社会の独房から

映画やゲーム、漫画など。

アニメ映画

『劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』感想。 映画シンカリオン!好きなものは好きのままで

「本当に好きなものは、好きなままでいいんだよ!」 これは劇中での主人公ハヤトのセリフであり、 『新幹線変形ロボ シンカリオン』というアニメ作品の大きなテーマである。 ↑悪いオタクになってしまったのでこういう説教臭い奴は鼻につくが好きなのだ (C)プ…

『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』感想。ヒロアカ最終回やん!

爆豪というキャラが人気なの奇跡だと思う(あいさつ) 一話でデクをイジメており(しかも結構陰湿)ヒーロー科の生徒になった後も高圧的で短気で偉そう。 しかし、そんな普段はパーフェクト才能マンでツンケン性格クソ煮込みなのにオールマイトにガチで憧れ…

アニメ映画『ぼくらの7日間戦争』感想

「子どもvs大人」「抑圧された学校と自由」そういう現代ではもはやファンタジーのようなテーマで戦った1988年に公開宮沢りえ出演の実写『ぼくらの7日間戦争』から30年 細田守監督の『時をかける少女』のようにアニメとして再び映画化されることになった本作…

アニメ映画『HUMAN LOST 人間失格』解説と感想。19時間労働はやり過ぎ。

「恥の多い生涯を送ってきました。」 という一文があまりにも有名な1948年に太宰治が発表した『人間失格』 太宰治の代表作ともいえる作品であり、この作品を書き上げた1ヶ月後に愛人・山崎富栄と入水自殺をしたことも有名。まさに彼の遺作とも言える。 そん…

アニメ映画『フラグタイム』感想。巨大百合感情大爆発映画

「孤独になりたい反面、そこに入ってきてくれる人を求めていた」 昨今、百合オタクによる安易な百合認定により燃え上がりがちな映画界隈において正真正銘の「百合」がやってきた。 想いがビックバンする巨大百合感情大爆発映画であるアニメ映画『フラグタイ…

映画『アナと雪の女王2』感想。こういう続編で良いんだよ。

"なぜエルサは特別な力を持っているのか?” これが本作『アナと雪の女王2』の主題なのだが、正直に言うと前作大好きな私でもそんな興味惹かれるテーマではなくて、「前作が超大ヒットしたので後付後付で設定加えました」感がどうしてもあり、最近のディズニ…

映画『Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆』ネタバレ感想とエミリアの過去を時系列に整理

2016年、日本のみならず海外でも大きく話題を呼んだTVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』 第二期も製作決定し、恐らく2020年度の間には放送されるだろうと予測している。 『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメーション《第2期》製作決定 本作はそん…

『映画 スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』感想。

星は歌う、という事をあなたはご存知だろうか。 わかりやすく言うと、恒星は恐らく、歌います。しかし、音は宇宙に伝播することができないので、誰もそれを聴くことはできません(この「音」は10億ヘルツ以上の周波数で、人間の耳では聞こえないのだ) 『映…

アニメ映画『キミだけにモテたいんだ。』感想。秋元康×岡田麿里×乙女=無限大

口にするのが恥ずかしい映画のタイトルって今までも沢山あったが、「キミだけにモテたいんだ。」のパンフレット一部くださいってスタッフに言うのも中々難易度高い。恥ずかしくて小声の早口で言っちゃってスタッフに「え」って聞き返された時は羞恥の極まり…

映画『空の青さを知る人よ』感想。異性愛?百合?いいえ姉妹愛です!

想像してみて欲しい。 山々に囲まれたド田舎の人気の少ない寂れたお堂に、小学五年生という多感な年頃の男子が、好意を寄せている可愛く年上でパンツ見せる事にも無頓着な女の子と放課後、夜遅くまで二人きりで過ごすことが多い環境がどれほど天国で地獄なの…

アニメ映画『HELLO WORLD』(ハローワールド)感想。京都タワーはブン投げる為にある

「この物語はラスト1秒でひっくり返る」は流石に言い過ぎではないかと観る前から不安になり、『海獣の子供』『天気の子』『プロメア』『スパイダーバース』など作画も演出もクオリティが化け物なアニメ映画が続出している2019年のアニメ映画界で「このC…

映画『この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』感想!めぐみん無双!ゆんゆん伝

『このすば』の魅力とはなんだろう。 一見、平和な異世界でありながら死がすぐ近くにあるそんな世界観なのか。 元引きこもりニートで欲望に対して忠実であり、見ていて清々しい下種さと隠しきれない小物感。しかし、ごく僅かだが確かにある正義感と男気でギ…

映画『二ノ国』感想。脳筋クソザコ暗黒騎士は今日も支離滅裂

ジブリ映画を雰囲気そのままゲームとして動かせる事を強みとした『二ノ国』を映画にしたら意味ないのでは。 そんな疑惑をもったまま観た本作。 感想は、分かりやすく言うといつもの日野脚本。 暗殺にも使えるし、世界征服にも使える殺戮マシンが子供たちの間…

映画『ワンピース スタンピード』感想。20年間走り続けたワンピだからこそ出来る奇跡の集大成

正直、『スタンピード』というタイトル聞いた時は結構不安だったんですね。なぜなら尾田先生が監修するようになった『ワンピース フィルム ストロングワールド』から『ワンピース フィルム ゼット』『ワンピース フィルム ゴールド』とタイトルにフィルムが…

映画『天気の子』感想。シン・新海誠汁、度数100%に気持ち良く酔える大傑作

悲惨な事件があった。 テレビやネットでは連日その話題で持ちきりで、何とも言えない負の感情が僕を支配していた。それは決して怒りや憎しみで心が燃え上がっているのではない。ただただ、巨大なマイナスの感情に身体中が覆われ、どうしようもない無気力さに…

「not for me」でもあり「救い」でもある映画『トイ・ストーリー4』感想

「あなたはまだ、本当の『トイ・ストーリー』を知らない」と言ってくる日本語版キャッチコピーに対して、「お前が俺の『トイ・ストーリー』の何を知っている!!?」と大人げなくぶち切れるぐらい『トイ・ストーリー』シリーズには思い入れが深い。 なぜなら…

リア充映画を波で超えたモノ。映画『きみと、波にのれたら』感想。

リア充とアニメの相性って悪くね? そんな私の考えをぶっ壊すこの映画『きみと、波にのれたら』 正直お話の大筋は予告が全てで、非常に真っ直ぐな作りになっているし、湯浅監督の過去作のような独特な臭みは完全に波に流されており、良くも悪くも非常に綺麗…

【2001年宇宙の旅を原液のまま一気飲み】映画『海獣の子供』感想

大昔に『2001年宇宙の旅』という名作SF映画があったのですが、これがまた中々難解な内容と素晴らしい映像美の映画で、後生の作品に多大な影響を与えた。 この『海獣の子供』は『2001年宇宙の旅』をこの令和の時代に全く薄める事をせず原液のままで…

FF15イズムなロードムービー『バースデー ワンダーランド』感想

『アベンジャーズエンドゲーム』と公開日が被ってしまったため、恐ろしく空気なアニメ映画『バースデー ワンダーランド』 監督は『クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲』や『河童のクゥと夏休み』などの色々な作品を世に送り出してきた原恵一監督。キャラク…

最後の最後で全てがひっくり返る劇場版『名探偵コナン 紺青の拳』感想

『劇場版名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』が4月12日公開されました。シリーズ第23作にあたる本作は、怪盗キッドものにして、京極真が劇場版に初出演しています。キャッチコピーは「真実vs奇術vs蹴撃 雌雄を決する三位一体バトルミステリー」。舞台を…

劇場版名探偵コナンで本当に毎回「らあああああん」や「新一……」があるのか検証してみた。

劇場版名探偵コナンあるあるってありますよね。 「冒頭で紹介された建物が爆破する」 「阿笠博士の死んで欲しいクソ寒いダジャレクイズが必ずある」 など色々ありますが、ピンチになる蘭姉ちゃんによる「新一いいいいい」やふとした場面で新一を思い出し、「…

【レゴはレリゴーを超える】映画『レゴムービー2』感想

「自分らしく私らしく与えられた役割からの脱却」所謂レリゴー思想というのが存在する。 それは『シュガーラッシュオンライン』などのディズニーアニメでよくテーマにされる題材で今の時代のニーズに合っており、圧倒的「正しさ」がそこにはある。 そう「正…

【終わらないもっこり、終わった昭和】アニメ映画『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』感想

冒頭の世界一色っぽい「もっこり」一体なに?とイキナリ予想外の感情の揺さぶられ方をしたこの作品。そう、『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』である。今作の感想など書いていく。 シティーハンターとは あらすじなど 昭和な空気と最新…

【10年ぶりの同窓会】映画『コードギアス 復活のルルーシュ』感想

私が最初に『コードギアス 復活のルルーシュ』の初報を聞いた時は正直、谷口監督、ついに気が狂ったのかと驚いた。なぜならコードギアスはルルーシュが全ての悪意を一身に引き受けて死ぬという圧倒的なまでの綺麗な終わり方で幕を下ろしており、続編ならまだ…