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映画『ゴジラvsコング』感想。怪獣宗教映画から怪獣WWEへ

監督を務めるアダム・ウィンガード

ゴジラvsコング』ではゴジラまたはキングコングのどちらかが勝者に、どちらかが敗者になる。

と公開前から宣言していて「えっ、もしかして我らが王が少し大きいだけのゴリラに負ける可能性あるの?」と戦々恐々としていた今作。

元来、VS映画モノはトイレの花子さんVSヨースケみたいに明らかなネームバリュー差がある対戦カード以外は、忖度の塊のような決着になる事が多い。

本当の黒幕相手に共闘したり、対決者同士が合体したり、母親の名前が同じだから和解したりして。

両作品のファンが気持ち良くオナニー出来たらそれでOKなのにアダム・ウィンガード監督な白黒つけると言う。

これが前作の宗教映画を監督したマイケル・ドハティだったら我らが神にして王が負けるなんていう心配はしなくても良かったが、アダム・ウィンガード監督は残念ながらゴジラ優先思想は持っていないご様子だ。

しかも、自称ハッカーの僕がネットで見つけた情報ではアダム・ウィンガード監督は昔からのコングファンだという。

しかもしかも、アダム・ウィンガード監督は登場人物全員阿保こと、NETFLIX版『デスノート』の監督という信頼性のなさ。

 

いや、これまじで我らが王負けるんじゃね!?

何かCMで武器使って我らが王の熱線を防いでいるよ!?ズルくね!!!??レフェリー阿部四郎なの?????


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気になって心配になってお腹が痛くなってくるのにコロナの影響で度重なる延期という辛さ。6月に帯状疱疹になってしまった。2割コロナで8割ゴリラのせいである。

 

そしてようやく7月2日公開である。待ちに待った人も多いだろう。

ゴジラに勝って欲しい。

その祈りと共に観た映画。

ここからはネタバレありで感想を書いていきたい。

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あらすじ

モンスターたちの戦いの後、特務機関モナークが巨大怪獣(タイタン)の故郷(ルーツ)の手掛かりを探る中、深海からゴジラが再び現れ、巨大テクノロジー企業「エイペックス(Apex)」の施設を破壊する。世界の危機を前にゴジラが暴れまわる原因を見いだせない人類は、地下空洞のパワーを得る為に道案内としてキングコングを南極へと運ぶが、ゴジラがそれに勘づき攻撃を開始してしまう。

2大怪獣の頂上決戦が始まる…。

 

ゴジラvsコング

我らが王の勝利!!!!!!!!!

3回戦い2勝1敗。コング君、地形適応が海Dだから初戦の海上の戦いでの劣勢は仕方ないとして陸上ガチ殴り合いでも想像以上にゴジラの圧勝で笑ってしまった。

しかも、ゴジラの1敗は昔のゴジラの背鰭を加工して作ったDXコングアックスで熱線対策されての敗北なので負けるのも仕方ない。そもそもその1敗の勝敗判定を行なったのがコング信者なのでぼくの目からしたらすぐ立ち上がったゴジラは負けていない。ゴジラの2勝0敗です。流石我らが王。信じていたアダム・ウィンガード監督。

 

そんな「ゴジラの方が強い」と明示した上で、最後のメガゴジラ戦での

ゴジラ「俺の力を使え!コング!!!!!」
ゴジラの放射熱線の力を受け、輝くDXコングアックス

コング「続けて喰らえ! 震天、裂空、斬光、旋風、滅砕、神罰、割殺撃~ッ!!」

メガゴジラ(ギドラ)「ぐわわぁぁぁぁぁ!!!!!」フェイタリティ!!!

の熱い展開ね。少し大きいだけのゴリラのファンも納得でしょ。

これで今夜から熟睡できます。

 

過去作のオマージュポイント

  • コングがゴジラ海上で襲われた後、ヘリコプターで吊るして南極まで運ぶのは『キングコングVSゴジラ』で国会議事堂のてっぺんに登ったコングを麻酔で眠らせ、ゴジラが待つ富士山まで熱気球で吊るして運ぶシーンのオマージュ。
  • ラスベガス一週間の電力を内蔵するヒーヴを爆発させてコングを生き返らせるのは同じく『キングコングVSゴジラ』で雷に打たれて元気になるコングのオマージュ。
  • ゴジラvsメカゴジラ』と同じでギドラが関係していたり、ミレニアムシリーズと同じでDNAコンピューターを使用していたり、メガゴジラは今までのシリーズの総決算みたいな内容になっている。最初見た時はダサいと思ったけど、動けば魅力的。
  • コングが脱臼した肩をビルに叩きつけてはめるシーン、リーサルウェポン2のオマージュ

その他の好きポイント

  • OPクレジットの誰が作ったか分からない怪獣トーナメント表のインパクトの強さ。この映画は ゴジラvsコングの怪獣プロレスです!!をあれほど分かりやすく表現するのは中々ない。観客もこの映画のノリが分かるので大事だったと思う。
  • 父親はモナーク、母親は怪獣優生思想、娘は陰謀論者。凄い家系だ……
  • 陰謀論者の陰謀論陰謀論で終わらない狂った世界。
  • とりあえず水道水飲む相手には積極的に煽っていこうと思う。
  • エマ・ラッセル博士の名前を聞いて狂人皆んなテンション上がってるの好き。
  • 芹沢蓮役の小栗旬。白目アへ顔の印象しかないが、そこがインパクト強い訳でなく、それしか出番がほぼなかったのが凄い。インタビューで

小栗は「自分の出番は当初から半分くらいカットされていると思う」と明かす。「完成したら初登場シーンも全然違うものになっていて。撮影が終わってからも内容が変わっていったので、去年(2020年)の1月に別のセットで追撮もしました」

と語っていて大変さが分かる。そもそも最初は芹沢の息子という設定ではなかったらしい。2転3転し過ぎである。

  • コングが地下空洞に向かう途中で 枝から枝へ飛び移るように移動する最中にバキッ!ってなって下に落ちていくの好き。
  • コングの手形が指紋認証なのかと思ったら普通の押戸で笑った。流石にそこまでハイテクではなかった。
  • 地下空洞入ったぐらいから頭モナークな展開の連続で凄かった…ギャレゴジの時にあったそこそこリアルな世界観は前振りだったんだな…
  • アメリカから香港スカルクローラー直行便、内側から開く仕様はダメじゃないか?
  • エイペックスが全体的にガバガバセキュリティ。頂点見過ぎて足元疎かになっているよ
  • エイペックス社長の娘、いくら逃げるのにコングが邪魔だからってミサイルを撃つ指示するの阿保過ぎて笑える。悪者は全員死亡なのがいいよね。
  • ゴジラが地面に熱線を撃つのは地下にある香港会場に向かって攻撃しているのかと思いきや、地下空洞にいるコングに向かって攻撃しているとは思わなかった。南極から地下空洞に入ったコングに対して香港にいるゴジラの熱線が当たるのどうなっているんだ。コングが物凄く移動したのかもしれないが…。
  • 今作の最大の不満はBGM。印象に残る音楽がなかった。『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』からベアー・マクレアリーさんが継続して欲しかったな。
  • システムを壊すにはハッカーはいらない。少量の酒があればいい。
  • ギャレゴジから熱線飲ませがゴジラに性癖になっているな。それが今回逆にやられそうになる事で「それはやばいやつー」と観客に思わせるのがうまい。
  • 小説や前日譚コミックで判明している設定としては昔ゴジラ族VSコング族との戦いがあり、ゴジラが勝ってコングは髑髏島に幽閉された。ゴジラはコングが島から出なければ殺さないと約束したが、現コング君は幼い時に身内を全員スカルクローラーに殺されたのでそういった歴史的経緯を知らなかった。それ故に島を出たコングにゴジラが襲いかかったようだ。
  • 少し大きいだけのゴリラには地下がお似合いだよ。

 

最後に

個人的には前作のKOMの方が好きだったし、語り合いたくなる狂気さもKOMの方が強い。

ただ、IQは同じく低いが狂気さが少ない『ゴジラvsコング』の方が人には方がお勧めしやすい。小学生でも誰でも見やすく分かりやすく楽しめるのは間違いなくこちら。あと怪獣同士の戦いも明らかにKOMより『ゴジラvsコング』の方が出来が良い。

元々モンスターユニバースは『ゴジラvsコング』で完結の予定だったが、想像以上にこの映画が世界中でヒットしているので次回作があるかもしれないらしい。

一応地球上での王者が決定したので次は宇宙からやってきたスペースゴジラ

人類が新たに生み出した怪獣であり、ドハティ監督が次チャンスがあるなら撮りたいと言っていたビオランテ

ここら辺が有力か。

ビオランテやるなら是非沢口靖子さんを続投させて欲しい。

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それにしてもゴジラが勝つと僕は最初から信じていたので予定調和ではあったが、やはり実際にその目で見るとニコニコしてしまう。

 

 

平成ゴジラ世代なので、薄い人間ドラマ、怪獣プロレス、トンチキな世界観が観れただけで大変満足でした。

国内のゴジラは『シン・ゴジラ』の影響でIQが高い作品がこれからも多く作られそうなのでこういうノリはハリウッドゴジラに期待したいところ。

難しく考えるな、殺せば相手は死ぬ。

大事にしていきたい考え方だ。

 

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