「一緒に一夜を過ごした日」扱いで記念日として祝ってくれるトキヤ、10年ぐらい付き合うと365日毎日何かしらの記念日として祝ってくれそう。

 

 

HAYATO様になると春歌に「トキヤを嫌わないであげてほしいな」とトキヤ状態では言えない本音もHAYATO様になると言えるの良いな。ちょくちょく春歌に対してキツイ言葉をかけた後、フォローしたり、本心を知りたい時にはHAYATO様になってコミュニケーションを取ろうとするの、器用であり不器用過ぎるだろ…トキヤ…

それはそれとして切替時に「あっ、春歌ちゃ…。七海君。ちょうどよかった。」みたいなミスをする、ちょっと迂闊な所が可愛い。

 

そして常に真面目で真剣だから女装することになってもちゃんと本を読んでセーラー服と三つ編みのお下げに黒ぶちの眼鏡になるし、街でナンパをされないと「一体私のどこが不満だと…」とぼやいたり、春歌にフォローされると「なるほど。ふふふ、納得がいく」と満足げだったりするの面白人間かな。面白人間だな!

 

 

トキヤと音也の関係性。

トキヤ→音地の感情、湿度高いのもトキヤ√の特徴だろう。

音也→トキヤはあくまでも手強いライバルであり友って感じだがトキヤ→音也が重たい。

スタツアから入った僕はトキヤに対して凄い明るくキュートで奔放で可愛い曲歌う人だなって思ってからリピラブで「明るくて奔放で自由で人を引き付けるHAYATO様や音也は自分とは正反対」と悩むトキヤに逆に驚いた。

トキヤから音也に対する感情が重たいの、自分がHAYATO様を演じている内に擦り減らしてしまった「心」を音也はもっていて楽しそうに歌や演技をしているのを毎日見ていると嫉妬や羨ましい負の感情で苦痛を感じているからだし、音也自身はそれに全然気づいてないの、持ってる者と持ってない者の差が残酷。

 

でも、そんな2人もスタツアだと音也がクールでカッコイイ系の曲でトキヤが明るくキュートで曲で心から楽しそうに歌っていて、リピラブから受ける印象とは対照的なのに2人ともバリバリ似合っているの、ゲームからのファンはそれだけで感動する奴じゃん。自分に足りないモノを必死に足掻いて努力して手に入れた成長の証じゃん。

 

それにしても大恋愛エンドのトキヤ、自分の気持ちに素直になったからか、凄いノリノリというか、手慣れた感じで破廉恥してくるし、宮野真守の吐息量が凄いのに愛の台詞囁きまくってくるし、「トキヤくんてこんなに甘かったっけ!?」と驚くくらい甘い展開で恋人にしか見せない姿のギャップが凄い。

 

 

 

四ノ宮 那月

 

学業テストで3問しか正解しなかったけど、四ノ宮那月から「大丈夫です。一緒にがんばりましょう」と優しくされるのかなと思っていたら砂月に「ふざけるな!」と普通に怒られて泣いた。

 

音也ルートで「退学王キャキャ」してたら、四ノ宮那月くん4月の時点で天使だの運命だのと春歌にベッタリ接してきて5月には「この命にかえてあなたを救ってみせます」からの後ろからの抱きつきまでやってくるの、最初からフルスロットルで笑う。この学校は退学RTAで競い合っているのかもしれない。

それにしても四ノ宮那月くん、体長3mの大熊をあったり倒したこともある日向龍也と殴り合って、「お前ならガチで戦えるかも」と言わしめる程の強さなの!?からの1人ドラゴンボールレベルの砂月さんの強さを見せつけられて何のゲームやっているか迷子になる。

 

 

この那月√を遊んでみて分かったことは、那月砂月はアニメで説明不足感が凄すぎるだろ…ってこと。そりゃマシュマロでも「那月を知りたければいいからゲームをやれ、リピラブではなく無印をやれ」と言ってくるわけだ。まぁ僕は無印じゃなくリピラブを遊んでいる訳だけども。無印だと何が違うんだろ。

 

砂月、那月を守るために生まれた人格だけれども春歌はそんな砂月をもオトしてしまう。そんな砂月が春歌に「俺を忘れないでくれ…俺という存在がいたことを」と言ってくるシーンとかこんなんズルいよ~~~~~~~~~と泣いちゃう。初めての乙女ゲームで泣いちゃった。しかもうたプリで。悔しすぎないか?

 

最終的に砂月人格は消えてしまったが、砂月も那月の一部だから本当の意味で消えてしまった訳ではないという終わり方は普段の温和で天然な普段の姿とキングダムの時のようなステージ上での凛々しい姿のギャップが好きだったけど、そのギャップ自体に文脈あったのかという感動だったんだなって。

それにしても、僕の中での四ノ宮那月って、上上下下上上下下ぐるぐる回して出来上がり♪からのハナマルです♪っていう幼稚園の先生みたいなイメージが強かったから、リピラブでの穏やかで天然の中にSっ気が見え隠れする四ノ宮那月を見るとゾクゾクしちゃうな。

 

 

後半ずっと重たい感じの那月√だったが、大恋愛エンドになると、

「あっっっっっっっま!!!!!!!」ってなる。

春歌の視覚を覆って「見えないほうがずっと感じやすくなるんだぜ」っていう那月(砂月)
この男、DLsiteがるまにの18禁と全年齢向けのラインを凄いスピードで反復横跳びしている……!!!となるし、キスもやたら甘美である。エッッッロとなっちゃった。

 

 

 

来栖翔

 

僕「アニメ全部みて映画も観たし、来栖翔の事はわかったな!ヨシ!!」

リピラブを始めた僕「お兄ちゃん大好き双子の弟!?」

ぼく「し…心臓に病気!!!!????」

 

まじでアニメで日向大和と戦う前にやることあっただろ。僕はアニメ4期と映画まで観て翔くんのことを完全理解してたつもりだったけど、完全に氷山の一角だった…

 

翔くんの弟である来栖薫くん(CV梶裕貴)、翔くんの異変にすぐ気づくし、「翔ちゃんが体を守らないなら僕が翔くんを守る」と言って家にやってくるし、お兄ちゃん好き好き過ぎるだろ…と思えば、翔くんも薫くんの事大好きだし…なんだこの双子ってなる。

でも、来栖薫くんが春歌に「翔くんはこの学園に来てから身体への負担が凄い!」ってお怒りだけど、学園長との対決で無駄に全力疾走したり、女装したり、プールは足つかなくてバタバタしたり、身体への負担の原因は春歌や恋のせいじゃないだろ…!となっちゃう。

 

 

 

そんな弟も心配しちゃう来栖翔くんと春歌の関係。

自己紹介で翔くんの家来募集から始まるのドン引き展開になりそうなのに手を挙げる春歌は凄いし、家来になりたい理由がパシリにされていた過去を振り返って「人と繋がっている気がして嬉しかった」

それ故にもっと経験したいからという理由も凄いし、翔くんは翔くんで春歌のことを家来と言いつつ中学生時代に友達がいなかったことを聞いて「今日から友達だ!」と力強く言ってくれたり、ライオンに襲われそうになる*1と身を挺して励ましながら守ってくれたり、あまりにも良い子…黄金の精神の持ち主で、こういう子が幸せにならないのはダメ。応援してる。

そう、乙女ゲームなのにヒロインに同化せず、若い子達の恋路を見守る親戚のおじさんになって翔√を攻略していた。

 

 

全体的にリピラブのST☆RISHの面々がアニメ版と比べてまだまだ性格的に尖ってたり幼かったりする中で、翔くんは常に春歌を気づかってくれる優しさと守ろうとする強さとたまに見せる年相応の弱さのコントラストが完璧で、「この子めっちゃ良い子!応援したい!」という本能をくすぐってくるのがズルい。

そんな黄金の精神を持っているからこそ、全力で応援しちゃうし、2人とも奥手で付き合いそうな付き合わないある意味じれったい関係だったのに、クリスマスの時に決める時は決める漢来栖翔が「家来じゃなくて姫にしてやる。死ぬまで、離さないから。お前のこと……。覚悟してろよな」と告白するの、それまでの溜めもあって、うぉぉぉぉ!!ってなる。幸せになってくれ!!!!

 

 

しかし、2人の幸せは続かない。

そう、心臓病である。弟の心配通りに悪化してしまう翔くん。

雨の中倒れて春歌に「死ぬの怖い」って言えた翔くん。言えたじゃねーか。今まで他人の前では弱音を吐かず影で泣いて自分一人でずっと頑張ってきたからこそ、ようやく拠り所を見つけることが出来たんだと思うと…。

そして何よりも難病で他のどの子より辛い境遇でも弱音を吐かず、春歌に八つ当たり一つしなかったからこそ、初めて春歌に弱音吐くシーンは感動したし、春歌や薫くんの泣き顔が見たくなくて、笑顔にさせようと行動するの良い子過ぎるし、これを知ってスタツアとか元気なライブシーン見ると号泣するかもしれん。全てはスタツアに繋がるんだね。

 

それにしてもリピラブが本当に凄いと思うのは、成功する確率が50%の心臓の手術をアメリカに受けにいくだけでも十分盛り上がる展開なのに、ラストではそれだけでは飽き足らず手術成功した後の帰国のための飛行機まで墜落させるの「流石にやり過ぎたろ!!」と衝撃の死亡フラグ詰め込みである。ファイナル・デスティネーションか?

そして翔くんは全部のフラグをへし折って春歌の前にやってくるやん。やっぱり翔春なんだねと、完全に親戚のおじさんの気持ちになって「良かったね…幸せになって…良かった…良かった」と遠くからハンカチ握りながら幸せを眺める気持ち悪い存在になってしまった。

 

 

 

聖川真斗

 

乙女ゲームにおけるキスって大事じゃね!?と偏見を持っていたけど、リピラブでは攻略するキャラクターを選択する前に聖川真斗の事故チューしてしまうという衝撃的な出会いをする。すなわちどのキャラクターを選択しても初キスは聖川真斗になるという男性向けゲームなら結構ありえないことをサラッとやっていてビビる。感情がこもっていないキスはキスとしてカウントされないみたいなものなのだろうか…。

 

そして事故チューしてしまった聖川真斗氏はいたって冷静そうにしてるけど、心のダム崩壊してない?大丈夫!?まさかアニメと違って経験豊富なクールキャラなのかなと思っていたら、春歌の水着姿みて顔真っ赤になって「嫁入り前の娘になんて格好を……直視できない」といういつもの聖川真斗氏でよかった。

 

 

ここから聖川真斗と神宮寺レンの関係性を滅茶苦茶語りたいので語っていいですか?いい?ありがとう。

 

僕の中で神宮寺レンと聖川真斗の関係性って、「珍しく気が合うね」のワード多用で逆にずっと気が合っているようにしか見えなかったけど、リピラブだとバチバチのライバル関係の中に、互いに湿度が高く、他には見せない2人だけの世界(関係性)があるのが見え隠れして、こういうの……好き……ってなる。

神宮寺レンが「オレが手に入れられないものを持っていて、それを捨てようとしている」という重たい理由で聖川真斗に何かにつけて勝負を挑んでくるのは分かるけど、女装した聖川真斗に「このオレが美しさで負けただと……」で去って行くの何!?女装対決するの!?ってなる。神宮寺レンなら完璧な女装しそうだけども…。

ポケモンのライバル並みに聖川真斗に勝負をしかけてくる神宮寺レン、子供をあやす勝負をしかけてきて、ただ末っ子のレンはあやすどころか子供が泣きだしてしまってオロオロしてしまうんだけども、年の離れた妹のいる真斗の方はあやし方も慣れたもので、それを見たレンが「このオレが子供の機嫌取りで負けただと…」と去っていって陰で練習して欲しい。

 

本当に聖川√の神宮寺レンの存在感がデカすぎて

神宮寺レンの「オレにしないか?オレなら君をそんな風に泣かせたりしない」
春歌「わたし、泣いてなんか…」
神宮寺レン「泣いてるさ、ココが……」
胸に神宮寺さんの指先がトンッと当たった


攻略√じゃないのに、こんなん神宮寺レンしか許されないだろ。

 

そんなリピラブの聖川真斗と神宮寺レンは「こんなやつなんか!」と仲の悪さを強調しながらいざ共闘すると「お前のクセぐらい分かっている、心配するな」とコンビネーション攻撃繰り出せるの、これはもう勝てない。

また、アニメでたこ焼きを「火傷しそうに熱い生地の風味を引き立てるソース、タコ焼きという名に反してごく僅かしか入ってないタコとのスリリングな出会い」と食レポした神宮寺レンに驚いたけど、コロッケパン食べて「宇宙」と感動する聖川真斗に驚くのと同じ。この御曹司組似た者同士なのでは。

 

 

神宮寺レン、最終的に春歌を拉致までしてなんでそこまで春歌に対して執着あるんだと思ってると、春歌が「神宮寺さんは別に私のこと好きじゃない。だって目が…神宮寺さんはわたしを通していつも聖川様を見てるから」と言い出して、神宮寺レン→聖川真の想いが複雑に重過ぎて悲鳴出た。やばくないか?やばいよ!!!

そして友情エンドでは春歌を聖川様と神宮寺レンで奪い合う感じかと思いきや、神宮寺が春歌を通して聖川様をずっと見て、気にしていることを実感するだけの激オモ感情展開で気が狂いそう。いったい何だんだこれは。

 

神宮寺レンと言葉と拳に想いを乗せて殴り合いして最後まで理解者でありライバルって感じで終わったけど、こういうの見せられてうたプリSTのアンコールで神宮寺レンと聖川氏があんなに接近して仲良く歌うのって大事件だったんだな……と事の大きさに今更ジワジワと実感してきた……

 

 

聖川真斗と春歌

神宮寺レンばかり語ってしまったが、忘れてはならないのが聖川真斗と春歌の関係だろう。

聖川真斗の魅力って財閥 聖川家の嫡男として生まれた自分の立場をよく理解し、レールの上を歩き続ける人生、そんな自分の立場に悩み嘆きながら、春歌への愛をせき止め、自分の夢を追い続けることだと思う。

そして聖川真斗といえば「心のダム」

「心のダム」ってただのネタかと思いきや、「お前といるとつい時を忘れてしまう。わかっているんだ。このままではいけないと。しかし、俺はこの想いをどうにも止められそうにない」という聖川真斗の、学園のルールや親の決め事の中で春歌に対する想いを端的に表現していて素晴らしい言葉なのではと心を改める。

 

そんな聖川√の大恋愛エピソード、最初はすぐ顔が真っ赤になるし堅物そうで恋愛に奥手だった聖川真斗が見事なまでに肉食系になってグイグイくるのも良かったし、春歌と付き合えて嬉しいのは分かるけど、ライチの食べさせ合いっこしながら「今度はお前から同じことをしてくれないか?その指で俺に」とか「ああ、ライチよりも何倍も甘く俺の心を酔わす…それはこの…お前の唇だ…」みたいなポエマー全開でアニメとは違う魅力あるので、みんなゲームやるべきだと思う。ギリギリキモイ。

 

 

神宮寺レン

 

聖川真斗√の神宮寺レンが好き過ぎて神宮寺レン√がある意味心配だったけれども、神宮寺レン√の神宮寺レン最高過ぎる…!!!

 

 

この神宮寺レン、cv諏訪部 順一なのに声についてそんな褒められたことないって、そんな訳ないだろ!と声なき声が出たりするのは置いておいて、アニメと違って好きな相手にビリビリにちぎった歌詞を探し出されて作詞した歌詞を目の前で朗読されるイベントがまだないから音楽にもアイドルにも興味ない状態という僕からしたらある意味懐かしい神宮寺レンである。

女をはべらせるだけはべらせるんだけども、愛の人間なのに幼少期から父親や家族に愛されていなくて誰よりも愛を求めているの……良いよね

 

そんな神宮寺レンは負けず嫌いで外面だけの男かと思いきや、穴に落ちた春歌を救うために泥だらけになって「必要のない人間なんかいない。いていいはずがないのだから」とフォローしたり、水球対決では翔さんのことを気遣って勝負をあきらめたり、春歌のピンチになると救うために「・・・ここまでか。聖川っ!オレの腕を切れっ!]

と自分の腕を斬ろうとするの、内面も良い男なのが眩しい……。

 

 

そして恒例の女装イベント。

神宮寺レンにブラジャーつけさせるイベントに滅茶苦茶笑った。乙女ゲームって初めてなんだけど、男にブラジャーつけたい層までちゃんとケアしてあげるほどニッチな需要まで満たしていているの、乙女ゲームって凄いなってなる。そして女装にここまで本気になる神宮寺レンよ。聖川真斗に勝て。

 

 

 

神宮寺レン、誰よりも器用で人生楽勝ぽく見える彼が誰よりも不器用で空回りしていている中で春歌の素直な気持ちにふれていく中で、愛を知らずに育ったレンが最終的に愛のある生き方を受け入れられるまでになるの、進化しない枠と思いきや2回進化するポケモン枠みたいな成長具合で驚く。ストライクかと思ったらビートル枠だった。

そしてアイドル活動にも真剣に取り組み、他人からの好意にも素直になり、何よりも今まで斜に構えていた神宮寺レンが春歌に好きだと告白し、笑顔を見る為ならどんな努力も惜しまないという彼の姿を見てそれまで"神宮寺"呼びだった聖川真斗が「よかったな……レン」っていうの滅茶苦茶良くありませんか!?それはそれとして神宮寺レンと漫才師の役やることになった聖川真斗がただの関西弁喋る鈴村健一さんで笑う。

 

それにしても神宮寺レンの大恋愛√、それまで結構距離のある関係性だったから急にCV諏訪部順一さんの甘いボイスで耳元で「愛している」とか「好き」を何度も何度も囁かれまくるの、気が狂いそう。

 

 

愛島セシル

あ…ありのまま今起こった事を話すとリピラブでセシル√始めたら学園長が間違って魔王サタンを召喚してしまい、ふんどし姿で戦うもののサタンに体を乗っ取られてしまい世界中から音楽が無くなる危機の中で猫の呪いが解けたセシルが主人公の春歌と「アグナの歌」を完成させる為に行動していくんだけど、何これ!!??

 

なにこれ。(2度目)

 

僕みたいなアニメ勢でスイッチ版遊んでいる人はセシルも攻略対象だと知ってるけど、PSP版で初代やった人ってセシルが本当に隠しキャラで何も知らない状態でこのシナリオを進むことが出来てかつ、何も知らない人に「すごいからやって」と布教してたんでしょ。絶対楽しい奴じゃん

 

そんな楽しいセシル√のあらすじを要約すると「復活したサタンを封印するためには方々に楽譜が散らばる『アグナの歌』を完成させるしかない。そしてそのためにはミューズの加護を受けている王子であるセシルと魂にミューズを秘めた主人公春歌の力が必要」

ということらしい。

そもそもミューズってなんだ。

 

こうして『アグナの歌』を完成させるために学園内に散らばる楽譜を集めるためサタンに洗脳されたメインキャラ6人の元へ向かうことになる。ちなみにゲーム側の都合なのだろうサタンの呪いで1日で1ヶ月が経過するようになっている。コロナで犠牲になる学園生活レベルじゃない。僕なら留年を選ぶ。

 

ここから対峙していくだが、生まれの孤独さに飲まれた音也や、HAYATO様となり音楽に迷走したトキヤ、音楽を愛せないレン、那月と砂月の関係、自分の中の弱さと見つめ合う翔、ヒロインを鎖で縛り、服を徐々に破ったり、言葉責めしたり、最後にはスカートめくりしようとしてくるスケベ2000%の聖川真斗、セシル√は各ルートにあったそれぞれの闇と向かい合う展開で以外に面白かった。特に聖川真斗。

 

 

聖川真斗、抑圧された幼少期の反発かもしれないが、それでも春歌に「スカートめくりなんて小学生みたいな真似はやめろ」と正論はかれて「小学生の時に禁止されたから今やると楽しんだ!」と誇らしげに言ってくるの本当にいい空気を吸ってる。確かに幼少期にゲーム禁止だったゲーム好きは大人になると反動で凄い事になると言うし聖川真斗も同じで実は反動でスケベなのかもしれません。それでも正気に戻り自分がやったと知ると腹掻っ捌いて詫びを入れようとする。愛の洪水は止まらないのに自分を律することが出来るのが彼の魅力なのかもしれない。でも、セシル√の聖川真斗であんなにはっちゃけるならリピラブの面倒くさい男堂々NO1神宮寺レンは一体どうなってしまうんだーーーー!と思ってたら意外に普通でますます聖川真斗、お前一体何だったんだとなってしまう。

 

↑あまりにもリズムゲームのセンスがなくて春歌に対して常に温かい目を向けてくれそうなセシルが信じられないようなモノをみている表情になっててごめん

 

リピラブのセシル√、おふざけシナリオに見えて春歌への愛をキスで示そうとしてくる闇HAYATO様に対して、言葉よりもキスよりも音楽で「愛」を伝えて正気に戻させるの、「キスよりすごい音楽がある」というテーマにここまで真っ直ぐ応えてくれるとは思わなかったな。そうか?

 

↑音楽が流れると勝手に歌い出すセシル、ほとんどマクロス7のバサラ

 

ようやくサタンを撃破出来たと思ったら年末年始である。セシル√の春歌、苦労してようやく早乙女学園に入学したのに夢の学園生活10ヶ月が10日で過ぎてサタン撃退したら既に1月で卒業目前なの、キレていいし、早乙女学園の生徒たち、サタンの洗脳で学園生活ほぼ奪われたのに卒業オーディションは普通にあるの、怒っていいよ。

 

そんなこんなでセシル√の最後、卒業オーディションで春歌と離れ離れになってしまうのか…と思ってたら優勝したと同時にミューズ降臨してきて春歌が生きながら神となりアグナパレスに連れていかれ祀られながらセシルとイチャイチャするの、一体全体どういうことなの!?何なのこのシナリオ!!!???

 

アニメだと来栖翔の心臓のことや弟のこと、聖川真斗の妹のことなど色々カットされていて不満になったけど、セシル√のサタン周りを全カットは正しいと言わざるを得ない。ただ、OVAとかでやって欲しいよね。

そういえば学園長がセシルの母親との関係を匂わせてたな〜とツイートしたらマシュマロで「メモリー読んでください!」ときたので読んでみると

一十木音也と愛島セシルの関係、

これマジ!!!!!!????

マジなの!? 

僕は全然うたプリのこと理解してなかったやん…

 

学園長の過去ルートやりて〜

 

 

最後に

人生初の乙女ゲームだった訳だけど、もう大満足でした。イメージで男の子とイチャイチャするだけかなって舐めてたら自由の女神は倒れ、ヒロインが月行きロケットに磔にされて飛ばされかけ、女装のため男にブラジャーをつけ、世界を守るためサタンと戦って最終的に神として崇められる。そのハジケっぷりこそが乙女ゲームだったと確信しました。

ありがとうリピラブ。

 

 

で、これからのゲーム状況なのですが、FF16とかリピラブ優先して出来なかったゲームとか色々やりたいのですが、クリアして勢いでうぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおと続編(?)買っちゃった。

 

 

 

誰!!!!????誰なの!!!????

 

 

ボチボチやりますので、これからもよろしくお願い致します。

 

 

 

*1:ライオンと戦って傷を負った来栖翔に「破傷風にでもなったら…」と春歌が手当をすすめるの、何も可笑しくないのに少し笑えるの、聖川真斗が全部悪いんだよな