社会の独房から

映画やゲーム、漫画など。

【2001年宇宙の旅を原液のまま一気飲み】映画『海獣の子供』感想

大昔に『2001年宇宙の旅』という名作SF映画があったのですが、これがまた中々難解な内容と素晴らしい映像美の映画で、後生の作品に多大な影響を与えた。 この『海獣の子供』は『2001年宇宙の旅』をこの令和の時代に全く薄める事をせず原液のままで…

死ぬ前にゴジラに踏まれたい。映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』感想。怪獣賛歌と狂人ドラマ

私が映画館で初めて観た映画は『ゴジラVSキングギドラ』だった。 それ以来、私は平成ゴジラシリーズ(VSシリーズ)と共に育ったと言っても過言ではない。 そんな私はゴジラに憧れ、「ぎゃおぉーーん、ぐぁおん!」と文字にするのが非常に難しいゴジラの鳴き…

映画『貞子』感想。日本が誇るホラーアイコンの終わりと棒読みババァ

1998年、邦画界においてホラージャンルに新たなムーブメントを巻き起こす作品が現れた。日本の原点たる怪談にも似たテイストを備えながら、ジメジメと陰湿で寄り添うような恐怖が日本中へとヒットの輪が広がった、中田秀夫監督の『リング』だ。 “見た者は1週…

ゴジラの永遠の好敵手、キングギドラの歴史と戦績を振り返る

キングギドラ、それはゴジラの永遠のライバルにして、金星にあった高度な文明を3日間で滅ぼす程の宇宙怪獣だったり、メカ化したり、高次元怪獣になったり、様々な変化を伴いながらゴジラを苦しめてきた最大の敵とも言える。ゴジラのライバルと言えばギドラと…

『わたし、定時で帰ります』に影響されて定時に帰る事が多くなったら人生について考える事が多くなった話

TBSドラマ『わたし、定時で帰ります』が始まって普段から定時で帰っていた事務のおばちゃんが「わたし定時なんでかえりま~す」と吉高由里子のモノマネしながら帰るようになって殺意が沸く毎日。 そんな大きすぎるマイナスがありながらも個人的には今期で…

【ドラマ版スカッとジャパン】映画『コンフィデンスマンjp』感想【ネタバレなし】

映画観客上級者である私は予告で長澤まさみさんが「みんなまんまと騙されたでしょ~」と思いっきり笑顔で言ってるもんだから観る前からこれ敵の思惑通りに見えて実は最後の最後に長澤まさみさんがすべて私の計画通り~と言ってどんでん返しがあるんだろうな…

今ならゲームが苦手な人にもお勧め出来る『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』感想。フロムの優しさと厳しさに包まれて

平成最後の話題作であり、発売してしばらく経っているがその難易度故、「一般人にはお勧め出来ない」や「イージーモードつけろ」という意見があったり、攻略記事を書いていた記者がチート使っていた事が分かって炎上したり、その世界観の奥深さや、英語版の…