社会の独房から

映画やゲーム、漫画など。

映画

2022年の映画興行収入ランキングを見ながらグダグダ書く。映画館の生殺与奪の権は集英社が握りつつある

2022年の映画興行収入ランキングを見ながらグダグダと無責任に感想を書く。自分とは関係ない金や数字の話は純粋に楽しいからだ。 参考にさせて頂いたサイト。 2022年映画興収トップ10、邦画「ONE PIECE FILM RED」、洋画「トップガン マーヴェリック」が首位…

【ネタバレ】『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』感想。大佐はエピソード4ぐらいで子供を遊園地に連れていきそう

『アバター』が大佐映画だったのは自明だったけど、『アバター2』も大佐映画だった件 ジャームズ・キャメロン監督が革新的な3D映像を生み出し、全世界興行収入歴代1位の大ヒット作となった「アバター」の約13年ぶりとなる続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォ…

【ネタバレ】映画『MEN 同じ顔の男たち』感想と解説。同じ顔の男たちが同じ顔に見えない問題

終盤で「マジ何見させられてんねんコレ」2022年大賞受賞 『エクス・マキナ』『アナイアレイション』などの作品で知られるアレックス・ガーランド監督による最新作。 主人公は、夫の飛び降りを目撃してしまった女性ハーパー。 傷心旅行のために自然あふれる美…

『すずめの戸締まり』新海誠監督が影響受けた、オススメしている作品

今もっとも勢いのあるアニメ映画監督といえば『君の名は。』『天気の子』そして『すずめの戸締まり』と大ヒットを続けている新海誠で異論はないと思う。 今回はそんな新海誠監督に影響を与えてきたり、オススメしている作品をまとめたので紹介していく。SF小…

『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』に対する不満点。なぁ、オコエ聞け。

ワカンダ・フォーエバー!(エンチャントファイア添え) 『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』観ました。チャドウィック・ボーズマン追悼映画と言われ過ぎてチャドウィック・ボーズマンに思い入れがない僕が観ても面識の薄い叔父の葬式に参加してい…

映画『窓辺にて』感想。稲垣吾郎とパフェとその関係性

『窓辺にて』という映画は、カメラワーク、ロケーション、インテリア、衣装……どの要素を見ても、眩いオシャレな質感に溢れている。 画面だけ見れば、パーフェクトで眩い光の結晶のようなシーンが続くが、登場してくるのは「妻に浮気されたのに怒りが湧かない…

【ネタバレ】映画『貞子DX』感想。川村壱馬くんの為だけのMX4Dライトを堪能して欲しい

ログインボーナス途切れると死ぬ世界 監督: 木村 ひさし 脚本: 高橋悠也 全国で「呪いのビデオ」を見た人々が突然死する事件が発生する。IQ200の大学院生である一条文華(小芝風花)は、妹がそのビデオを見てしまったことを知り、ビデオにまつわる謎の解明…

【ネタバレ】実写映画『耳をすませば』感想。こんな雫は嫌だ!の欲張りセット

有給休暇を取る難しさを実感する映画 【監督】平川雄一朗(実写映画『約束のネバーランド』など監督) 読書好きな中学生・月島雫は、図書貸出カードでよく名前を見かけていた天沢聖司と最悪の出会いを果たす。しかし雫は聖司に大きな夢があることを知り、次…

【ネタバレ】映画『それがいる森』感想。”それ”の正体は?出来は? 怖さは? 調べてみた

淳一は単身、農家を営んでいた。そこへ東京で元妻の爽子と暮らしている小学生の息子・一也がひとりで訪ねてくる。淳一はしばらくふたりで暮らすことにするが、その頃から近くの森で怪奇現象が多発する。それは淳一が住む町にもおよび、不審死や失踪が相次ぎ……

【ネタバレ】映画『LAMB/ラム』感想と考察

親権バトルを銃で解決する映画 または こんな所で終わってんじゃねー!!2022年映画大賞 山間に住む羊飼いの夫婦イングヴァルとマリア。ある日、二人が羊の出産に立ち会うと、羊ではない何かが産まれてくる。 子供を亡くしていた二人は、"アダ"と名付けその…

【ネタバレ】映画『さかなのこ』感想。本物さかなクンはなぜ警察に捕まったのか

受け継がれる意志 時代のうねり 人の夢 小学生のミー坊は魚が大好きで、寝ても覚めても魚のことばかり考えている。父親は周囲の子どもとは少し違うことを心配するが、母親はそんなミー坊を温かく見守り、背中を押し続けた。高校生になっても魚に夢中なミー坊…

【ネタバレ】映画『ブレット・トレイン』感想。原作で見たかった展開があって大満足のトンチキ日本映画

序盤「おかしな日本観と異常な治安の悪さだけど意外と伊坂幸太郎原作の『マリアビートル』通りの展開だな。関心関心」 終盤「うわぁぁぁデヴィットリーチ監督と真田広之、京都でやりたい放題しよる」 いつも事件に巻き込まれてしまう世界一運の悪い殺し屋レ…

【ネタバレ】映画『オカルトの森へようこそ』感想。白石ユニバースの総決算

吐き気の向こう側へようこそ ホラー映画監督の黒石光司は実録映画の撮影のため、助監督の市川美保を連れて山奥の家を訪れる。そこには、黒石の映画の内容と全く同じ体験をしたと訴える美女・三好麻里亜がいた。やがて黒石のカメラは奇妙な現象を次々と捉え、…

【ネタバレ】映画『NOPE/ノープ』感想。日本のオタクが好きな奴盛り合わせ

空飛ぶサメ映画(サメ映画ではない) 田舎町の牧場に空から異物が降り注ぎ、牧場経営する一家の父が息絶える。現場にいた長男は、謎の飛行物体を目撃していた。やがて、妹と共に動画撮影を試みた彼は、想像を絶する事態に見舞われる。 人種差別ネタが多いお…

『ワンピース』尾田栄一郎先生が影響受けた、オススメしている作品

映画『ONE PIECE FILM RED』が大ヒットしている。 シリーズ最高の興収68.7億円を記録した『ONE PIECE FILM Z』を超え、ワンピース映画の記録を塗り替えることは間違いなく、恐らく興行収入100億円突破という東映の単独配給において歴史上初の事をやり遂げよ…

【ネタバレ】映画『ジュラシック・ワールド3/新たなる支配者』感想。恐竜と人類の共生のテーマは無理だった。

前作の最後で広げた大きすぎる風呂敷「恐竜と人類の共存とそれに付随するトラブル、そしてその問題に対する解決策もしくは絶望」を前作から4年も待ち望んでいたのに、それが何も解決しないどころか蚊帳の外で、巨大イナゴワールド/新たなる支配者になるとは…

『チェンソーマン』藤本タツキ先生が影響受けた、オススメしている作品【映画編】

『チェンソーマン』2部など、今もっとも勢いのある漫画家といえば藤本タツキ先生で異論はないと思う。 その藤本タツキ先生は単行本のコメントに「悪魔のいけにえ大好き!」「ヘレディタリー大好き!」「貞子VS伽倻子大好き!」など毎回好きな映画をオススメ…

【ネタバレ】映画『キングダム2 遥かなる大地へ』感想。「お前はまだ生きてるんだろ!!!」の予告CM見て死にたくなった人にこそ見て欲しい

「だってお前はまだ生きてるんだろ!!!」の絶叫セリフからミスチルの主題歌が「生きろ〜」って被せてくる予告CMを映画館で何度も何度も見せられ死にたくなった映画ファンを大量に生んだ作品。 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」の絶叫と共に「絶望と復讐の連鎖ー」…

Amazonプライムデーで吹き替えオタクにオススメしたい作品たち

今年もプライムデーがやってきた。 「年に一度のビッグセール」を信じてはいけないと昨今言われているが、やはりプライムデーは特別である。今回はその中でDVD&ブルーレイカテゴリの中でオススメ映画を紹介したい。 「物理メディアは古い。今はサブスクの時…

映画『モエカレはオレンジ色』感想。岩本照の広背筋を見ろ!!!

めるるの火事遭遇率はこの先心配になるレベル 講談社「デザート」で2016年に連載開始された玉島ノンの人気コミックをSnow Manの岩本照と銀河一可愛い生見愛瑠が主演で実写映画化し、消防士と女子高生の不器用な恋の行方を描いたラブストーリー。クラスメイト…

【ネタバレ】映画『ソー:ラブ&サンダー』感想。ウルトラマンティガ世代と子供に見て欲しい映画

元カノのムジョルニアにまだ執着あるせいで現カノのストームブレイカーに嫉妬されてるソーが人気者のサンダーボルトに浮気しつつ、敵にストームブレイカーをNTRたり奪還したり元カノと復縁する話。 ↑端から異様に圧をかけるストームブレイカーさん クリス・…

【ネタバレ】実写映画『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』感想。超高速!ハガレンRTA

前作、復讐者スカーの感想で エンヴィー、グラトニー、スロウス、プライド、キングブラッドレイ、お父様が健在の状態なんだけど、後半でこれ解決するのか!?終わりまでやれるのか!?と心配になる。そしてあんなにハマり役の山田演じるキンブリーは回想だけ…

トップガンを最高環境で観るために姫路の4DX SCREENに行ってきた

『トップガン マーヴェリック』が好き。間違いなく今年一番好きな映画だ。 前回、4DXの体感を完璧に言語化した(自画自賛)感想を書いた。 www.shachikudayo.com 更に調べると世の中には4DX SCREENというのが存在するらしい。我らがトム・クルーズも「ユニ…

映画『トップガン マーヴェリック』の4DXが凄かったので、何とか感想体験を言語化してみる

映画を観るのではなく、F/A-18に搭乗するという感覚。 1986年公開の映画『トップガン』の続編となる、36年ぶりの最新作『トップガン マーヴェリック』が5月27日から公開された。 2020年に映画自体は完成したが、新型コロナウイルス感染拡大により、複数回延…

実写映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』感想。原作RTAを極めつつある

実写ハガレン2作目は前作からここが変わった エドの黒色脇毛→ちゃんと剃ってる 大佐の指から火炎放射器→出ない 映画オリジナル展開→原作通りに進んでいくストーリー 実写ハガレン2作目でも変わらないモノ 圧倒的コスプレ感 荒川弘の世界累計発行部数8000万部…

実写映画『最終兵器彼女』感想。ダラダラギスギスボソボソ

役者「ボソボソ……ボソボソ…」 僕「声が全然聞こえない」音量上げ— ドデカイ爆撃音「ドゴォアアアアアアア!!!!」 僕「ギャーーーーーーー!”!”!”!”」 最終兵器鼓膜破壊映画 2006年制作 【原作】高橋しん 【監督】須賀大観 【脚本】清水友佳子 【CAST】前田…

【ネタバレ】映画『ドクター・ストレンジ/MoM』感想と解説。サムライミがやりたい放題で楽しそう

『ドクター・ストレンジ/MoM』というより『ワンダヴィジョン/MoM/withドクター・ストレンジ/死霊のはらわた添え』みたいな映画 【監督】サム・ライミ まず、この映画を観る前にディズニー+で配信してる『ワンダビジョン』を見てない人は絶対に見てからの方…

実写版 『テニスの王子様』感想。中学生の中にどう考えてもおっさんがいる

キャラソンにミュージカル、乙女ゲームや作者のライブなどあらゆるメディアミックスで成功しているテニスの王子様ですら実写映画はファンの間で半ば黒歴史扱いされているという噂を聞き、GWで暇なのでDVD買って鑑賞した。今回はその感想をネタバレありで書い…

【ネタバレ】映画『ホリック xxxHOLiC』感想。動く写真集のような映画

『XXXHOLiC』を実写映画にします!→僕「おーーー!!」 四月一日君尋を神木隆之介、壱原侑子を柴咲コウが演じます!→僕「ええやん!!!」 監督は蜷川実花!→僕「……ああ……」 創作集団CLAMPの大ヒットコミック『xxxHOLiC』を蜷川実花監督が実写映画化。蜷川実…

映画『ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE』感想。地味に失敗している実写化映画

SNSなどで漫画の実写化映画が発表されると「目に見える地雷」「どうせ失敗」「日本で実写化映画の成功したことなし*1」などオタクが実写アレルギー反応を起こすのをよく見る。見飽きた。 実写化映画に雑に批難する人達に対してそこそこ実写化映画を観ている…