社会の独房から

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エルデンリングDLC影の地絶望絶叫壺YOUDIEDチクチク指紋盾クソカス紀行

「我が誉れを、ここに棄てる」

 

強敵と戦うのが好きなんじゃねぇんだ…強敵に勝つのが好きなんだよォォッ!の精神で霜踏み!霜踏み!霜踏み!で強敵たちを屠ってきたのも2年前の話である。あまりにも強過ぎたせいで弱体化された霜踏みに頼り切ったプレイで本編をクリアした僕が待望のDLC『SHADOW OF THE ERDTREE』を遊ぶために再び、エルデンリングの地に舞い戻った。

 

正直、不安しかない。

「このボスのこの攻撃はパリィが出来ます。はぁい余裕」なんていう高度なプレイは全く出来ないし、敵だけが楽しそうなエルデンリングにおいて理不尽には理不尽をぶつけれる霜踏みに頼り切った僕がエルデンリングDLCをクリア出来るのか。24時間ゴミ出しOKのマンションに慣れた身体でそうではない物件に引っ越したような不安がある。

他にぶっ壊れをネットで探してもこの2年間で軒並み弱体化されたりバランス調整されたらしい。くそ~~~!!!と思いつつDLCでの新ぶっ壊れに期待しながら遊ぶことにする。

という訳で今回はそんなエルデンリングDLC体験を書きました。どうぞ。

↑主人公が四股踏み、遺灰が四股踏み、敵が四股踏みしている懐かしい光景。

 

 

「あいつ、ワシより強くね?」しかいない

とはいえ本編を霜踏みでクリアしたので愛着も強く、いくら弱体化されたとは言え、「俺は霜踏みと共に生きる!」という固い決意のもと、コントローラーを握る。いうてラスボスも倒してエルデの王にはなったしレベルも150だし、緩すぎたらどうしよう何か縛りプレイするか…?ぐらいの余裕さである。慢心せずして何が王か。

 

そんな気持ちで戦う最初の強敵、孤牢の騎士。

今までのように

 

霜踏み!

霜踏み!

霜踏み!

 

どうだ!!!

 

しかし、そのダメージ量に目を疑う。

 

全く効いていないのである。

 

そして範囲が狭く、怯ませすら弱くなってる。瞬殺される僕。

霜踏みは捨てた。名刀月隠で食っていこうと思う。

 

判断は早かったが、ここからが悪戦苦闘である。霜踏みに頼ってロクにプレイスキル磨いてこなかったし名刀月隠使い慣れてないしそもそも2年ぶりのプレイだし孤牢の騎士戦は遺灰使えないし。というか純粋に孤牢の騎士が強過ぎる。挑戦して1分で死ぬし攻撃の届か無い距離から無慈悲に殺される。

世間が神獣獅子舞やレラーナに苦戦している間に全く先に進めない。

2日かかった。

洗濯も家の掃除もせず1人暮らし社会人の大事な余暇を全部使い2日かかってようやく孤牢の騎士を倒す。

達成感もなく苦痛なだけなんだし途中何度も諦めて資格勉強でもやろうかと思ったのに気づいたらコントローラー握ってる。怖い。脳内で「エルデンリングをやろう、気持ち良いよ♡」と天使の囁きが聞こえるかのようだ。中毒性。フロム脳ってこういう事だったんだね。

 

そして強敵の倒し方。なんてことはない。距離を取って月牙天衝を撃てば勝てるのである。

「戦技と遺灰ゲー」なのは本編と一緒。

弱攻撃や強攻撃なんていらない。盾で防ぎつつローリングで避けつつ月牙天衝で勝てる。

これが分かるとそっからは何度か死ぬだけで強敵たちを葬ることができるようになったきた。

 

しかし、まぁDLCの強敵たちは「ずっと俺のターン!」してて楽しそうである。

相手が攻撃して「おっターンエンドかな」と思いきや「何勘違いしてるんだ。まだ俺のバトルフェイズは終了してないぜ!」と連撃してくる。武藤遊戯と戦うモブの気持ちである。

耐えて耐えて耐えてやっとようやく1回攻撃出来るみたいなバランスなので、結果としてデカい戦技をぶつけるのが最適解になるのは本編もそうだったが、DLCのボスは更に何でもありになっており、グラップラー刃牙における地下格闘技の武器の使用すらOK版みたいになっている。露骨な開幕遺灰狩りは悪意しか感じられない。というか召喚サインをボス部屋内に書くんじゃない!その付近に嫌がらせのようにメッセージ書くんじゃない!!何が言いたいかというと煩いエーゴンは糞ってこと。それはそれとして、暴竜ベールは頭以外にもタゲらせて♡

 

 

一部のクソボスを抜いて序盤の強敵を倒せたら苦戦しつつもそこまで時間かからず行けると思う。なぜならMAPのあちこちにあるDLCの追加要素としての「影樹の破片」と「霊灰」でプレイヤーや遺灰を強化できるようになったのでそれを集め出すと強くなっていくのが実感できたりできなかったりするからだ。

「影樹の破片」と「霊灰」を集めるためにDLCとは思えない広大なMAPを探索することになるが、平面だけではなく立体的に入り組んでおり「この場所こうやっていくんだ!!」という発見が楽しい。

 

↑渡される地図。明らかに小さい。もっと拡大させて!!!!!!!!!!!!!!

 

エルデンリングといえば難易度や考察ばかり話題になるが、圧倒的な光景の数々も大きな魅力だろう。

指遺跡とか禍々しくて何かありそう…!!!!→大して何もないな。

青海岸とか幻想的な凄いことありそう…!!!!→大して何もないな。

奈落の森とか大して何もないし無駄に広大だけども二度と探索したくないな。

のパターンも結構あるけれども、それも含めて最初に到着した時の感動はプライスレス。

こんな所絶対に住みたくない!という場所をどうしてこんなに考えつくのかそれを観光出来るの楽しい。この雰囲気こそフロムのゲームに人気が出る所以だと思う。

 

 

そして、順調に攻略している間にある噂を耳にする。

「ラスボスが強過ぎて無理。指紋盾でチクチク攻撃で何とか倒せる」

はぁ~~~~~~指紋盾でチクチク攻撃だぁ~~~~~????

魔法剣士として月牙天衝1本で(たまに刺突盾に浮気しつつ)強敵たちを屠ってきたのに今から筋力上げて指紋盾でチクチク攻撃だぁ~~~~~????誉れはどうした誉れは!!!????

世間がラスボスに絶望し指紋盾でチクチク攻撃するなら僕が月牙天衝で倒して光になろうぞ。

 

 

そしてラスボス戦。

お前か―――――い!!!!!

冗談で全盛期と戦いたかったぜとか言ってたけど、あんなん冗談ですからね!!!本気にするなフロム!!!!まぁ月牙天衝で軽く倒してやりますよ。

 

 

無理だった。

いや、意味が分からん。何だアレ。1人だけデビルメイクライやってない?味方NPCもビックリするぐらい溶けたし。

なーにが優しい世界じゃミケラのカスが!!!こいつらマジ絶対殺す!!!!!!という狂気が僕を駆り立てる。ラスボスを倒すには俺自身が月牙になるしかない。

 

 

という訳でね。

フロムってプレイヤーを小さなでっぱりに向かってジャンプさせ落下させることで性的興奮を覚える異常者の集まりなのかなって思ってしまう地獄の道を何度も落下死し途中でコントローラー壊れて9000円の出費に血の涙を流しつつ進み、指紋石の盾をゲットする。そしてチクチク用の武器もゲットし、あとは指紋石の盾を持てる筋力までレベル上げ。魔法剣士としてやってきたのでビックリするぐらい筋力がない。

レベルを20ぐらい上げてようやく準備が整った。全部で10時間ぐらいかかった。

しねぇぇぇぇミケラ!!!!!

 

YOUDIED

 

いや、話が違うよ!!!!!

ラスボスの圧倒的手数にスタミナ足りなくなるわ!属性攻撃受けるとHP減るわ!!!ミケラにASMR2回囁かれると死ぬわ!!!!死にまくるんだが!!!!?????切り札攻撃は強過ぎるし。

否、それでも、確実に攻略できていっているのを感じる。

 

そして、その時は来た。

 

 

二度とその汚ねぇツラ見せんじゃねえぞクソボケがよ

達成感より解放感の方が強い。これでまた丁寧が暮らしができる。とりあえずトイレ掃除しよう…。

 

 

最後に

宮崎氏はインタビューで

「(プレイヤーが攻略サイトを使うことは)もちろん承知していますが、それを前提として何かを作ったり計画したりすることはありません」と宮崎は言う。「どちらかと言えば、情報をまったく入れず、手探りで進めたいと思うプレイヤーのニーズに応えようとしています。もしそれができないのであれば、私たちに改善の余地があると思いますし、これからはそうしたプレイヤーをもっと取り込めるように努めていきたいですね」

フロム・ソフトウェアの宮崎英高、攻略情報なしではプレイできないならゲームデザインに「改善の余地あり」と語る

 

とか言ってるけど、「ボスであるメスメル倒したらNPCイベント進めなくなる」はまだ理解できるんだけど「影の城に向かってる途中で」1部のNPCイベント進めなくなるの、これはもう無理だろう!!!!竜餐の巫女とか後から知った時にはもう心臓状態だったぞ!!!! 次回作までには反省してくれ。

 

 

本作、宮崎氏が「プレイヤーが耐えられる限界に挑戦した」と言っているけれども、まぁ攻略法がわかると意外とイケる。

後は誉れを、棄てよう。

化物には化物を。理不尽には理不尽を。クソにはクソを。複数で挑んでくるボスのはこちらも複数を。これがエルデンリングなんだね。

 

↑エルデンリングDLCを遊ぶと以前に可愛くて買った壺のぬいぐるみ、これどうしよってなるな