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クソな作品をクソクソ言いながら観るのって意外と楽しい話『けものフレンズ2』感想。

世間一般的につまらないと言われている作品ってありますよね。最近では平成最後のクソゲーと言われた『レフトアライブ』や平成最後のクソアニメと言われた『けものフレンズ2』などがありました。

確かに二作品ともつまらないと言われる理由がありまくる作品であり、クソと言われるのも納得なのですが私は意外と楽しめる事が出来ました。

個人的に楽しめるクソと楽しめないクソがあり、2作品とも前者だったなぁと思いまして、この度めでたく完結した『けものフレンズ2』の感想書いていきたいなと思います。

 

「乗ってけ!ジャパリビート(TV size ver.)-TVアニメ「けものフレンズ2」オープニング主題歌-」

 

1視聴者のツッコミあって初めて成立する作品

良い作品ほど、作品だけで漫才が完結して観ている人はただただ純粋に楽しめるだけで終わるのですが、クソな作品になればなるほど、画面ではボケが連発しているのに作中では誰もツッコマナイという漫才の不成立を起こしており、耐えられなくなった観客がツッコミとして作品に参加する事になってしまいます。

 

クソな作品と言っても『バーチャルさんはみている』のようなただただギャグが寒くノリが滑っていて、特に物語や展開などもない系のクソ作品の方が私は辛い。ああいうのは本当に信者向けの作品だと思うので、早めに自分はどちらか見切りをつけた方が良いと思います。

 

逆に『けものフレンズ2』は一応物語が存在しており、所々、作品のクオリティを犠牲にして視聴者に全身全霊でボケている所があって楽しめました。

例えば、第二話で謎の部品を見つけたらと思ったらCM開けで公園の遊具がいつの間にか完成していたシーン。行間を省き過ぎていてどう考えても意味が分からないシーン。

制作者も見直していておかしいと疑問に思わなかったのか疑問に思ってしまいますよね。

 

他にも9話でイエイヌちゃんが敵であるセルリアンと戦って未だかつて無いほどぼろぼろになっており、どう考えても瀕死にしか見えないのに主人公のキュルルは心配する様子も怪我の治療するなどの言葉もなく「おうちにおかえり」というシーン。

あまりにもキュルルが人の心を持ってなさ過ぎるシーンで物議を醸したが、ある意味それまで無個性だったキュルルが初めて「人でありながら人の心がない」というキャラクター性をもった瞬間でもある。ただ、心がないというキャラは最終的に「これが心か」と言いながら消えていくしかないのが厳しい所。

 

そして最終話でビースト登場により和解の流れかなと思いきや、そのまま瓦礫に埋まってしまい退場という流れ。普通に考えて瓦礫に埋まりそうな所を助けようとするシーンなどがあるだけで全然違うのにそういう動きが全くないの本当に凄い。

 

他にも大なり小なりおかしいシーンの連続であり、最終的にこの作品は一体何だったんだという疑問で頭がいっぱいになったが、上記のようなシーンなど意外と記憶に残っている所は多くあり、何だかんだけもフレ2から出てくる恐らく天然のボケに対して観ながらツッコムのが楽しいと思える所もあったからだと思うんですよね。

 

ただ、笑いのツボなんて人それぞれなので私が面白いと思ったボケが他の人は不愉快と認識する場合も多いと思います。そういうのは人それぞれなので自分にあうボケを探し続けて欲しいと思いますし、別にツッコミを入れたからといって作品のクオリティが上がるわけではなく、ただ自分の中で楽しめただけで、他の人に同じように楽しむように強制するのもよくないです。

 

 

けもフレ2』もそうですが、クソと言われる作品って大体、作中の登場人物の行動に一貫性がなかったり、そもそも理解出来ない、共感出来ない意味不明な事をする事が多いのですが、これは一種の作品全体を使っての大がかりな「ボケ」みたいな感じなんですよね。

しかもクソになればなるほど計算されたスマートなボケじゃなくて苦し紛れにたまたま出たような天然のようなシュールボケになっていくのでどこまでそれを「ボケ」として拾い「ツッコミ」出来るのかという楽しみ方があるという事だけ覚えて頂ければ幸いです。

2ヒトとフレンドの関係性

フレンズ達があまりにも飼育動物ばかり出てくる事や、キュルルのフレンズに対する冷たさなどがあり、テーマに「ヒトの身勝手さと動物の健気さ」があったのではないかとよく話題になっていました。

最終話でアムールトラというビーストの登場で所謂このテーマに対して一つの答えを出すのかなと思って期待していました。普通に考えてヒト代表であるキュルルとの関係性の改善から、ヒトと飼育動物の新たなる歩みの象徴になると思うじゃないですか。

上記でも書きましたがそうはならないのがこの作品の凄い所。結局瓦礫に埋もれてしまい生死不明で終わるんですよね(生きているなら普通は生きているかもしれない描写があるものだが全くないので死んだのかも)

じゃ一体ビーストって何だったんだというのが全く解明されないままなんですね。

他にも謎が色々あったのですがほぼ解明せず終わるんです。

確かに謎は謎のまま終わる事自体は他の作品でもよくありますし、あえて謎を残すのも一つのテクニックだと思うので問題ではないですが(個人的には全て解明してくれた方がスッキリするが)

「ヒトと飼育動物」の関係性の象徴でもあるビーストに関してはある程度の答えを出さないと今まで多くの人に言われていた「ヒトと飼育動物」もろもろは結局視聴者の考え過ぎと言われても反論出来ないし、それかどこまで行っても「飼育動物」はヒトに切り捨てられるものというのが制作陣の答えなら残酷なテーマだなと思ってしまった。

ビーストを持て余したのは少し残念に感じました

 

3最後に

前作の監督の降板の流れから色々荒れており、出来上がった『けものフレンズ2』も正直ヒトにはオススメ出来ない出来なので、前作ファン筆頭に怒る人が多いのも理解出来るし、それに対して「けものはいてものけものは居ないんだろ!受け入れろや」という

説教をするのも間違っているとは思う。ただ、ニコ生のアンケートで遊戯王アークファイブを超えたと言うことはこれからクソアニメが出るたびにお前らの『けもフレ2』が比較対象として話題に上がるけどそれでよかったのかという疑問はあるよね(空気にしてあげた方がみんな幸せになった気がする)