ちょっとエッチなゲームを買う時にTwitterで「手が滑って購入ボタン押しちゃった」や「紳士的ゲーム買った」など冗談言いながら、あるいは己自身と他人を誤魔化しながら購入報告をするのではなく、断固たる決意を持って購入ボタンを押し、えっちなゲームを買った事を堂々と報告する。そんな大人に僕はなりたい。
これまで『廃深』などADVの名作を世に出していたqureateの最新作はローグライトタワーディフェンスゲーム。
その名も『デュエルプリンセス』
10人のお姫様による、紋章の争奪戦を描いた本作。STEAM版は諸事情により現状未定になっており、Nintendo Switch専用となっている。今のPS4から発売されないゲームということで、どういうゲームなのか想像してもらえると思う。
そう、ちょっとエッチなゲームなのだ。
CERO:Dの限界を挑んだようなLIVE 2D表現でおっぱいはプルンプルンするし、お尻を揉み放題だし、媚薬や電マプレイ、『超昂天使エスカレイヤー』『超昂閃忍ハルカ』『超昂神騎エクシール』でお馴染みスライムプレイもある
主人公となるお姫様たちは姫騎士から眼鏡、幼児体型、巨乳、貧乳、勝気、生意気、気弱、クール、ドジっ娘、天然ボケ、能天気、癒し系、素直、ぶりっ子、内田真礼が演じそうな中二病、ツンデレなどなど王道にして覇道の福利厚生が行き届いている。
そして何よりも姫同士による関係性が重たくて素晴らしい。
幼馴染だったり、主人と下僕だったり、一方的な重たい愛だったり、10人のお姫様はそれぞれが何かしらの関係性を持っており、その中ですれ違いやお互いを想い合うからこそのデュエル(決闘)になり、最終的に打ち解け、お仕置きという名の「紋章の移動」(セ〇クスの隠語)をしてハッピーに終わる。
えっち好きだけではなく、百合同士の戦いが大好きな人にオススメ出来るゲームにもなっている。
大体10時間ぐらいでクリアできたので、ここからより具体的なレビューを書いていく。
概要
世界観は2020年に発売された『プリズンプリンセス』の続編。本作では魔王を倒した後の世界が描かれているが、プロローグで全て簡潔に説明してくれるので未プレイでも問題なし。
前作の後に今度は大魔王が復活してしまう。大魔王を封印するにはお姫様たちが体に宿す紋章を集める必要がある。お姫様たちは互いに協力し、大魔王を封印することを目指す。しかし彼女達はそれまでの生き方も身分も立場も文化も違うので、手を取り合うことがうまくいかない。ならば殴り合い。世界の命運をかけたデュエルが始まるのだ。
公平なトーナメント式
10人のお姫様によるデュエルなので、プレイヤーは1人のお姫様を選び、暗黒武術会の不公平さを極限にしたようなトーナメントで残り9人とお姫様を倒していくスタイルだったり
『金色のガッシュ!!』のように滅茶苦茶敵に狙われるスタイルで残り9人と戦うスタイルなのかなと思っていたが、そういう訳ではなく、公平なトーナメントを採用している。
すなわち、10人のお姫様それぞれに専用のストーリーがあり、3ステージ制で、ボスとなる3人のお姫様を倒すとクリアになる。
↑最初選べるお姫様は1人だけだが、クリアしていくと10人全員選べるようになる
そして10人全てのお姫様でクリアするとゲームクリアとなっている。1ルートが1時間ぐらいであっさり気味。選んだお姫様で戦った相手以外はストーリーで出てこないので10人全員が集まることはない。
大魔王を倒すために世界各国のお姫様が戦うゲームなのに大魔王の存在感も滅茶苦茶薄い。10人のお姫様以外誰も存在しない世界なのだ。
全体的にストーリーはアーケードゲームのような展開の速さなので、あなたに好みのお姫様がいて、そのお姫様と一生を過ごすほどの大冒険をしたい場合は、少し物足りないかもしれない。
デッキ構築とタワーディフェンス
対戦するお姫様のステージは複数マスで構成されている。
通常戦闘の「エネミー」、報酬は多いが敵が強い「エリート」、ユニットを購入したり強化できる「ショップ」、探索して報酬を得たりユニットレベルを上げることができる「キャンプ」、お姫様のサブストーリーを楽しめる「ストーリー」などルートを選びながら進んでいくのは『Slay the Spire』で有名なデッキ構築型ローグライク。最近腐るほどよく見る奴である。
お姫様たちの戦いは、相手の拠点と向かい合った状態で開始する横スクロールのタワーディフェンス。時間経過で溜まるマナを使用して、カードゲームのように配られる手札からユニットを出撃させ、相手の拠点を破壊したら勝ち。ユニットは剣、槍、弓の三すくみになっており、特に序盤は敵のタイプに合わせてユニットを選ぶのが攻略の鍵となっている。
また手札に同一ユニットがある場合、合成して強化する「オーバーライド」を発動することができる。
ユニットは全部で50種類と豊富。最初は10種類しか登場しないが、お姫様のストーリーをクリアすると、固有の専用ユニットが他のお姫様でも解放されていく。
高コストで高レアリティのユニットほど、ステータスや特殊能力が強力だが、低コストやタンク役の盾兵もしっかり使わないと敵に押し切られたりして負ける。
ユニットを集めてデッキを強化するゲームに見えて、実はユニット数が少ないほど安定するゲームバランスは少し残念。終盤はコスパが良いユニットだけのデッキを構築すると脳死で楽に勝てる。
このゲームの鬼門はお姫様ストーリーを1、2人しかクリアしてない序盤である。有能なカードの種類が少ない。
一度でも劣勢になると中々挽回が難しい。変にコストの高いユニットを手に入れるより、低コストオーバーライド狙いとタンク要因を集めていきたい。
↑ステージの最初と最後にある会話パートがフルボイスなのはポイント高い
バトル中、時間経過と共に増えるスキルゲージが溜まり、お姫様毎に固有のスキルが発動できる。また、敵のお姫様もHPが半分になるとオーバーライドしたユニット複数体とスキルを使ってくるのでその対策は必ず持っておこう。
問題点もある。
ストーリー的に仕方ないが、同じお姫様と何度も戦うので、段々と新鮮味が薄れ飽きてくる。お姫様毎に得意な戦闘スタイルがあったり、新しいお姫様で始めると固有ユニットが解禁されるが、個性的なユニットは少なく、大体同じような戦闘スタイルになってしまうし、難易度も段々易しくなるので6人目のお姫様ぐらいで飽きてくる。クリア後のやりこみ要素がないのも悲しい。
↑相手のHPを50%以下にしてBREAKしてからが本番
必勝法としては
三すくみが大事なので、戦闘が開始したらすぐにユニットを出すのでなく相手の出方を伺い後出しで有利なユニットを選ぶこと。相手のHPが半分になったらスキルと共に強力なユニットが出てくるので、こちらもスキルを温存するなど対策をしておくと大体勝てるよ。
個人的オススメユニット紹介
↑冒頭からクリアまで役に立つ貴重なタンク。率先して2枚集めたいし、レベルも上げたい。
↑回復手段が乏しい本作での貴重なヒーラー。
↑低コストでドロー機能もある。高回転してくれるので便利
お仕置きと下卑た快感
ステージ最後にボスとして待ち受ける他のお姫様を倒すと、「お仕置き」パートがスタートする。ここが本作の明確なストロングポイントだろう。
大魔王を封印するためにお姫様の体にある紋章をすべて集める必要があり、お仕置きは負けたお姫様の紋章を勝ったお姫様に転移させる為の清らかで神聖な儀式。
氷や羽箒やボディタッチなど様々なアイテムを駆使して刺激を与え、お姫様の体温と心拍数を上げて、紋章を浮かび上がらせる必要がある。決してイヤらしい気持ちではない。念押しになるが大魔王を封印するために必要なのだ。
お姫様毎に乳房や臀部などの場所やアイテムごとに反応の良い部分が異なるため、最高評価を目指しリンパの流れを良くしていこう。
好きなだけ触れるフリータッチ機能も完備しており、1度行ったお仕置きはアルバムから再プレイも出来る。普通とフリータッチの他に特定のカップリングキャラが行う特別版も再プレイ可能という完璧な充実度。ここが本作の明確なストロングポイントだとqureateの声が聞こえる。
↑女の子は本当に可愛い
えっちなゲームだとは思うが、ここまでえっちならdlsiteやfanzaでもっとえっちなゲームやるよって人もいるだろう。
しかし、本作が特異な点はNintendo Switchで遊べる点だ。
任天堂ハードなのにエロに寛容なのかよw→いやいや任天堂は実は寛容で……みたいなTwitterで100回は見た問答する訳ではない。
さっきまで『なりキッズパーク HUGっと! プリキュア』を遊んでいたその画面で、そのAボタンで、そのBボタンで、そのスクショボタンで、幼児体型の女の子に対してスライムプレイをし、電マを押し付け、おさわりして顔を紅潮させ、涎を垂れさせるそんな背徳感である。下卑た快感。これでしか得られない栄養がある。
それ故にこのゲームを100%楽しむには前作の『プリズンプリンセス』をやることではない。より下卑た快感が増す、本作とは正反対に位置するNintendo Switchのゲームを遊ぶ事をオススメする。
PC版では“表現を変更するパッチ”を配布するらしく、恐らくR18版になる。下卑た快感を要らない人はそちらを待つのも手である。当たり前だが、両方買ってもいい。君は自由な方法でえっちな気持ちになっていいのだから。
と思ってたら配信中止になりました。
エロ過ぎたのだ……
ニンテンドースイッチの #デュエルプリンセス は諸事情により配信を停止しております。配信再開の際はこのアカウントでアナウンスをさせて頂きます。
— qureate公式 (@qureate) 2022年1月26日
ご購入済みのお客様に関しては再ダウンロード可能です。ユーザーの皆様におかれましては、大変ご迷惑をおかけすることを深くお詫び申し上げます。