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実写ギャルゲー『サマースウィートハート(夏の甘い心)』レビュー

フォトリアルの究極系であり、まるで実写にしか見えないそのグラフックにゲームもとうとうここまで進化したのかと感動しない人はいない事で発売前から少し話題だったswitch新作ゲーム『サマースウィートハート』

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もともとは中国製のゲームに日本語ボイスを付けて移植した本作であるが、軽い気持ちでプレイすると「味わい深い翻訳」「サイコな女の子達」「唐突すぎる展開」の連続で、至高にして超次元の狂気が待ち構えている。そんな遊んでいて笑顔が止まらないゲームである本作の魅力を書いていきたい。

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 概要

 10人の女の子たちとの恋模様を描く、恋愛シミュレーションゲーム。プレイヤーは毎日のスケジュールを組み立てて生活を送りながら、女の子たちと交流を深めていく。

実写ギャルゲーではあるが、実写ギャルゲーあるあるの一つ、「出演しているアイドルの演技が棒過ぎて味わい深い問題」を解決する為に今井麻美さんや若林直美さんなど人気声優を起用しており、実写でありながらプロの声優が声を当てるという力技で味わい深い問題を解決している。キャラの名前も日本人名に直していたり、カルチャライズは凄く頑張っている印象だ(それ以外の要素がアレだが)

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 ↑メインヒロインの1人だが、自分の事を人間ではなく猫だと思っている節があり、その独特過ぎる世界観はプレイヤーの臓腑に染み渡る。

女の子たちとの交流

本作の基本行動はギャルゲーでよくある日程表で1日のスケジュールを組んでいくシステムだ。朝、昼、夕方、夜の4つの時間にそれぞれ行動を選択し、主人公のパラメーターを上げたり、お金を稼いだり、女の子と交流したり、休憩して体力回復したり様々。

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ただ、本作は『サマースウィートハート(夏の甘い心)』というタイトルなので、ひと夏の恋模様なのかと思いきや、そんなことはまるでなく、夏から春ぐらいまで続く長い長い恋愛シュミレーションが待っている(そもそも別のヒロインでは夏からスタートですらない)

普通の恋愛シュミレーションであれば、女の子たちの好感度を一つ一つ上げていくと少しずつ仲良くなっていくのが定番であり、最初は険悪だった女の子が自分に打ち解けていくのが心地良かったりするが、このゲームでは基本的に女の子たちが情緒不安定のため、何もわからない。初対面の時から好感度MAXのようにも見えるし、なんか急に怒られたり、険悪なムードになったり、泣かれたり、バカにされたり、急に笑顔になったり女の子たちの気持ちが宇宙過ぎてフラグも何も分からない。

そもそも恋人になるのがゴールなのに、割と序盤からほぼ恋人にしか見えない関係になってそのまま現状維持がずっと続く感じになるので、お話の起伏がほぼない。

 

また、女の子の気持ちは分からないが、次起きるイベントの名前と、そのイベントを発生させるにはどの能力を上げる必要があるのかが、ホーム画面の左上で全て分かるようになっている。

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これが親切過ぎて、次どのようなイベントが起きるのか予めすべて分かる。

例えば飼っているペットが行方不明になるイベントならタイトルが「ペット行方不明」と出てきて、「へ〜次のイベントではあいつ行方不明になるのか〜」と思いながらプレイするし、これをクリアすると次は「ペット発見」というタイトルが出てきて「あいつ発見されるのか〜」とイベントを進める前から全て分かる「城之内死す」状態がずっと続く。親御さんも安心してプレイする事が出来る。

ゴールはある

「女の子が情緒不安定でどこまで仲良くなっているのか分からない」、「タイトル通りてっきり夏が終わればゲームも終わると思っていた」「マイナーなゲーム過ぎて攻略サイトも存在せず、有力な情報すら皆無」という状況の中、ゲームの中で夏が終わり、秋が過ぎ去り、冬に突入し、最終的には春になった時にはこのゲームはもしかしたらエンディングが存在せず、一生完結しない恋模様を観るゲームなのではと疑心暗鬼にもなってしまった。ゴールが見えない歩み、それはまるで『シャーマンキング』でヨミの穴で修業しているような感覚に襲われたが、安心して欲しい。ゴールはあった。エンディングはある。私は感動のあまりガッツポーズしてしまった。これは『SEKIRO』でまぼろしお蝶を倒した以来である。サマースウィートハートとはまぼろしお蝶と言っても過言ではない。飛ばし飛ばしやっても1周10時間以上かかる大ボリュームなので覚悟を持ってやって欲しい。

 中国に四季は存在しない

また、基本的にカレンダー通りに進んでいくが、四季折々のイベントなんて皆無だし、クリスマスや、お正月など恋愛シュミレーションでは鉄板のイベントすらない。

そもそも1月、2月といった真冬の時期でも女の子達はタンクトップといった真夏の衣装しか着ないので、もしかしたら中国には四季が存在せず、夏しかないのかもしれない。中国について不勉強だったので、こういう事を知れるのは有り難い。

 

 最後らへんは心が折れる

このゲームはオート機能やスキップ機能もなく、女の子とのデート含めてイベントの種類が多くないのに女の子の好感度を上げる為に何度も何度も同じやり取りを見なければならない為、修行僧のような精神を持つ必要がある。

その上、イベントをちゃんと進めようと思ったら、サボらずきちんと主人公の能力を上げ続けなければならないし、毎日のスケジュールを組むのが面倒になったり、二周目の強くてニューゲーム状態で能力を上げる必要がなくなり、「休みをとる」という何もしない選択をしても、「休みをとっている」イラストのまま左上の朝、昼、夕方、夜マークが進んでいき、約25秒間も毎回これを見せられるという鬼畜仕様でプレイヤーの心を全力で折ってくる。

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↑女の子より主人公が寝てる姿を見ている方が長かった気がする

 

味わい深い翻訳とサイコで可愛い女の子たち

まずはこちらの画像を見て欲しい。

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ブーちゃんとはペットの名前だが、ものすごく精度の低いGoogle翻訳がここだけでなく全編に渡って襲ってくる為、プレイヤーのニュアンスを読む能力が試される。

またこのガバガバ翻訳が女の子たちのサイコ度を上げる役割をしている。次にこちらを見て欲しい。 

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天気が良いから地下鉄に誘う意味が分からない。地下やん。

こういうのも全編に渡ってあるのだが、それが翻訳のミスなのか女の子の性格なのかの判断がつかない。怖い。

ただ、そのガバガバ翻訳含めて、女の子たちとやり取りしていくとみんな個性的で面白い子が多いので、イライラよりも笑顔になることは否定できない。

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いきなりラオウの昇天ポーズする子がいたり、物凄い中二病な子いたり、自分を猫だと信じ込んでいる子がいたり、「くっ殺せ」の婦警さんがいたり様々でとても楽しい。

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 ↑のどかな公園でのデート中にいきなりこんなカッコイイポーズしてくる人、嫌いになれる訳がない。

そして本作の最大の魅力が、イベント時に流れる短めの動画だ。やたら種類が多く、色気があるヤツや、面白いヤツも多い。

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ここでテンションが上がらない人はこのゲームには致命的にあっていなので全くオススメできない。 

仲良くなると女の子から一方的に動画を送りつけられるのだが、これが変わったヤツが多い。例えば婦警さんから縛られ監禁されたような動画が送られて来て、もしかして犯罪グループに捕まった!?と焦っても、次の日普通にデートが出来るし、監禁は総スルーで???????となる。ここられへんで私は考えるのをやめた。

 

そして、動画が多いせいか、このゲームは2480円と比較的低価格のゲームでありながら容量が12.4Gと今度出るポケモン新作とかより大きいため、常に容量に悩まされるNintendo Switchでは辛い。

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 ↑中国版ではリアルマネーが必要だったデート中の衣装を変えれるガチャがSwitchではゲーム内アイテムでガチャ引けるため、安上がりだ。ただ、女の子間での衣装の数格差が凄くて笑ってしまう。

そしてここのガチャ画面などのBGMでfalcomの『イース・オリジン』『零の軌跡』の曲を無断使用してた事が判明。しっかりしろ。

理不尽なミニゲーム

恋愛シュミレーションといえばミニゲーム。本作でも3種類ぐらいミニゲームがあるのだが、滅茶苦茶不親切なのだ。

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上の画像のミニゲーム、説明もチュートリアルもなくいきなりミニゲームが始まり、困惑している間にタイムアップして女の子の好感度が下がる。タイミングよくAを押すなどの試行錯誤した上で、正解はA連打なのだと分かったが、無慈悲にもその間女の子の好感度がダダ下がる。そしてこのミニゲーム、主人公の能力値に依存するため、序盤が笑ってしまうほど難しい。

また、このミニゲームは使いまわしが多くて「男を捕まえる」「カクテルを作る」などでこのミニゲームを遊ぶことができる。いや、でも蓄電タンクってなに!?
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↑後は『カービィ64』のような落ちてくるモノを拾うゲームや
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↑絵柄が何枚あるのか暗記するゲームなどがある。

 

落ちてくるモノを拾うゲームや、暗記ゲームもチュートリアルや説明は何もないが初見から何となく分かる。ただ、一番遊ぶことになる蓄電タンクゲームだけ本当に分からない。蓄電タンクってなに!?

 

最後に

色々文句も書いたが、クリアした後の気持ちは清々しい。あまり人にオススメ出来るタイプのゲームではないが、開発費の高騰などで笑顔になれるゲームがCSで減った今、こういうゲームが遊べるのが懐かしい気持ちにもなる。

ただ、ボリュームが凄いので、笑顔目的でこのゲームを買っても途中で積むと思う。ぜひ、遊んでいる間に推しとなる女の子を見つけて欲しい。

 

少しでも気になる人はSwitchの容量を確認してこのゲームを買って遊んで欲しい。責任は何も持たないけどな!

 最後に一言

中国に四季が夏しかない訳ないだろ!