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「マジいいシーンなんすよ」に象徴される『ONE PIECE』のコラボやスピンオフ、宣伝CMの歴史

バスターコールステマ騒動はご存知だろうか

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 端的に説明すると 漫画『ONE PIECE(ワンピース)』の非公式アートプロジェクトと称する「BUSTERCALL(バスターコール)」が非公式ではなく、ジャンプ編集部主導の公式企画だったということ。

そもそもこの企画の発足時には『ONE PIECE』作品公式Twitterアカウントで情報発信したりするなど、「公式」なのをどこまで隠す気だったのかも不明だし、何もかもお粗末過ぎる。

 

今までのグッズやコンテンツは『ONE PIECE』を安売りしていると言いながら、自分達が1番『ONE PIECE』を安売りし、傷つけている事を猛烈に反省して欲しいなど思うことは沢山あるが、私自身そこまでショックを受けなかった。

 

なぜなら私は『ONE PIECE』という作品は大好きだが、元から作品自体の面白さと尾田先生以外は信用していないからだ(この騒動で1番モヤモヤしてしまったのは「鬼滅に対してワンピはオワコンだから必死だな」とか、「これでワンピ終わったわ」とかジャンプ編集部ではなくて作品自体が叩かれる事が辛い)

 

ONE PIECE』の作品外の事を信用していないのには理由がある。

約23年間も連載し、売り上げが日本で1番の漫画でもある『ONE PIECE』にはその歴史分の様々なコラボ、スピンオフ、宣伝CMなどがあった。

その中には笑える奴から正気を疑う奴、モヤモヤしてしまうモノまで千差万別で、そこに加えて「『ONE PIECE』と言えば仲間でしょ」「マジいいシーンなんすよ」みたいな解像度の低い宣伝が多数あり、ゲンナリする事が多かったからだ。

 

そう言った宣伝によって、世の中の斜に構えたオタクが『ONE PIECE』を嫌いになったり、「作品は叩いても作品が好きな人は叩いてはいけいない※ただし『ONE PIECE』ファンは別」みたいなSNSでの風潮に一役買ったのは間違いない。

 

日本一売れていて、人気もあるハズなのにTwitterだと微妙に居心地が悪いという状況が何年も続いたのだ。

なぜそうなってしまったのか、今回は『ONE PIECE』の頭のおかしい、正気を疑うコラボ、スピンオフ、宣伝CMの歴史を紐解ぎながら、解説していきたい。

 

「風をさがして」

 

ONE PIECE』というコンテンツが1番盛り上がったのは2008年の「11人の超新星」から2010年の「頂上戦争編」だろう。

2009年に公開された尾田栄一郎先生が製作総指揮の『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』が最終興行収入は48億円、観客動員数約385万人を記録し、前作の『エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜』の9億2000万円の5倍以上となったりして、私も学校に行くと『ONE PIECE』の話題で持ち切りだったり、ネットでも2chなどで『ONE PIECE』の展開予想などで祭り状態だった。所謂「ブーム」である。

 

こういう状態になると寄ってくるのが「大人」である。

まず、アニメ。

風をさがして

風をさがして

 

 2009年11月15日放送分から、オープニング曲は「風をさがして」に代わった。

歌っているのは、フジテレビの人気番組「クイズ!ヘキサゴンII」に出演しているヘキサゴンファミリーだ。

1番問題なのは「オープニングの映像と歌が全く合っていない」ということ。

例えば、エースが処刑されようとしているシリアスなシーンが出ると、「イエ~イ♪」「ふー♪」など楽しそうな掛け声が入る。狂気の沙汰である。

 

また、作詞を担当した島田伸介さんは2010年11月1日放送の日本テレビ系『人生が変わる1分間の深イイ話』で漫画は嫌いだと明かし、

「(ワンピースの)資料、もろたんですけど、まぁええやろって思って、見んと作詞したんです。そんで『これどや?』って次女に見せたんです。そしたら『全然ちゃうで!』と言われた」

というエピソードを話して、更に炎上した。

 

注意しなければならないのはタイアップ曲で歌手が作品を知らずに書くとは今までもあったことだ。

例えば、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』ではJUDY AND MARYの「そばかす」がそうである。YUKIさんが当時、唯一知っていたアニメのキャンディーキャンディーをイメージして作った曲であり、当時から「合ってない」と非難はあった。

ただ、作詞自体素人である島田紳助さんが『ONE PIECE』知らない発言と漫画は嫌いとか言うとそりゃ炎上するよという気持ちで一杯である。

 

ここらへんで『ONE PIECE』好きな人=ヘキサゴンファミリー好きそうという図式が出来上がり、『ONE PIECE』好きな人は仲間仲間と口うるさく、感動の押し売りをしてくる人などのイメージがより定着化していった。

 

また余談になるが、私はアニメの『ONE PIECE』はあまり好きではない。

それはアニメ自体のクオリティの低さが理由だ。

また、「魚人島編」で悪役であるホーディ・ジョーンズが復讐の動機が「何もない」という印象的なシーンがあるのだが

 これが、アニメ版では魚人という理由で人間の海賊に暴行された挙句、拐われそうなるという大胆な原作改変を起こしている。

他にもアニメ版には色々文句はあるが、本題から逸れるのでここでまでにしておく。

まぁ原作に追いついたらいけないなど、制約も多く大変という事もわかるのでそこまで大きな声で文句は言えない。

 

UNIQLOのCM

「マジいいシーンなんすよ」

 で有名な『ONE PIECE』とUNIQLOのコラボCMである。


ISAO HASHIMOTO for UNIQLO

CMではユニクロのワンピースTシャツを着た男性が、次のように話す。

ワンピースでぇ
ルフィが兄エースを救い出すシーン
これが泣けたなぁ
マジいいシーンなんすよ
マジいいシーンなんすよ
いいシーンなんすよ・・・

このCMの台詞が印象的で、広まった理由としては同じフレーズを3度も繰り返す所、「兄エース」という部分が聞き取りにくく何言ってるかよくわからない所、なんか言い方がイラっとくるという所、、こいつ誰?という所、またエースの死に方が当時から「ガッカリ」や「馬鹿みたい」と1部層から揶揄されていた所などが考えられる。

ちなみにこの人はISAO HASHIMOTOというモデルさんである。

 

エースの死に方に感動出来る人と、笑ってしまう人で溝が出来ている事がこのCMで顕在化され、「陽」と「陰」、「リア充」と「俺たちオタク」「ワンピース好きな人」と「斜に構えたオタク」という対立構造が生まれた。

 

ウェーイ族が読んでそうと言われて(大体ツイッターなどSNSでワンピースを読まずに嫌うオタクもツイッター上ではかなりウェーイしてる印象、偏見)嫌いな上司が愛読してそうな漫画という理不尽な叩かれ方もした。

頂上戦争編が終わり、『ONE PIECE』人気も一段落したところで、ヘキサゴンファミリーUNIQLOのCMで逆張りオタクから嫌われ、またアニメを放送していたフジテレビが俳優の高岡蒼甫さんにフジテレビの番組編成が韓国に傾斜しているとTwitter上で批判された事から始まったフジテレビ抗議デモなど、滅茶苦茶叩かれ始めた時期であり、その中で「SMAP×SMAP」で芸能界ワンピース王決定戦」の企画をするなど、『ONE PIECE』推しが凄かったので、1部層に目をつけられた時期でもある。

 

世にも奇妙な物語

2015年の『世にも奇妙な物語 25周年スペシャル・春~人気マンガ家競演編~』の中で『世にも奇妙な物語』と『ONE PIECE』がコラボするという正気を疑う事が行われた。

主演は『TRICK』で既にゴム人間を体験済みの阿部寛さん。

内容は阿部寛さんがヤクザで、弟分から裏切られて怪我して入院。病室でメロン食べたらゴム人間になったという話。

それだけなら良いが、なんとルフィまで出てくる。

ルフィ曰く、こっちの世界に俺以外にもゴム人間になった奴がいるって聞いたから見に来たらしい。頭が痛い。

最後は阿部寛さんが仲間を信じて、勝利する。

まぁ酷い脚本である。

ONE PIECE』がどこにでも侵食してくるのが本当にウザったいと言われ、ファンとして何だか申し訳ない気持ちになっていた時期でもある。

 

ONE PIECE』が人気になるにつれ、作品の外で様々なモノが粗製乱造され、多くの人からの心象を悪くしてきた。

ただ、これだけは言いたのは作品自体に罪は無く、『ONE PIECE』は面白いままということ。だから私もモヤモヤした気持ちになっても漫画を読めば「やっぱり面白いわ!」という気持ちになるし、完結までついていこうという気持ちになる。

合う合わないがあるので押し付けないが、もしあなたが少しでも暇なら偏見を捨てて、読んで欲しいなという気持ちがある。

 

しかし、最近は作品は好きでも作者のTwitter垢が苦手で作品ごと嫌いになったや、作品のファンが嫌いだから作品ごと嫌いになったという人がいる時代である。

何が原因で嫌いになるのかは人それぞれだが、頼むから嫌いなった作品を読みもせず叩くのは勘弁して欲しい。

 

 

良い意味で頭おかしいコラボやスピンオフ

頭おかしいと一概に言っても良い意味と悪い意味の二種類がある。

ここからは個人的に良い意味での頭おかしいを紹介していきたい。

 

まずは週刊少年ジャンプ2016年36・37合併号(8月8日発売)にて、本誌でギャグ漫画『磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜』を連載している仲間りょう先生が描く映画映画『ONE PIECE FILM GOLD』ダイジェスト漫画。

 

全8ページの漫画だが、主要キャラクターは全員登場している

話がぶっ飛んでおり、ルフィがかなりヤバイ奴になっているが、本質的な内容はだいたい合っている。尾田先生が怒っても良さそうなもモノだが怒らない。さす尾田。

 

『恋するワンピース』

これを公式でやるの!?って驚く漫画。詳しくは私が去年、感想を書いているのでそちらを読んで欲しい。

 

『恋するワンピース』の凄い所は『ONE PIECE』を知らなくても楽しめるし、『恋するワンピース』を読んだ後に『ONE PIECE』を読むと更に楽しめるということ。最強のスピンオフ漫画だと思う。

 

日清

アオハルかよ

www.cupnoodle.jp

これは良いと悪いで結構意見が分かれそうだが、私は結構好き。

 細かな所までワンピースキャラが出てくるので「お祭り」として楽しめる(余談だが、『ONE PIECE』で「お祭り」と言うと『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』連想されるの何もかも細田守が悪い)

 

海賊無双4コラボ

ONE PIECE』と『愛してるぜベイベ★★』なので知られる槙ようこ先生のコラボである

oppw4-20.bn-ent.net

 

 

こういう頭の悪いコンテンツが多数ある『ONE PIECE

あまりに大きくなり過ぎた作品は様々な大人の思惑も混じり、大変カオスな状態になっている。

CMなどの宣伝が大きなマスに向くのは仕方ない。それ故にどうしても「仲間」や「友情」「感動」が全面に出てしまい、ブラック企業の広告みたいになってしまう。

そういうのが好きな人がいるのも知っているし、そういう層や、そうでない層まで好きになる『ONE PIECE』の圧倒的懐のデカさが感服してしまうが、どうしてもモヤモヤしてしまう。

 

not for meと自分をある態度律する必要や、見て見ぬ振りする必要もあるなと思う。

個人的に『ONE PIECE』作外の事に関しては「また阿呆な事しているよ」的なスタンスを維持していきたいし、『恋するワンピース』みたいな自分も楽しめる作品を見つけていきたい。

 

ただ、それ故にファンを騙す行為だった今回のバスターコールステマ騒動は今までとは明確に違う。

正々堂々とクオリティの低い奴を出して欲しいと思う今日この頃。今のSNS時代、やっぱり「正義」が求められる。

 

最後に

コロナ騒動で60巻まで無料になっているので、今まで斜に構えていたオタクにも『ONE PIECE』を読んでもらえて、意外と面白いやんってなるのは良いことだと思う。

ただ、今まで『ONE PIECE』を読みもせず馬鹿にしていたと思うと腹が立つし、「今まで『ONE PIECE』という作品ではなく、『ONE PIECE』の周りの雰囲気が苦手だったんだ!」や「ワンピース(漫画)は好きだけどワンピース(文化)は嫌いだという事が分かった」みたいな見てもないのに批判していた事に対する言い訳してる人も多いけど、どんな言い訳してもエアプで作品を馬鹿にしたり、叩くのは良くないよと思ってしまう。取り敢えず「ごめーん(号泣)」だろ(これが嫌われるワンピオタク)

 

まぁ、私自身がどれだけ複雑な感情を持とうが、『ONE PIECE』自体が更に人気になり、これから迎えるクライマックスに向けて最高潮になってくれたら良いなと思う。

 

ONE PIECE 96 (ジャンプコミックス)

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