『トップガン マーヴェリック』が好き。間違いなく今年一番好きな映画だ。
前回、4DXの体感を完璧に言語化した(自画自賛)感想を書いた。
更に調べると世の中には4DX SCREENというのが存在するらしい。我らがトム・クルーズも「ユニークでリアル。この作品に適したフォーマットだ」とコメントしている。
トップガン マーヴェリック ScreenX上映。トム様「この作品に適したフォーマット」 - AV Watch
トムにそんな事言われたら観たくなるものだ。
トムだからね仕方ないね。
4DX SCREENというのは体感型アトラクションシアター「4DX」と、3面マルチプロジェクション上映システム「ScreenX」が融合した体感型シアターらしい。
109シネマズ 4DX/ScreenX/4DX Screen | 109CINEMAS 4DX
中々設備投資が大変らしく国内にある4DX SCREENは少ない。
・グランドシネマサンシャイン(東京)
・シネマサンシャインららぽーと沼津(静岡)
・109シネマズグランベリーパーク(東京)
・アースシネマズ姫路(兵庫)
の4箇所だけある(2022年6月6日現在)
ゆえに関西人なら必然的にアースシネマズ姫路一択。
更に調べるとこのアースシネマズ姫路は4DXの揺れがイマイチ弱いが、同じ建物にある他の商業施設が閉店した後にのみ上映される4DX SCREENエクストリームは揺れが凄いらしい。
20時からのみだけなので観終わった後に家に帰れるか微妙なのだが「考えるな、行動しろ!」と精神で予約した。今回は初の姫路旅行をかねてレポを書いていく。
姫路観光
関西の東の方に住んでいる人は姫路城に興味がなければ行くことが全くない姫路。
僕もなんだかんだ初めてである。
JR姫路駅に降り立つと「まねきのえきそば」が見える。
店内に入ると、背広の人達が皆静かに食べている。雑踏と構内アナウンスの音が何やら気分を盛り上げてくれる。
僕も皆と同じく駅そばを注文。姫路駅で1949年から販売されているロングセラーの名物グルメ。
「和風だし+中華麺」の絶妙な組み合わせ。
「安い」「おいしい」「速い」の三拍子が揃っているので駅でパッと食べるにも最適。美味。
何だかもう姫路を堪能した気がするがここからが本番。改札を出て次のお店へ。
「赤丸」
「姫路といえば、赤丸の豚汁である」と、大学時代のゼミの先輩が語っていたことを思い出す。僕は豚汁はかなり好きで、秘かに楽しみにしていた。姫路にきたら、これは抑えておかなければならないだろうと。
豚汁とかつ丼を注文する。
大きめの茶碗に入った熱々の豚汁にはトロトロの豚肉が沢山。
他は玉ねぎのみというシンプルな具材だけど、またそれがいい。
濃いめの味噌が体に染みわたってすごく温まる。好き。
そしてかつ丼。
サクサクのトンカツに少し甘めの出汁風味のトロふわタマゴが、ごはんとトンカツに絡み、幸福が訪れる。幸せはここにあった。
お腹も一杯になったので、我らがトム・クルーズに合う前に銭湯で身体を清めることにする。昔ながらの銭湯らしい「森の湯」へ行く。
僕は初めて行った地域の、老舗銭湯に行くのが結構好きだ。同じように見えて多様な銭湯文化が垣間見える。
この「森の湯」は値段も安いのにサウナは広いし、炭酸泉や石が敷かれてる足踏み浴槽まである。完全に当たりだ。
ただ、僕が身体を洗っていると全身に刺青が入った男達が5人ぐらい入って来てビビりちらしてしまった。勘違いして欲しくないのは、こういう老舗銭湯に刺青男がいるのは珍しくない。トキワの森でレベル6のコクーンと出会うぐらいの確率だ。ただ、流石に5人もいるとビビる。ほぼほぼ客が僕とヤク〇しかいない。しかも、ガラガラなのに身体を洗っている僕の隣に座ってくる。ガラガラの映画館で隣の席座ってくる人怖いのレベル100みたいな状況である。
少しでもシャワーの水が隣の人にかかってしまうと「何やっとんじゃコラー!!!!」と蹴りが飛んできそうなので出来るだけ踏ん張れるように足に力をいれながら身体を洗う。
トム・クルーズに合う前に身体を清めたかっただけなのにこんな事になるとは。生きた心地しないまま脱衣所に向かう。まぁ、ただ刺青男達も悪さをすれば行き場を失うことは理解しているだろうし、ここまで緊張することもなかったなと今になっては思う。とりあえずヤ〇ザは群れずマーヴェリックに生きて欲しい、と願うばかりだ。
予想外の事もあったが、腹も一杯になったし、身体も綺麗になったので、そろそろ今回の旅の目的、アースシネマズ姫路で『トップガン マーヴェリック』を4DX SCREENで体感する。
アースシネマズ姫路の4DX SCREEN
僕は元々4DXが好きではなかった。アトラクションとしては良いけど、基本的に鑑賞の阻害になると思っていたからだ。今僕は誰主観で映画を見ているのか迷子になりがち。今度シンウルトラマンが4DX上映するらしい。風呂入ってない長澤まさみの匂いを嗅ぐシーンで実際に香りを使った演出してきそうだけど、いや、そんな演出いらんなと僕は思ってしまう。
しかし、『トップガン マーヴェリック』は凄い。空戦シーンの没入感が増し増し。4DXは『トップガン マーヴェリック』の為にあったのだと思ってしまう。何気に眼鏡をかけている人にはウザさしかない水滴演出が海軍らしい事しているワンシーンだけなのもポイント高い。
そしてアースシネマズ姫路の4DX SCREEN。
端的に言うと最高だった。お前がNO1だ。
3面スクリーンを最大限に利用し、左右に広い映像の臨場感。特にコクピットのバストショットが中央で、左右のスクリーンで翼までフレームインしながらの、ドッグファイトの迫力。圧倒的に青空感。いやたまらん。正直アトラクション要素も大きいので初回での鑑賞は普通かimaxをオススメするけど、2、3回目に4DX SCREENは大いにあり。
また、『トップガン マーヴェリック』は複数回観ても飽きない所か、泣くポイントが増えていく。今回はハングマンが嫌なこと言ってくるシーンでこんなこといいながらこの後こいつは……で泣ける。あと吹き替えの中村悠一がハマり過ぎてて最高。ハングマンいいよね。
しかし、アースシネマズ姫路の4DX SCREENは問題点もある。真ん中のスクリーンは問題ないが、左右のスクリーンが設置されている誘導灯と光が被っているのと、左のスクリーンなんて非常扉の場所とも被っているので、一部へこんでスクリーンが欠けているのが気になってしまう。
映像と誘導灯の光が被るの完全に没入感への阻害である。
もしかしたら元々4DX SCREENを想定してなかったのではと考えるしかない劇場の作りになっている。昔ある芸人が「東京ディズニーランドは一度中に入ると現実世界の風景が見えないようになっているが、USJは中から高速道路がハッキリ見える。こういう所が関西人」(うろ覚え)と言っていたが、このアースシネマズ姫路もそういう点で完全に関西人クオリティと言わざるえない(僕は他の4DX SCREENを見たことないので、他の場所も同じならごめんなさい)
その日は何とか家に帰れてヤクルト1000を飲んで寝るとヤクザに身体を永遠揺すられる夢を見ました。