社会の独房から

映画やゲーム、小話など。

ポケモン初代世代直撃の映画『名探偵ピカチュウ』感想。それはまるで夢のような

初報の時は全体的に「気持ち悪い」や「怖い」などの声が大きかったけど、公開前に映画『ソニック・ザ・ムービー』という本物の奴の予告が発表され「なにこれ80年代の作品?」「本当に気持ち悪い」「こういう所セガ」「任天堂と比べてセガは」と酷評されたため

相対的に評価が上がった気がする『名探偵ピカチュウ』の感想書いていきます(ソニックソニックで楽しみだけどね)

The Art and Making of Pokémon Detective Pikachu

 ポケモン初代世代を狙い撃つ構成

主人公のティムは「昔はポケモンが好きでポケモントレーナーを目指していた」という設定なのだが、それは子供の時にポケットモンスター赤緑青、ピカチュウ版に出会い、電池を何個空にしたか数えられない程プレイして遊んだものの大人になるにしたがい何時の間にかポケモンから離れていったアラサー時代の私と重なる事が多く、そんなティムがピカチュウと触れあっていく内に少しずつポケモンと打ち解けていき、自分の中の大切なモノを思い出し、最終的にはピカチュウが大切なパートナーになる。そんなティムを観てしまうと私も家に帰って久しぶりにポケモンやりたくなりましたからね。(株)ポケモンゲームフリークの思惑通りですよ。

 

 また、もはや老害にもなっている私たち世代が大好きな『ミュウツーの逆襲』がストーリーの下敷きになっているのもポイントが高い。

ポケモンと人類が共に生きる世界観とその裏で行われる遺伝子操作と人間のエゴという科学の功罪(あのやたらとハイスペックなミュウツー絶対捕まえるボールとビームも再登場する)

そしてそれに振り回されしまったミュウツーと、ピカチュウとの絆を武器に危機に立ち向かう主人公。あの作品ほど重厚さのある哲学的なストーリー性はなかったものの(老害的発言)ファミリーでも安心して観れるまとまったお話になっているなと思いました。

また、エンドロールの初代ポケモンのドット感と漫画ポケットモンスターSPECIALのイラストといい、ポケモンユニバースの総決算みたいになっているのもポイントが高いですね。

 

現実世界そのまんまでポケモンがいる理想郷

舞台となるライムシティがオタクが私たちが想像した「現実世界にそのまんまポケモンがいる描写」がうま過ぎて監督のロブ・レターマンのこだわりを感じました。

子供の時に1度は考えると思うんですよ、ポケモンとの共同生活。

ゼニガメが消火活動したり、カビゴンが道ばたで寝てしまって邪魔だったり、そういう特別な事がなくてもただ純粋に普通に人間の隣にポケモンがいる。そんな夢のような」映像や「ずっと観たかった」映像を観させてくれただけでこの映画の価値があると思うんです。最高なんですよ!

また、コダックバリヤードの出番が多いし表情がやたらと豊富なんですけど、パンフレットで監督がこの二匹のポケモンが好きと仰いて「自分の推しは動きの観察も完璧で、隠さず全面に押し出していく感じ、まさにオタク!」と一人テンション上がりました。やっぱりこういう系の映画はオタクが作っただけでも観る価値が増えるなと思いました。

 

声優問題

芸能人が声優をしているという事で結構荒れましたが、私的にはこの映画は吹き替え版をオススメです。

 

林原めぐみ三木眞一郎というロケット団コンビが声優として登場したり、ポケモン映画では欠かせない人物山寺宏一も参加しており、ポケモンファンは感動するポイントも増えると思います。

また、問題となったピカチュウ役の西島秀俊さんの演技ががそこら辺にいる冴えないおっさんでありながらピカチュウの可愛らしさは健全という東京タワーの様なハードルを超えた自然さがあり、怒ったり猫被ったり、拗ねたりなどの様々な演技を巧みに使い分けていておっさんピカチュウ可愛いってなるのでオススメです。

後一部で騒がれたピカチュウの声優は大谷育江 じゃないと嫌って話、この映画に限ってピカチュウの声優に大谷育江 は絶対にダメだからね。映画みたら分かるけど映画の中のピカチュウの声優をやってはいけない人第1位が大谷育江なのでそこんとこよろしくお願いします。

 

最後になりましたが、最近のポケモン映画は新規だけではなく最近のポケモンアニメを観てない層や、ポケモン自体離れてしまった層も同時に観て貰おうとしている節がありますが(2019年にやるミュウツーの逆襲のCG版が顕著)この『名探偵ピカチュウ』はそういう懐古主義の人もポケモンあんまり詳しくない人でも、ポケモン初見の人でも誰でも楽しめる問口の広い作品になっているのが間違いないので全ての人にお勧め出来ます。

是非劇場で観てはいかがでしょうか、最後まで読んで頂きありがとうございました。