社会の独房から

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2023年の映画興行収入ランキングを見ながらグダグダ書く。

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2023年の映画興行収入ランキングを見ながらグダグダと無責任に感想を書く。自分とは関係ない金や数字の話は純粋に楽しいからだ。

参考にさせて頂いたサイト。

 

23年「映画興収TOP10」前年超え興収も喜べない訳 アニメの大ヒットが支える興行に潜む危うさ | 映画・音楽 | 東洋経済オンライン

東宝、2023年は配給24本中16本が興行収入10億突破 年間興収830億の見込み【興収10億以上の作品一覧あり】 : 映画ニュース - 映画.com

 

「2023年映画興行収入ランキングTOP20」

1位 THE FIRST SLAM DUNK 157億(邦画・アニメ)

2位 ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 140億(洋画・アニメ)

3位 名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン) 138億(邦画・アニメ)

4位 君たちはどう生きるか 86.6億(邦画・アニメ)

5位 キングダム 運命の炎 56億(邦画・実写)

6位 ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE 53.8億(洋画・実写)

7位 ミステリと言う勿れ 47.5億(邦画・実写)

8位 ゴジラ-1.0 46億(2023年12月24日時点)(邦画・実写)

9位 劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 45億(邦画・実写)

10位 映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)43.4億(邦画・アニメ)

11位 アバター:ウェイ・オブ・ウォーター 42億(洋画・実写)

12位 鬼滅の刃 上弦集結、そして刀鍛冶の里へ 41.5億(邦画・アニメ)

13位 ワイルド・スピード ファイヤーブースト 37.9億(洋画・実写)

14位 リトル・マーメイド 33.7億(洋画・実写)

15位 劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD 28.3億(邦画・アニメ)

16位 わたしの幸せな結婚 28.0億(邦画・実写)

17位 東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命 26.8億(邦画・実写)

18位 ラーゲリより愛を込めて 26.7億(邦画・実写)

18位 マイ・エレメント 26.7億(洋画・アニメ)

20位 インディ・ジョーンズと運命のダイヤル 25.8億(洋画・実写)

21位 しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 とべとべ手巻き寿司24.7億 (邦画・アニメ)

 

 

100億超えが3本

2022年は100億越えが4本あったが、2023年は3本。減ったように感じられるが2021年は1本だけだし、例年そんな感じなのでここ2年が明らかにおかしい。

その中でもスラムダンクが1位とは公開前誰が予想出来ただろうか。声優全交代や内容を伏せた宣伝に批判が集中してアンチスレとか凄い勢いだったものの、公開するや否や絶賛が駆け抜けたあの公開日は凄かった。

 

 

山王戦を映画化は予想は出来たけどこんなクオリティでやるかって感じである。原作も再注目され韓国でも大ヒット。鎌倉は聖地化して混乱という。スラムダンクは世界一面白いスポーツ漫画だし、山王戦はその中でも世界一面白い試合なので当たり前といえば当たり前だが。

 

そして世界的に『バービー』に次いで大ヒットしたマリオ映画が日本でも2位。

 

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任天堂のIPの強さをまじまじと見せつけられた。あの終わり方からしてヨッシー映画もいつかやりそうだし、ソニーと実写版のゼルダも計画しているので、いつか皆大集合のスマブラ映画をやるのかどうか。エンドゲーム並にヒットして欲しいぜ。それはそれとしてX(旧Twitter)では自分のことをマリオだと思いこんでるおじさんが自己主張強めのツイートしまくって嫌われるという人気になるって変な人に目をつけれることというのがマジマジと理解できる事が起きていた。

 

そして3位はコナン。念願の100億超えである。最近は映画の特典商法が叩かれたりしてるけれども、コナンは特典らしい特典をつけない拘りがあるみたいでその拘りを持ち続け100億超えは本当に凄いと思う。まさに国民的映画

 

 

感覚がマヒって来てるけど、100億なんて早々超えませんからね。コナン映画が26作目でようやく100億超えたのもそれまでの映画の出来でお客さんの信頼を獲得し続け、原作では安室と赤井という人気キャラを出すことに成功し、GWはコナン映画という恒例行事に育つまで積み重ねが出来たからで。今公開している劇場版の『SPY×FAMILY』が100億行きそうにないからって爆死ってそんな異次元レベルのハードルなんてコンテンツに突きつけるものじゃない。

まぁ、でも鬼滅から続いてきたジャンプ作品バブルも2024年は落ち着きそうである。スラムダンクみたいに過去の名作を映画化して100億超えそうな作品って思いつかないし製作が決定したチェンソーマンのレゼ編も2024年に公開されるか怪しい。ただでさえ製作会社のMAPPAはアニメーターの問題抱えているので急いで作るとも思えないし。鬼滅の無限城を3部作とかで映画してもそれは2024年ではないだろう。ハイキューの映画がどれだけヒットするかって感じかな。

 

 

相変わらず苦戦するディズニー

コロナ禍以降、Disney+配信のみだったり、劇場公開とDisney+配信が同時だったり、映画を公開しても早々にDisney+配信する戦略のせいで「いや…配信待ちでええか…」でお馴染みのディズニー。そんな状況の中でディズニーCEOが近年の作品が“偏り過ぎていた”と認めたりしてニュースになった。

ディズニーCEO、近年の作品が“偏り過ぎていた”と認める 「一番は楽しませること」「目的を見失っていた」 - ねとらぼ

 

ディズニーの苦戦は作品の偏りの問題よりDisney+の問題と作品の乱造の方が大きくねって思うけれども。

 

確かにコロナ渦以降の『ラーヤと龍の王国』からとそれまでの興行収入の差を見るとえげつない。

 

そんな中で100周年に気合いに気合いを入れて製作された『ウィッシュ』が世界的にコケている。評判も良くないので『マイ・エレメント』みたいにじわじわ伸びるタイプでもないのが辛い。ただ日本だと年末年始ブーストもあり興行収入伸ばして30億から40億ぐらいいけそうである。ディズニー的にはどれだけ目標にしてたか不明だが、ここ最近の作品と比べるとヒットである。というか海外のコケっぷりと見ると日本は頑張っているよ。

ポリコレ騒動含め色々あった実写版の『リトル・マーメイド』も日本でヒットしているし、インターネットというかXや5chやまとめブログだけ見ていると日本人ってディズニー嫌いのポリコレアレルギー白人崇拝者の差別主義者みたいな印象も受けるけどそれは声の大きな人が目立つだけの話っぽい。

 

あと、「MCU疲れ」「アメコミ飽きられ」が今年のトレンドだったと思うけれども、その状況は2024年も続きそうである。というか今のところ日本でもヒットしそうなこれからのMCU映画は2024年公開予定『デッドプール3』と2025年以降の『アベンジャーズ:カーン・ダイナスティ』『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』ぐらいしかなさそうだけど、メインヴィランであるカーンの中の人が有罪になってマーベル映画から解雇になったの、まじでどうする?どうなる?ディズニーって感じだ。一応ロキシーズン2でカーン問題解決しそうだけども、そんな重大なことドラマでやっていいのか問題が別で発生してしまう。結構詰んでないか?

 

 

劇場オリジナル作品の苦戦

よく映画はアニメが強いという話になるが、そのアニメに劇場オリジナル作品は入っていない。コロナ渦の影響もありスタジオ「スタジオポノック」の存亡がかかっている『屋根裏のラジャー』がビックリするぐらいコケているし 岡田麿里監督の『アリスとテレスのまぼろし工場』だったり、お仕事映画の『駒田蒸留所へようこそ』だったりと苦戦している。『君の名は。』以降オリジナルアニメ映画って増えたけど、殆どコケている魔境である。大ヒットするのは宮崎駿と新海誠と細井守だけ。そういう意味ではオリジナルアニメ映画でヒットを飛ばすディズニーピクサーって凄かったんだけども、それも続編路線に力を入れるようなので終わりである。

 

そんな状況の中で『君たちはどう生きるか』がここまで大ヒットするのが凄い。宮崎駿ブランドの強さ。ノー宣伝で宣伝費もかかってないのでそういう意味でも強い。

 

オリジナルの苦戦は実写もそうで、『キングダム』や『わたしの幸せな結婚』みたいな原作ありの実写版しかヒットしない。また『TOKYO MER』もテレビドラマを映画化だったりとオリジナルはヒットしない。だから映画はアニメが強いってなのは正確には正しくなくて、人気原作付きが強いっていう話になってしまう。 原作漫画が人気になってアニメで更にブーストして、入場特典を5弾ぐらいまで用意しての映画化の流れが最強である。だからジャンプが強い。

 

 

口コミ

ゲゲゲの謎がX(旧Twitter)を中心に口コミが広がり大ヒットしている。このSNS時代、口コミの影響力は凄い。同時にX(旧Twitter)だと揶揄軽蔑激怒嘲笑されて「コケて欲しい」とまで言われてる特攻映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら』がtiktok中心に若者から支持され口コミが広がって公開された先週比より興行収入上がっており30億から50億ぐらいいけそうな感じである。滅茶苦茶大ヒット。

 

 

元々tiktokで話題になった小説が原作の映画だし、X(旧Twitter)だと大喜利ネタにされたり馬鹿にされたり苦言を呈されたりしてるけど、tiktokのコメント欄だと「感動した」みたいな絶賛が多いので1つのSNSだけに閉じこもっているとSNS間の断絶に気づかなさそうである。

 

X(旧Twitter)が老人しか利用していないSNSという訳でもない。

【2023年12月版】人気SNSのユーザー数まとめ|X(Twitter)、Instagram、LINE、TikTokなど

20代では8割が、10代でも半分はX(旧Twitter)を利用している。

それでもやはり若者の話題の中心はX(旧Twitter)ではなくTikTokなのだろう。小説や音楽がTikTokの影響で大ヒットしたという話題はよく聞く。どれだけX(旧Twitter)で叩かれようと「うるせぇぇぇぇぇぇぇしらねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ映画観に行くぜっぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」という若者の精神、これからも大事にして欲しい。

 

 

話は逸れるが

『ゴジラ-1.0』はアメリカでも大ヒットしているニュースがよく流れてくる。恐らくその影響で日本でも粘り強く興行収入を伸ばしている。特撮という長く大人から軽蔑されてきたモノが海を通り超して大ヒットしているの、やはり嬉しい。逆に海外では大ヒットした『バービー』が日本ではコケ気味だったの、まぁバービー人形の人気の差が一番の理由だと思う。

 

 

『SPY×FAMILY』や『推しの子』を子供に見せていいのかという話題がちょくちょくある。同時にディズニーなどの海外のアニメ映画が日本で公開や配信されると「子供に観て欲しい!」という感想がよく流れてくる。親御目線的に海外アニメ映画によくある正しい啓蒙的内容は素晴らしいと思うのはよく分かるけれども、僕は性格が捻くれた子供だったので啓蒙的内容は大人になった今の方が素直に受け入れられる。やっぱり子供の頃って好感できるキャラクター達とドキドキする展開と少しいけないモノを見ているかのような背徳感のコントラストのバランスが良い作品が好きだったなって思う。子供が好きになる作品と大人が子供に見せたい作品って違うよねって話でした。

 

あと、個人的には好きではかった『しん次元!クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~』

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それがシリーズ最高の興行収入を突破した。やっぱり自分が嫌いだからと言って世間的にコケる訳じゃない。その逆もしかり。その意識はしっかり持ってないと陰謀論に染まると思う。ただ、どれだけ世間的に評価が良かったり、興行収入が良くても、大事なのは自分がどう思うかなので、そこだけはきちんと軸を持っておきたい。

 

 

2024年は

ただでさえ最近はハリウッド映画が日本でパッとしないのに2024年はストライキの影響で本当にヤバいと思う。日本でもヒットしそうなのは『ゴジラxコング 新たなる帝国』『デッドプール3』『デューン 砂の惑星PART2』『ジョーカー 続編』『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』『オッペンハイマー』

ヒットといっても続編ばかりだし限界は30億ぐらいっぽい中で『オッペンハイマー』がどれだけ日本でもヒットするのか未知数で興味ある。

 

日本の実写は『ゴールデンカムイ』『キングダム 大将軍の帰還』『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』『カラオケ行こ!』『サイレントラブ』『四月になれば彼女は』「アンナチュラル」と「MIU404(ミュウ ヨンマルヨン)」の世界線と交差する完全オリジナル映画『ラストマイル』

個人的にはドラマが阿呆で好きだった『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』が気になるけど、『ゴールデンカムイ』がどれだけヒットするのかなって感じかな。どこまでやるんだろ。

 

アニメは2年連続100億突破なるか『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』

監督・長井龍雪、脚本・岡田麿里、キャラクターデザイン・田中将賀の定番トリオ『ふれる。』

山田尚子監督の最新作『きみの色』

乃木坂46一期生・高山一実による小説を映画化『トラペジウム』

浅野いにおによる漫画をアニメ化『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』

そしてガンダムSEEDの続編映画。あとはサイクル的に細田守監督最新作きそうだけど今の所は情報なし。

 

ここら辺が2024年の要チェック作品になると思う。100億超ワンちゃんあるのコナン君ぐらいで2024年の年末ぐらいには「映画はオワコン」という過激なタイトルの記事が出てきそうな感じだが、感覚マヒっているだけである。それでけ頭に入れて帰って下さい。

 

最近は私生活が忙し過ぎてあまり映画観れてないが、来年は落ち着きそう。これからも映画を観てはグダグダ感想を書き続けると思うので2024年もよろしくお願い致します。