社会の独房から

映画やゲーム、漫画など。

2020-01-01から1年間の記事一覧

漫画「姫様”拷問”の時間です」感想。ちょろい姫様がクセになる。

「くっ、殺せ!」という展開をご存知だろうか。 美しい姫、王女という身分にありながら、自ら武装して戦場に立つ戦乙女のような存在が敵に捕まり、尊厳を破壊され、人に見せられない顔にされて陥落してしまうという展開のことである。 大体エロ展開になって…

丸亀製麺の「鴨すきうどん」食べた感想

私が働いている会社は基本的に土日は休みですが、偶にどうしても仕事が終わらなくて土曜日にイソイソと出勤することがあります。 ガラガラの電車に乗る時など、憂鬱な気分になりますが嫌なことだけではありません。 なぜならクソみたいな上司がいないからで…

『龍が如く7 光と闇の行方』感想レビュー。パンツ一丁おじさんは重ね着姿の夢を見るか

ここで問題です。 片思いだった先輩が留学することが決まり、見送りがしたくて駅の改札まで来たけれど、勇気がなくてホームまで行けない女子高生がいたらどうするのが正解だと思いますか? 答えは、思わず走りたくなるほど辛いキムチを食べさせるです。 意味…

ホラー映画『犬鳴村』 感想。序盤の出来の良さは犬女の舞が全てを台無しにする。

「この先、日本国憲法つうじません」 福岡県の山間部「犬鳴峠」には、もう使われなくなった旧道と廃トンネルがある。かつて「旧犬鳴トンネル」のそばに、不気味な看板があるとローカル怪談が流れた。 その不穏な文言を無視して奥に踏み入れば、いまだ山中に…

映画『ヲタクに恋は難しい』感想。福田雄一にミュージカルは難しい

この映画の最大の見どころはエンドロールに流れる美術協力の多さと豪華さ。 『モンスターハンター』『バイオハザード』『ストーリーファイター』『戦国BASARA』『けものフレンズ』『コードギアス』『はたらく細胞』『ラブライブ』『鬼灯の冷徹』『とらドラ!…

ライブ童貞のおっさんがぼっちでPerfumeライブに参戦した話

人生で今まで一度も音楽ライブに行ったことがなかった。 理由は色々ある。 音楽を聴くのは好きだが、人混みが嫌いだし、何より子供のころは貧乏だったり、親が無趣味な方々でライブに行く文化がなかった。 チーターは狩りを親から学んで自分のモノにするよう…

映画『AI崩壊』感想。大沢たかおさんの人間味と「邦画魂」を感じる傑作!

公開前のインタビュー記事で大沢たかおさんが「ハリウッドを超える人間味あふれる演技は、僕たち日本の俳優は得意なはずなんです」と言ってインターネットをざわざわさせたり、 公開前にノベライズ版を読んだオタクがフセッターも使わず核心的なネタバレツイ…

映画『シグナル100』感想。凄い勢いで人が死んでいく中で輝く橋本環奈の顔の良さ

橋本環奈と中村獅童が見守る中、これから売れさせたい顔面のイケてる若手俳優を多めに出して、「ワー」「キャー」と叫ばせ、顔面に寄っていくカメラワーク。 きれいだな〜カッコいいな〜と観客に印象付けさせながら、バシバシ容赦なく死なせるという、当たっ…

有料DLC『キングダムハーツ3リマインド』ネタバレあり感想

あまり大きな声で言わなかったけど、個人的に2019年で一番のガッカリゲームだった『キングダムハーツ3』における待望の有料DLCが本作「Re Mind」である。 本編の詳細は以前書いた記事を見てもらいたいが ディズニーワールドはどれも出来がよくてこれは過…

映画『CATS(キャッツ)』感想。親がこの映画観たいと言ったら止める。

映画館に独りでプリキュア観てたら、予告で『CATS(キャッツ)』の映像が流れた時に「怖い〜」って泣き出した子供が結構いて、そりゃ大人でも不気味と思うから子供が泣くのは仕方ないよなと納得し、こういうのが好きな欧米人の感性ってやっぱり日本人とは違…

松屋地域限定メニュー『ぼっかけコンボ牛めし』感想

神戸長田が発祥のソウルフード「ぼっかけ」 牛すじとコンニャクを甘辛く煮込んだこの料理は意外と数が少ない神戸名物の1つです。 そんな神戸のド真ん中でまさかの松屋が地域限定で「ぼっかけ」メニューを開発したと聞いた私は居ても立ってもいられなくなり…

『劇場版 ハイスクール・フリート』感想。映画でも「はいふり」は「はいふり」

放送前の宣伝では海洋学校のゆるゆる日常アニメみたいな微妙な偽装をして、1話の終わりで突然の交戦。反乱容疑をかけられる引きとともに『はいふり』とは実は『ハイスクール・フリート』でしたーっという遊び心がある割に先行上映があったからバレバレだっ…

『劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明』感想。R15+なのでボンドルドさんがイキイキしている

とうとうやってきました「筋金入りのろくでなし」「ゲス外道」「奈落に怪物がいるとするなら恐らくああいうのを言うんだ」「得体の知れない何かが仮面被ってヒトの真似事をしている」「パパ棒」と作中で言われ、ファンからも「アビスのやべーやつ」「PG12…

松屋の新メニュー「シュクメルリ鍋定食」食べた感想。

普段は映画ゲーム漫画の事について書いてるブログですが、今回は松屋の新メニュー「シュクメルリ鍋定食」の食レポをしてみたいと思います。 映画通の方々ならご存知だと思いますが、映画に出てくる印象的な料理といえば「シュクメルリ鍋定食」なんですよね。…

漫画『マイ・ブロークン・マリコ』感想

5年前、大学時代の友人が自殺した。 当時の私は社畜として忙しく、悲しくなる暇も余裕もなく、「死んだ」という事だけズシリと身体に響かせながら目の前の仕事に没頭した。 そして今年、年始の休みの間に時間を合わせて、大学の友達たちと墓参りを実行。 私…

ネタバレ注意!映画『パラサイト 半地下の家族』感想、解説。ネタバレ注意!!!

本作はいわゆる「どんでん返し」要素は薄い。しかしながら、「この物語はいったいどこに向かっているんだ?」という不安さ薄暗さ、「先が読めないジェットコースターのような展開で翻弄される戸惑い」こそがキモでもある。 まだこの映画を観てない人は戻って…

ホラー映画『シライサン』感想。僕らの青春、黒乙一。

黒乙一、白乙一って呼び方、懐かしくないですか?(あいさつ) 因みに知らない人に説明すると猟奇的な作品は“黒乙一”、物悲しさを含んだ作品は“白乙一”とファンから呼ばれていた。 今では中田永一、山白朝子、安達寛高(本名)と多様な名義を使いこなしてい…

実写映画『カイジ ファイナルゲーム』感想。日本国民の心はカイジだったんですね

「死者の口が開いた!」 でパルパティーンが復活する某星の戦争シリーズ最新作同様、あんなに苦労してようやく地下労働から脱出したのに1年も経たない内にまたしても「借金まみれ」の負け組になり地下労働に戻ってしまう衝撃的な始まり方をした『カイジ2 …

【ONE PIECE考察】ワンピースの正体はジョイボーイの航海日誌説

以前書いたワンピース=巨大惑星宇宙船説 そこから見方を変えたら、別の可能性が自分の中で溢れてきたので書いていきたい。 つまりワンピースの正体はジョイボーイの航海日誌説だ ルフィが笑うかどうか 最後に ルフィが笑うかどうか 物語のカタルシスを考え…

『チェンソーマン』感想。阿呆なデンジによる暴力的で見やすいコマ割りと独特な台詞回し

スラスラ読める漫画ってどういう漫画だろうか。 セリフ量が適切であったり、絵の見やすさ分かり易さだったり、物語の展開に違和感を覚えるかどうかだったりするが、個人的には「コマ割り」が重要な要素だと考えている。 この「コマ割り」こそが漫画にしか出…

【ONE PIECE考察】ワンピースの正体は宇宙船説

連載が20年以上になり、遂に終わりが見えてきた国民的漫画『ONE PIECE』 そして、誰もが気になるのがワンピースの正体だと思うが、私はここで「宇宙船」説を推したいと思う。今から理由を書いていく。 ラフテル(笑い話) 宇宙を匂わす伏線 ラフテル(笑い…

ブログを初めて1年が経過した感想。ただの鼻毛ではなくボボボーボ・ボーボボの鼻毛になりたい

今週のお題「2020年の抱負」 当ブログ『社会の独房から』を開設して1年が経過しました。 2018年1月2日、正月休みが暇だったからという軽い気持ちで始めたのに、ここまで続くことが出来たのも読んでくださる皆様がいてくれたおかげです。 ブログ記事数は1年で…

2019年『NHK紅白歌合戦』感想。 東京オリンピック推しが凄すぎる

「平成最後のお祭り」と言われた2018年の『NHK紅白歌合戦』 それまでは、大人になりテレビを見ない事も増えたので、世間では何が流行ったのか確認するためだけに紅白を流して見ていた私だったが、そのあまりのカオスさに魅了された。 pic.twitter.com/8I…

2019年『ガキ使、大晦日!絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!』感想。新しい地図との化学反応

大晦日恒例の「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけない企画」 ただ、正直最近はマンネリ化が激しく、内輪向けの笑いや、大物俳優出しとけばそれでええやろという姿勢が露骨で、紅白を見る時間が増えていた。 しかし、今年は面白かっ…