社会の独房から

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「R-1ぐらんぷり2020」感想。無観客でも上沼恵美子さんに酷評されても野田クリスタルは面白い

新型コロナ感染拡大予防のため、一般客の来場を取りやめて無観客という、お笑い芸人さんからしたらやり辛く、審査員からしても客の反応が確認出来ないため、本人のセンスが今まで以上に問われるという前代未聞の大会となった「R-1ぐらんぷり2020」

振り返りつつ、感想を書いていきたい。

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Aブロック

 

【仮装研の女】メルヘン須長

 『科捜研の女』風のテロップ芸でSNSあるあるするネタ。

「みんな騙されないで!アイコンを可愛い女の子にしている人の3割は、おっさんよ!」とか「新人声優はブス」とかネタがネタだけにTwitterとかでは大不評である。個人的にはそれで怒るTwitter民含めてネタが完成している気はする。

「質問箱をやってるやつは、バカ」は真理。

 

【ナニワの濃いくちアクター】守谷日和

取り調べ受けている最中に落語になるネタ。

重要亭参考人は好き

 

【謎の脱力系ロッカー】SAKURAI

ギターを弾きながらのネタ。

エンタの神様臭が凄いが、エンタみたいに客の笑い声とエンタ的字幕演出がないため、中々辛い。それはそれとしてイチイチ「ハッ!」を挟むのが流行らせようとしている?無理だぞ。

 

【ハイパーオモシロクリエイター】野田クリスタル

マヂカルラブリー」の片割れ。

自作のゲームをツッコミながら遊ぶというネタ。

映像にツッコミを入れる陣内メソッドなのだが、当の陣内さんは2020年元旦の「ドリーム東西ネタ合戦」でダダ滑りしたので、世代交代かもしれない。

個人的にはAブロックで一番面白かったので勝ってくれて良かった。

 

Bブロック

 

【円熟のコント男優】ルシファー吉岡

気持ち悪さを全面に押し出した芸風で観客がいたら悲鳴が凄かっただろうから数少ない無観客で得をした芸人だと思う。

投票で他3人が横並びで、一人だけ圧倒的に票が入っていなかったのに堂々としていたのが一番面白かった。

 

【令和のちょうヤバ芸人】ななまがり森下

見たことあると思っていたら「水曜日のダウンタウンの令和当てる企画に出た歯姫の人」だった。まさかこんなネタするとは思わなかった。

乳首を隠せない人というそれをR-1でやる勇気とそれで決勝まで勝ち進めるR-1とそのネタで投票数トップ横並びになる現実が凄い。

 

【ひとりぼっちの哀愁劇場】パーパーほしのディスコ

パーパー」の片割れ。

自分のプリンを食べたことを彼女に聞くと「浮気されていた」という事実が判明するネタ。

面白いっていうか切なく、泣けてくるんだが、パーパーのネタを一人でやってるだけで、ピン芸でやる意味あるのかって思ってしまう。

 

【この芸人いとをかし】すゑひろがりず南條

2019年のM-1でも大活躍したのに、例年に比べて放送が遅かったため、新年の番組に思っていたほど呼ばれなかったある意味不憫なコンビの片割れ。

相変わらず巧いけど、ピンよりコンビ芸の方が面白いなと思いました。

それでもBブロック勝ち上がり。

 

Cブロック

 

【帰ってきたネタ職人】ヒューマン中村

独自の世界観で滅茶苦茶面白かったけど、NHKの受信料ネタとか審査員が中々評価出来ないのもわかる。アンダーグラウンドで頑張ってほしい。

 

【はじけろ!怒りのボルテージ】おいでやす小田

 2016年からずっとR-1に出ている。笑い飯みたいにいつかトップとって欲しい。

 

 【出勤!お笑いレスキュー】ワタリ119

180秒でフリップ119枚使ってネタをすると宣言しながら中々始まらなかったのでレイザーラモンRGの『あるある言いたい』ネタみたいになるのかと思いきやそこからの怒涛である。象さん見えなかったのも良い。

Cブロックで個人的に一番好き。

 

【敗者復活】大谷健太

フリップと早口言葉ネタ。

大谷健太のボケた後のドヤ顔が好き。

 

ファイナルステージと総評

モンストネタの野田クリスタルさんが優勝。

 

これ絶対に本家モンストとコラボCMすると予想。

南條さんも悔しいだろうに、鼓叩いてるのも良い。

 

野田クリスタルさんはマヂカルラブリーとして2017年にM-1グランプリのファイナリストだったが、ネタ後に審査員の上沼恵美子さんに「一生懸命頑張ってる。頑張ってるのはわかるけど、好みではない。」と言われ「よう決勝残ったなと思って。」と酷評され、ファイナリスト最下位になった過去を持つ。

 

それでも自分の芸風を磨き続けて、今年R-1で優勝し、ステージの上で「えみちゃんありがと〜!!」って叫ぶのはそれまでの物語の厚みを感じられて熱い。

酷評された事をネタとして笑いに変えられる野田クリスタルさんの強さと、そんなネタを提供してくれた上沼恵美子さんの偉大さが垣間見えて好きだ。おめでとう。

 

司会者の蛍原さんが微妙だったり、審査員の人選はこれで良いのかと思ったり、色々思う事はある。少なくとも司会者は東野さんとかの方が良い気がするが。

 

今回は無観客だった訳だが、観客の笑いがないと全体的にデバフがかかってしまうのは確かだが、思っていたよりネタ自体に集中できるので、これはこれで良いなと思う。

後まぁ、M‐1と違って総評が終わってからの意外に長いトークタイムが良い味だしているので大事にして欲しい。

 最後に一言

乳首隠さないダンスは女子高生の間で流行って欲しい(すいません)

 

 

 

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  • 発売日: 2017/03/19
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